“生涯投資家”村上ファンドを率いた村上世彰が指摘する日本企業の問題

「もの言う株主」として2000年代に世間の耳目を集めた投資家がいる。
アパレルメーカー「東京スタイル」にプロキシーファイト(議決権争奪戦)を行い、ニッポン放送や阪神電気鉄道など、企業への投資を行うたびに、メディアに取りあげられた村上世彰氏だ。
ニッポン放送を巡る騒動では、堀江貴文氏から得た情報がインサイダー取引に当たるとして起訴され、有罪判決に至った。その後、表舞台から退いていた村上氏が『生涯投資家』(文藝春秋刊)を上梓した。