だれかに話したくなる本の話

長時間パソコン画面を見た後に 目をリフレッシュする「ツボ」とは?

仕事をしていればパソコンの画面や書類の細かい字を見続ける時間は多くなり、目を休ませる時間をなかなかとれなくなります。
そこで、短時間で目をリフレッシュさせ、視力回復をうながせる方法として知っておきたいのが「ツボ押しマッサージ」です。

中医学の考え方によれば、目は体全体の健康状態を測るバロメーターであり、目の健康を保つことが全身の調子を整えることにつながるといいます。
実際、目が疲れると頭痛や肩コリが出てくることがありますよね。そのまま無理をすると背中や腰にダメージが現れたり血行が滞ったりして、さらに他の部位に悪影響をもたらすことも。

そんな疲れ目や目から派生する身体の不調を改善する手立てとして 『いつでもどこでも目がよくなる小さな習慣』(今野清志著、大和書房刊)から、オフィスでの仕事の合間や会議中など手が空いているちょっとした時間にできる「目」をリフレッシュするツボとマッサージ法を紹介していきましょう。

■会議中にできる「手」のツボ押しマッサージ

いつでもどこでも簡単にできる目の回復に役立つツボは、手にたくさんあります。
まずは、爪の生え際にあるツボです。

すべての爪の生え際の両側にあり、特に親指にあるツボは、血流の酸素供給量を高める効果があります。酸素は目の活動にも必要なエネルギー源。健康な人はかなり強めに押しても大丈夫ですが、痛みがある人は酸素が足りない証拠だといいます

目を酷使していると頭痛が出てきてしまうこともあるでしょう。そんなときは親指と人差し指の骨の間にある**合谷(ごうこく)**のツボ押しが効果的なのだとか。

こちらは、頭痛や歯痛などの痛みを抑える万能ツボとして知られていると今野さん。

さらに目の老化現象に効くと言われる手の小指の付け根にあるツボも紹介しましょう。その名もズバリ老眼点というツボです。

こちらは、ピンポイントでツボを押す必要はなく、押したりさすったり揉んだりする程度でいいそうです。これなら長引く会議中のデスク下、徒歩移動や通勤通学の電車の中などいつでもどこでもできるツボ押しマッサージができそうです。

■パソコン・スマホの疲れ目やドライアイに効く「目の周り」のツボ

目の周りには目に関連するツボが集中しています。
**攅竹(さんちく)、晴明(せいめい)、太陽(たいよう)、承泣(しょうきゅう)、魚腰(ぎょよう)、絲竹空(しちくくう)**などが、眼窩や眉のあたりに点在しています。

目の周りのツポはひとつひとつを押すのではなく**「タッピング」**がおすすめ。
人差し指から小指までの四本の指で、リズミカルにトントンと叩いていきましょう。

タッピングは、皮膚、筋肉、骨を同時に刺激できるため、血流を促し、自律神経の働きを高める効果もあるといいます。また、目のツボあたりを全体的に「シェイク」するのも、皮膚や血管、筋肉をほぐすのに効果的とのこと。

このとき、目をつぶって眼球そのものを強く刺激しないようにしましょう。眼球への直接的な刺激は目の血管や細胞組織を傷めることにもなりかねないからです。

■一気に刺激できる「耳」のツボ

耳には全身の健康状態に影響するツボがかなりあると言われています。その数なんと300近く。 その中には当然、目に効くツボもあります。

これらは耳をつまんだり引っ張ったり揉んだりするだけで全体的にツボが刺激されていきます。 特に耳たぶには**「眼」「目1」「目2」**という三つのツボがあるので、耳たぶをいじるとそれだけでツボ押しマッサージになります。こちらも仕事の片手間にできそうですね。

どれも短時間で、簡単に目のケアができる方法ばかり。「ちょっと目がぼやけてきた」「目のあたりが重い」と感じたら数分間、ツボ押しマッサージをしてみると目の疲れやドライアイが軽くなるかもしれません。

(ライター/大村佑介)

いつでもどこでも目がよくなる小さな習慣

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この記事のライター

大村佑介

大村佑介

1979年生まれ。未年・牡羊座のライター。演劇脚本、映像シナリオを学んだ後、ビジネス書籍のライターとして活動。好きなジャンルは行動経済学、心理学、雑学。無類の猫好きだが、犬によく懐かれる。

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