だれかに話したくなる本の話

借金地獄に落ちないために 新社会人が知っておくべきお金のこと

入社1年目、初任給が楽しみな新社会人は多いだろう。とはいえ、これからは生活費や将来のための貯蓄など、自己責任でお金の管理もしなくてはならない。

では、社会人としていいスタートを切り、お金とうまく付き合っていくにはどうしたらいいのか。

『入社1年目のお金の教科書』(田口智隆著、きずな出版刊)は、「お金のプロ」である田口智隆氏が、お金の基本から貯め方、使い方、増やし方まで入社1年目におさえておきたいことを具体的に紹介した一冊だ。

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お金を多く稼ぐことも大事ではあるが、「稼ぐ」ことに執着してしまうのは良くない。なぜなら、稼ぎにこだわる人に限って、収入が増えるのに比例して、支出も増えていくからだ。

なぜそう言えるのか。実は著者の田口氏自身がその典型であったからだ。
生徒を増やした講師にはインセンティブが発生するしくみがあった学習塾で、講師として働いていた田口氏は、20代で1000万円の収入があったという。ところが、高給取りであったのにも関わらず、入社から8年後、学習塾を辞める時点で貯金はゼロ。それどころか500万円以上の借金を抱えていたそうだ。

稼ぎに正比例する形で支出も増え、そのうち収入以上のお金を使うようになり、複数のカードローンに手を出し、借金が雪だるま式に増えていったからだ。

なぜこんなことになってしまったか。それは「稼ぐ」ことにフォーカスし過ぎてしまっていたからだ。一方で、お金と上手に付き合える人は、稼ぐこと以上に「貯める」「使う」「増やす」という3つの視点を意識しているという。

同じ年収でも、なかなか貯金が貯まらない人と確実に増やしていく人がいるのは、これらの3つの視点が大きく関係しているのだ。

また、お金と上手に付き合っていくには、戦略が必要。まず、お金の使い道には大きく3つあることを知っておかなければいけない。

1、消費
食費、住居費、光熱費、交通費、通信費など、衣食住にかかわるもの。

2、浪費
ギャンブル代やキャバクラでの飲み代、たばこ代、着なくなった洋服代などのムダ遣いしたお金。

3、投資
貯金や金融投資への投資にまわす資金、自分の将来の目標のために使うお金。

田口氏によれば、毎月の給料で、消費に70%、消費に10%、投資に20%の割合をキープするのが理想だという。ただし、生真面目にやり過ぎると長続きしない。お金との付き合いは一生続くので、ある程度の息抜きも必要。なので、ある程度の浪費は、自分に許してあげるのも大切なのだろう。

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社会人になり、自由に使えるお金も増えるかもしれない。しかし、一歩間違えると、20代の田口氏のようになってしまう可能性は誰にでもある。そんなことにならないためにも、社会人1年目から、お金と上手な付き合い方を学んでおくべきだろう。

(新刊JP編集部)

入社1年目のお金の教科書

入社1年目のお金の教科書

学校では教えてくれない、お金との付き合い方。

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