だれかに話したくなる本の話

もうすぐやってくる?総選挙の前に、おさらいをする一冊! 【コレ読め!テーマ:選挙】

し、子どもに「どうして選挙に行かなければいけないの?」と問われたとき、皆さんはその理由をちゃんと言えることができるだろうか。投票は義務付けられておらず、行くも行かぬも個人の自由である。政治離れが進むなかで確固たる理由を述べることは出来るだろうか。

 そんな問いに答えてくれるのが、今回、紹介する選挙の入門書『あした選挙へ行くまえに』だ。

 選挙の歴史や、マニフェストの重要性、政党内派閥、衆議院は何故優越されているのかといった政治の仕組みから、よく取り沙汰される公共事業の問題点、話題となった米国大統領選―例えばアメリカの大統領選挙は何故あんなにも国民が熱狂するのか、どのようにしてオバマやマケインは大統領候補となったのかなどについて解説されている。

 著者は元NHK社会部の記者で、現在テレビで活躍中のジャーナリストである池上彰氏。『週刊こどもニュース』で培った分かりやすさはあらゆる選挙入門本の中でも随一で、さらに14歳の若者たちに向け、かつて14歳だった大人たちが社会の処世術を伝えるというコンセプトのもとに発刊されている「14歳の世渡り術」シリーズだけあり、中高生から大人まで読める内容となっている。

 「自分が行かなくても何も変わらないよ」と思っている人がいれば、それは大間違いだ。今、私たちが文句を言っている政治家たちは、私たち自身で選んでいる。そして、池上氏は本書で「選挙は、あなたの払った税金の使い道を決める人を選ぶのだ」と述べているが、政治は私たちの生活を右往左往させるのだ。
 自分たちの運命を決めるのは紛れもなく自分たちである。それを決めるのが、選挙というものだ。やがてやってくる衆議院解散、そして総選挙に向けて―。年末に一読して欲しい一冊である。
(新刊JPニュース編集部)

◆『あした選挙へ行くまえに』
著者:池上彰
出版社:河出書房新社
定価(税込み):1260円
発売中