だれかに話したくなる本の話

一流シェフたちが語った「生きることで感じられる旨さ」とは―【書評】『「旨い」仕事論』

一流の人間といわれる人たちは、それぞれの確固たる哲学をもっているものだ。
 そして、その哲学は意外にも職業を超えてシンプルな結論に辿り着いていることが多い。

 本書では外食コンサルティング業界を牽引する永田雅乙氏自身が「一流のシェフ」たちにインタビュー取材を行い、彼らの語る「仕事論」を「旨論」として一冊にまとめている。

 本書に出ている一流シェフはこの3人。

 鉄人・道場六三郎氏(和食/銀座「ろくさん亭」)、
 天才・長坂松夫氏(中華/西麻布「麻布長江」)
 若き逸材・北岡飛鳥氏(フレンチ/南麻布「ル・カフェ プラス・ アー」)

 ジャンルも、年齢も全く違う3人が、料理と向き合い、お客と向き合ってきたからこそ行き着いた「旨論」は実にシンプルなのだ。

 例えば道場氏は、「夫婦も仕事も相手の気持ちを考えることが一番大切」だという。

 人間、目の前の相手のことを身内だと思えば誰にでも優しくできる。だからこそ道場氏は「弟子にもお客様にも、仕事で接する人にも身内だと思うことにしている」と道場氏は話す。

 「相手の身になって考える」ということが、良い仕事を生むことを一番よく知っている道場氏だからこその言葉だ。

 また、長坂氏は「何の仕事に就くかではない。就いた仕事でどう働くかだ」と断言する。

 「自分の道はここじゃない」「希望の職とは違った」と嘆く人も多い。しかし、まずは与えられた場所で成果を出すこと。これはビジネスの現場においても、最も重要なことの1つだろう。

 本書には、こうした「旨論」が45個、出てくる。そして、三者三様の哲学を持っているため、45個のうちのどれか1つでも、きっとあなたの琴線に触れる言葉があるだろう。

 プロフェッショナルが発する言葉は貴重だ。本書を手に取り、一流の言葉に耳を傾けてはいかがだろうか。
(新刊JPニュース編集部)

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◆『「旨い」仕事論―一流の料理人に学ぶ成功を勝ち取る45の極意』
著者:永田雅乙
出版社:ゴマブックス
定価(税込み):1365円
発売中