だれかに話したくなる本の話

【「本が好き!」レビュー】『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』和氣正幸著

提供: 本が好き!

旅に出る時には必ず眺める本があります。バイブル『本屋図鑑』です。日本全国の素敵な本屋さんが紹介されている一冊。昨年、九州旅行をした時にも「この本屋さんには必ず行くぞ!」と事前に調べて行きました。

こちらは東京限定ですが、素晴らしい!またまたバイブルが増えてしまいました。エリア毎に素敵な本屋が紹介されています。荻窪、谷根千、下北沢、吉祥寺、阿佐ヶ谷、清澄白河、池袋、神保町、表参道などなど。

本書の特徴であり素敵なのが、それぞれの書店名の由来が書かれていること。これいいです。素晴らしい!これだけでも十分に楽しめます。例えば松浦弥太郎の書店、中目黒にある「COW BOOKS」の由来はこちら。

人間の暮らしに様々な恵みを与えてくれる点で、牛も本も似た存在であることから

素晴らしい!それぞれの書店に、それぞれの想いが込められているわけですね。この想いを受け止めるだけでも十分にお腹いっぱいになりますが、それだけではありません。スッキリさせてくれることがありました。

「いか文庫」

東京メトロのフリーペーパー「メトロポリターナ」に「本日は閉店なり」というコラムを持つ謎の書店です。お店も無いし商品も無いけど、どこかで開店しているエア本屋。名前の由来も含めて謎が解けてスッキリ。

「東京天狼院」

名前は知っていましたが、こちらで気になる売り方をしていますね。"天狼院秘本"という売り方です。天狼院書店が厳選する本を期間限定で署名を隠して販売する手法。"文庫X"よりもこっちの方が先なのかな?

なお、期間中は返品不可で、書名は他言無用という条件で購入することができます。ちなみに、過去に販売した天狼院秘本は、レジ周りで紹介文とともに販売されているそうです。う〜む、気になる。読んでみたい。

ああ、眺めているとキリがない、ズブズブと本の世界に引きずり込まれていく・・・それくらい麻薬的な魅力に溢れる一冊です。フルカラーなのも素晴らしい!本書を片手にそれぞれのエリアを制覇してみたいです。

(レビュー:allblue300

・書評提供:書評でつながる読書コミュニティ「本が好き!」

本が好き!
『東京 わざわざ行きたい街の本屋さん』

東京 わざわざ行きたい街の本屋さん

東京の“街の本屋さん"を、エリア別に130店紹介したガイド本。 160ページ、オールカラーで写真と地図付き。

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