だれかに話したくなる本の話

【「本が好き!」レビュー】『本当のところ、なぜ人は病気になるのか?―身体と心の「わかりやすくない」関係』ダリアン・リーダー、デイヴィッド・コーフィールド著

提供: 本が好き!
『本当のところ、なぜ人は病気になるのか?―身体と心の「わかりやすくない」関係』ダリアン・リーダー、デイヴィッド・コーフィールド著

(この記事は、書評でつながる読書コミュニティ「本が好き!」レビュアーのそうきゅうどうさんによる書評です。
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これは本当にいい本だ。だが2008年刊行のこの本は結局、版を重ねることなく絶版になってしまったようだ。これほどの本がひっそりと消えてしまっていることが悲しい。

本が好き!
『本当のところ、なぜ人は病気になるのか?―身体と心の「わかりやすくない」関係』

本当のところ、なぜ人は病気になるのか?―身体と心の「わかりやすくない」関係

どうして私たちは病気になるのだろう――思考や感情は身体に影響する。緊張して胃が痛くなるとか、頭が痛くなるとかはよくあることだ。しかし、心臓病や糖尿病、ガン、関節リウマチのような病気についても、悪化させたり、心が原因になったりすることはあるのだろうか?

心理的な要因は、実際に身体に影響する――だが、それを「ストレスで病気になる」と一言ですませることはできない。そんなに簡単ではないのだ。

心が病気にどのように影響するのか、病気になりやすい心の持ち主の人はいるのか、逆に症状から心の状態を推しはかることはできるのか。これまでの医学の常識にとらわれず、心と身体の関係を見つめ直す。