だれかに話したくなる本の話

父親から見た宮沢賢治は「甘ったれ」で「ダメ息子」!? 作家も驚いた賢治の素顔とは

『銀河鉄道の父』著者・門井慶喜さん

出版業界の最重要人物にフォーカスする**『ベストセラーズインタビュー』**。第96回となる今回は、『銀河鉄道の父』で第158回直木三十五賞を受賞した門井慶喜さんの登場です。

『銀河鉄道の父』(講談社刊)は、日本を代表する童話作家・宮沢賢治の父親である宮沢政次郎を主人公に据え、これまでとは違った素顔の賢治像を照らした長編小説。“厳格でありながら、賢治のことを甘やかしてしまう”父親・政次郎と、“親に甘えつつ、自分の道を突き進んでいく”賢治の姿は、偉大な作家の人間くささをあぶりだします。

門井さんはなぜ賢治ではなく、父親の政次郎にフォーカスしたのか。ご自身が3人のお子さんの父親であることから、作家の顔のみならず、門井さんの父親としての顔も感じられるインタビューとなりました。
(取材・文/金井元貴、写真/山田洋介)