だれかに話したくなる本の話

進化するケータイ小説と新たな試みをレポート!―「第2回おりおん☆小説大賞」授賞式行われる

中高生を中心に大人気となっているケータイ小説『赤い糸』が映画化され、12月20日に公開される。

 新たな試みとしてケータイ小説と音楽アーティストのコラボレーションが始まるなど、いまや完全にひとつの大きなジャンルとして確立した感のあるケータイ小説。関連する文学賞も増えてさらに勢いが増している。
 今回はケータイ小説の最新型をさぐるべく今月10日に行われたゴマブックス主催の「第2回おりおん☆小説大賞」授賞式に潜入した。

 「ケータイ小説の代名詞ともいうべき過剰な性描写を排して、純粋な恋愛小説仕上がっている。心が温まる話」と選考委員が絶賛した大賞作は、身長148cmの小さな女の子と身長178cmの男の子、高校生同士の恋を描くAkiさんの「ちっちゃな彼女。」。応募1130作品からの受賞となった。

 作者のAkiさんは「少なくて物足りないと思う人もいるかもしれない」とのことだが、安易に過激さを追わない姿勢がかえって新鮮に感じられる作品となっている。


(彼氏に励まされながら執筆を続けたというAkiさん。受賞の挨拶が初々しくて素敵だった)

 また、大賞作品は音楽とのコラボレーションが行われることになっており、女性ボーカルユニットLil’B(リルビー)の2人も会場に駆けつけた。



 ほかにも楽曲の歌詞をモチーフにしてケータイ小説を書く「オリコン賞」の発表や、「オリコン賞」大賞作品のモチーフとなる楽曲を提供したロックバンドTRIPLANE、シンガーソングライターの坂詰美紗子らも授賞式に参加した。 小説と音楽のコラボレーションという試みはこれからもどんどん行われていくのかもしれない。

 純粋な恋愛小説の次にAkiさんが描くのはどんな物語なのか。今から期待が高まる。なお、今回の受賞作「ちっちゃな彼女。」はおりおんのサイトで読むことができる。
(レポート/山田洋介)