だれかに話したくなる本の話

2016年一番売れた本は? あの話題作、注目作がトップ10入り

今年もいよいよ最後の月ということで、仕事もプライベートも一年間のまとめの時期。

本の世界も同様で、書店に行けば「2016 年間ベストセラー」の文字がちらほら見え始めている。

本屋大賞を受賞した『羊と鋼の森』(宮下奈都著、文藝春秋刊)や、芥川賞の『コンビニ人間』など、出版不況と言われるなかでもベストセラー書籍が何冊も登場した2016年。果たして「一番売れた本」は何なのか。

書籍取次大手「トーハン」が発表した年間ベストセラーランキングによると、1位は『天才』(石原慎太郎著、幻冬舎刊)。強烈なリーダーシップをもった伝説的政治家・田中角栄の生涯を、田中の生前は「反田中」の筆頭だった石原慎太郎が描いたノンフィクションだ。

2位には、昨年11月に発売され、「子どもの寝かしつけに効果絶大な本」として大きな反響があった『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン著、三橋美穂監訳、飛鳥新社刊)がランクイン。

この他にも、『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部<特別リハーサル版>』や、『君の膵臓を食べたい』、前述の『羊と鋼の森』、『コンビニ人間』などがトップ10入りしている。

トーハン発表のベストセラーランキングは以下の通り。

1.『天才』(石原慎太郎著、幻冬舎刊)

2.『おやすみ、ロジャー 魔法のぐっすり絵本』(カール=ヨハン・エリーン著、三橋美穂監訳、飛鳥新社刊)

3.『正義の法 憎しみを超えて、愛を取れ』(大川隆法著、幸福の科学出版刊)

4.『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部〈特別リハーサル版〉』(J.K.ローリング、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーン著、松岡佑子訳)

5.『君の膵臓をたべたい』(住野よる著、双葉社刊)

6.『どんなに体がかたい人でもベターッと開脚できるようになるすごい方法』(Eiko著、サンマーク出版刊)

7.『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え(2)』(岸見一郎、古賀史健著、ダイヤモンド社刊)

8.『羊と鋼の森』(宮下奈都著、文藝春秋刊)

9.『新・人間革命 (28)』(池田大作著、聖教新聞社刊)

10.『コンビニ人間』(村田沙耶香著、文藝春秋刊)

11.『つくおき 週末まとめて作り置きレシピ』『もっとつくおき もっとかんたん、もっとおいしい』(nozomi著、光文社刊)

12.『火花』(又吉直樹著、文藝春秋刊)

13.『言ってはいけない 残酷すぎる真実』(橘玲著、新潮社刊)

14.『置かれた場所で咲きなさい』(渡辺和子著、幻冬舎刊)

15.『池田SGI会長指導集 幸福の花束』(創価学会婦人部編、聖教新聞社刊)

16.『九十歳。何がめでたい』(佐藤愛子著、小学館刊)

17.『だるまさんが』『だるまさんの』『だるまさんと』(かがくいひろし作、ブロンズ新社刊)

18.『また、同じ夢を見ていた』(住野よる著、双葉社刊)

19.『京都ぎらい』(井上章一著、朝日新聞出版刊)

20.『コーヒーが冷めないうちに』(川口俊和著、サンマーク出版刊)

トーハン:2016年 年間ベストセラー<総合>より)

(新刊JP編集部)

『天才』

天才

稀代の政治家・田中角栄の毀誉褒貶入り混じる数奇な人生。

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