だれかに話したくなる本の話

18種類の“煮卵”をつくって、どの味が“世界一美味しい”煮卵かを検証してみた!

「塩」「酢」「ごま油」「オリーブオイル」「ラー油」「リアルゴールド」は、元々、色味が強くないので、見た目にあまり味が染み込んでいるように見えない。油系は染み込みにくいので仕方がないだろう。
一方、ガッツリ味が染み込んでいそうなのが、残りの“煮卵”である。

目にも鮮やかで、まさに色とりどりの“煮卵”たち。
まずは、「世界一美味しい煮卵」こと、「麺つゆ」の煮卵を切ってみると……。

思わずため息が出るような、うっすらと麺つゆの色で輝く半熟の煮卵!
申し分のない出来である。
では、他の“煮卵”はどうか?

どれも程よく色と味が染みていそうだ。

■どの“煮卵”が一番美味しいのか?

では、早速試食……といきたいところだったが、さすがにこの量を一人で食べるのはキツそうだ。
そんなわけで、新刊JPスタッフ一同でこの“煮卵”たちを賞味して、どの“煮卵”が美味しいかを検証してみることにした。

結果、美味しかったものには「紅ショウガ」「酢」「味噌」があがった。

「味噌」は納得だが、意外だったのは「紅ショウガ」と「酢」。
オオムラも食べてみたが酸味と卵のコクが予想外にマッチしていて、爽やかな“煮卵”になった。
その他、「カレー」「バジルペースト」なども好評だった。

色味を狙って漬け込んだ「かき氷シロップ」は、見た目のインパクトはダントツだったが、味については可もなく不可もなくという声が多かった。あまり味が染みなかった油系や「リアルゴールド」「キムチの素」も、微妙な意見が多数を占める結果となった。

そして、不味い“煮卵”については、ほぼ全員で一致した。

不味かったのは、ダントツで「ワイン」。
次いで「コーヒー」「ウィスキー」「塩」だ。

無論、オオムラも食べたが、「ワイン」「ウィスキー」は、卵に染み込んだアルコールが独特のエグ味と苦味となり、かなりのキワモノとなった。
「コーヒー」も、漬け込んだことで苦みが凝縮されたのか、なかなかの破壊力だった。
また、「塩」は一部から「少量なら酒の肴になるかもしれない」との声もあがったが、「しょっぱすぎる」という意見が大方を占め、やはり不評だった。

編集部一同で、すべての“煮卵”を平らげたところで、ひとつの結論に達した。

「やはり、煮卵は「麺つゆ」が、一番美味しい」

試行錯誤をしてみたが、やはりスタンダードが一番ということだ。
ちなみに「すき焼きのタレ」も好評だったので、醤油系の調味料に漬ければ王道の煮卵になるだろう。

本書では、「めんつゆ」で漬けた煮卵を使った「至福のチャーシュー丼」などのレシピもある。
あまり料理をしない人でも、間違いなく簡単に作れるレシピ本なので、ぜひ試してみてほしい。

(ライター/大村佑介)

世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ

世界一美味しい煮卵の作り方 家メシ食堂 ひとりぶん100レシピ

「ひとりで食事をする時間」を最高に楽しくて美味しい時間にするための最高の一冊、ここに誕生!

この記事のライター

大村佑介

大村佑介

1979年生まれ。未年・牡羊座のライター。演劇脚本、映像シナリオを学んだ後、ビジネス書籍のライターとして活動。好きなジャンルは行動経済学、心理学、雑学。無類の猫好きだが、犬によく懐かれる。

このライターの他の記事