だれかに話したくなる本の話

サザエさん一家は“伝統的な家族”の姿なのか? 「日本の伝統」を疑う

『「日本の伝統」の正体』(柏書房刊)

私たちはさまざまな「伝統」と呼ばれるものに囲まれて生活を送っている。そんな「伝統」はなんだかありがたいものと思ってしまいがちだが、本当にそれが古くからある「伝統」だと疑ってかかった方が良いのかもしれない。

そんな日本の伝統に切り込むのが、『「日本の伝統」の正体』(藤井青銅著、柏書房刊)だ。
本書では、初詣、神前結婚式、大安・仏滅、三世代同居といった「日本の伝統」はいつ、いかにして創られ、日本人は受け入れてきたのかを考察している。

「日本の伝統」の正体

「日本の伝統」の正体

フェイクな「和の心」に踊らされないための、伝統リテラシーが磨かれる!