だれかに話したくなる本の話

ミニスカで胸が開いた服を着て取材先に… セクシー女優だった元新聞記者のネタの仕入れ方

『おじさんメモリアル』の著者、鈴木涼美さん

世の「おじさん」と言われる人たちは読まない方がいいかもしれない。
でも読むべきだろう。一つでも「これやっちゃってるなあ」と思う行動が見つかるはずだ。

東京大学大学院修了、日本経済新聞記者という“お堅い”経歴を持ちながら、一方でセクシー女優としても活躍、キャバクラや銀座のクラブでの水商売経験を語り、注目を集めている鈴木涼美さんの新刊『おじさんメモリアル』(扶桑社刊)は、様々な男性の欲望が詰まった「おじさんエピソード集」だ。

著者・鈴木涼美さんへのインタビュー前編では、「おじさん」とは一体何者かについてフォーカスをしたが、この後編では、鈴木さんの新聞記者時代のエピソードから、若い世代の欲望が向かっていく場所についてお話をうかがった。

(取材・文/金井元貴)

『おじさんメモリアル』

おじさんメモリアル

哀しき男たちの欲望とニッポンの20年。巻末に高橋源一郎氏との対談を収録。