だれかに話したくなる本の話

知っているようで知らない“日本の風習”

数ある日本の風習の中には、私たち日本人でも何でそれをしなければいけないのか実は分かっていないものも多い。例えば私たちはご飯を食べる前に「いただきます」と言うが、なぜ「いただきます」と言うのか知っているだろうか。

 「いただきます」は、一般的にはその食事の素材を作ってくれた人、料理を作ってくれた人、そしてその食材に感謝する言葉として解釈されている。しかし、本来はそうではない。動物であれ植物であれ、皆生命を持って生きている生物であり、人がそれを食べるということは、生き物の生命を絶つということを意味する。だからこそ生命の尊厳に敬意を表し、その命を頂くことに感謝して「生命をいただきます」という挨拶を行っているのだという。

 『宮司が語る京都の魅力』(PHP研究所/刊)は、京都の恵美須神社第37代宮司の中川久公さんが日本古来の風習や伝統文化を教えてくれる一冊。もちろん書名通り、京都のスポットや文化なども紹介されている。

 どうして羽織袴などを「晴れ着」と呼ぶのか、初夢は1月1日から2日の夜にかけて見る夢のことを指すのかなど、知っているようで知らない日本の文化。本書にしっかりと網羅されているので、勉強してみてはいかがだろうか。
(新刊JP編集部/金井元貴)