本書のテーマは、
「負け組社員」の体験談から学ぶ、会社における “自分の身の守り方” です。
多くの会社組織は、実に不条理で、不合理で、そして理不尽な縦社会です。いかに有能であろうと、MBAホルダーであろうと、上司や、役員、つまり会社から好かれていなければ、出世コースから外されて、場合によっては仕事を取上げられて、リストラ候補になってしまうかもしれないのです……。
「成績が優秀であれば大丈夫!」、「成果さえ出していれば大丈夫!!」と思っている方は、「負け組社員」一歩手前かもしれません。
本書ではそんな、<無残にも「負け組社員」へ転落した24の物語>とともに、たくさんの取材を通して行きついた、吉田さんの考察、「会社の落とし穴の、避け方、埋め方、逃れ方」でまとめられています。
◎ 番組では、第1章 その1「上司とぶつかると……まずい!」をラジオドラマにしてお送りしています。
吉田さんは、ビジネス著者のゴーストライターもやっているそうなんですが、あとがきにこんなことを書いています。
(要約)
・ 最近のビジネス書は、成果主義の浸透を受けて、個人の成長を意図した本が目立っている。この風潮はどうも苦々しい。
・ ビジネス書の著者を見ると、そのほとんどが会社員経験が10年にも満たない人や、経営者だ。彼らは会社や職場のからくりを心得ていない。
・ 彼らが主張するように、自らの成長を高めることは大切だが、会社で生きていくうえでもっとも大事なことは職場で生き抜く技術を身に付けることだ。
ビジネススキルの習得も大切だが、むしろ会社員に必要なことは……
・ 上司に自分の成果をわかりやすく説明して納得してもらうこと。
・ 上司からの支持を得つつ、職場でうまく頭角を現すこと。
・ さらに、周囲からねたまれないように身を守ること。
こうした仕組みは、会社員として生きていくなら、ぜひ身につけたいものですね。
どんな会社でも、どんな組織にも、人が集まればこういう“政治”は存在するものです。
ビジネス書を読んで、スキルを磨くことは重要ですが、こういう、人心掌握、会社の人間関係をうまく構築する技術の習得も、大事なのかもしれません。
吉田 典史
フリーのジャーナリスト。通信社や放送局、出版社などで、総理大臣経験者から浮浪者まで、実に1200人もの人に取材を行う。『週刊ダイヤモンド』をはじめとした雑誌媒体や、インターネットのビジネスサイトなどで、人事・労務関係の記事を連載し、人気を集める。
本のあらすじ
「負け組社員」の体験談から学ぶ、会社における “自分の身の守り方”。存在する多くの「会社!」という組織は、実に不条理で不合理で、そして理不尽な縦社会です。いかに有能であろうと、MBAホルダーであろうと、上司や、役員、つまり会社から好かれていなければ、出世コースから外されて、場合によっては仕事を取上げられて、リストラ候補になってしまうかもしれないのです…。