だれかに話したくなる本の話

籍をいれない夫婦という新しい結婚の形“フランス婚”を探る

Aさんってフランス婚してるらしいよ!」と、先日友人が言っていた。フランス婚? フランス人と結婚するの? それともフランスで挙式をあげるの? でも、とりあえず「フランス」とつくから、なんとなくおしゃれなイメージがする。

 わからなかったので調べてみると、フランス婚とは、婚姻届を出さないで事実婚の形をとることで、フランスでは一般的な事から、そう命名されているようだ。

 うーん、でも本当にそれで大丈夫なの? と不安にも思ってしまう…。

 そこで、フランス婚について書かれたエッセイ漫画、『じつはウチ、フランス婚―結婚してない、でも家族』(しばさきとしえ/著、モバイルメディアリサーチ)を読んでみた。
 これは、同じマンションの違う階に住むフランス婚夫婦(?)の他とはちょっと違った生活をゆるーいタッチで描いている作品だ。ずっと一緒にいないことで、「ちょっと寂しい」と思うことや、微妙に距離をとって、「関係を良い状態で保存する」ことが、円満の秘訣らしい。
 他にも、「モンゴル婚」や「スウェーデン婚」などもあるらしく、現代の結婚とは多様なものだなあと驚かされる。

 でも、フランス婚というのは、籍を入れていないのだから離婚というステップを踏むことなく離婚できるわけで、少し心もとない。特に働いていない女性にとっては、不安でしょうがないだろう。こっちがフランス婚のつもりでも、「いつ結婚してくれるの!」などと迫られることもあるだろう。そう考えると、フランス婚とは、自立した女性が縛られずにパートナーと人生を歩めるという、一種の特権なのかもしれない。

 なんでも、最近日本でもフランス婚をとる夫婦が増えているとのこと。
 もしかしたら、来年の流行語大賞はフランス婚! …になるかもしれない。
(記事:園田一誠)