だれかに話したくなる本の話

「本物の思考力」を身につけるための2つのキーワード

「本物の思考力」を身につけるための2つのキーワード

ビジネスにおいて日本が世界をリードした20世紀。その状況は21世紀に入り、大きく変化している。GDPを見ても、先進国でも有数の高成長から低成長に様変わりし、いまだにその長いトンネルから抜けられないでいる。

この背景には「みな一斉に同じことをする」「ルールを厳格に守る」「すでにあるものの完成度を上げるのが得意」といった前時代には日本の強みだった特徴が、そのまま現在は弱みに変わってしまったことが指摘されている。安定した大量生産の製造業隆盛時代には強みだった日本人の特徴は、変化が激しいデジタル&サービス時代には、強みだったものが「多様性の考えが浸透しない」「ゼロベースで考えることが苦手」と負の側面に変わってしまう。

『思考力の地図 論理とひらめきを使いこなせる頭のつくり方』

『思考力の地図 論理とひらめきを使いこなせる頭のつくり方』

「考え方のしくみ」がわかれば、仕事も人生もどんどんうまくいく!

――知識とは過去に(自分自身を含む)「誰かがやったこと」や誰かがまとめて形に残したものであり、「過去の集大成」といえます。これに対して思考力は、新しいものや自分なりのもの、つまり「違うもの」を生み出すための能力であり、変化が激しい時に特に重要になるのです。(第1章より抜粋)