だれかに話したくなる本の話

「平成最後の大掃除」ズボラな人でも成功できる「鬼速片づけ」

今年の年末は、いろんなことが「平成最後」と呼ばれそう。平成最後の大みそか、平成最後のクリスマス、平成最後の大掃除……。「平成最後の大掃除」だなんて言われると、今年はサボらず大掃除しなくちゃマズイかな、なんて気にもなってきます。

でも時間はないし、めんどくさいし。特に年末の忙しい時期に大掃除って負担なんだよね、という方も多いはず。

■鬼速片づけのポイント①――「ぜんぶ出し」で、やる気がみなぎる!

整理収納アドバイザーの吉川永里子さんは、著書『なかなか捨てられない人のための 鬼速片づけ』(アスコム刊)の中で、日本一てっとり早く簡単に部屋をきれいにするポイントとして「ぜんぶ出し」と「保留ボックス」の2つを挙げています。この2つを実践するだけで、あとは何も考えなくても、何も覚えなくても、自動的に部屋がきれいになってしまうそう。

「ぜんぶ出し」とは、文字通り片づける場所の物をぜんぶ出してしまうことです。
たとえば納戸の物を片づける際、納戸の前でちまちま作業せずに、物をすべて床に広げてしまうのです。

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「ぜんぶ出し」をすると、床が物で埋まってしまいますので、もう後戻りできません。「やるっきゃない!」と覚悟が決まります。たしかに全部物を出した状態で片づけをやめるわけにはいきませんよね。

■鬼速片づけのポイント②――「保留ボックス」の魔法で、迷いを捨てる!

2つ目のメソッド「保留ボックス」も、やり方はとても簡単です。ダンボールを用意して、黒マジックで大きく「保留」と書くだけ。

使い方はもっと簡単。ぜんぶ出しした物を一つずつ手に取って、「必要(その場に残す)」、「不必要(ゴミ袋へ)」、「迷った(保留ボックスへ)」と、三択でジャッジしていきます。

ジャッジの時間は5秒。5秒で判断できなかった物は、即座に保留ボックスの中に入れていきます。すると、作業中に迷う時間がなくなり、片づけが滞ることなくスムーズに進行していくのです。

片づけに時間がかかり、めんどくさいと思ってしまう理由のほとんどは「迷い」のせいだと吉川さんは言います。確かに、何も迷わずにサクサク作業していくことができれば、片づけなんて即効で終わるのかもしれません。

「鬼速片づけ」は、保留ボックスによって、「5秒で迷いを捨てる」ことができるため、誰でも簡単に片づけが成功する、というわけです。

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■どんなにズボラな人でも、鬼速片づけなら続けられます

三択のジャッジを終えたら、必要な物は元の場所に戻します。すると、特別収納にこだわらなくても、物が減ってスッキリしているはず。収納用具や家具にこだわる人は多いですが、吉川さんいわく「物が減るだけで見栄えは格段に良くなる」。

残された保留ボックスはどうするかというと、リビングの目立つところに放置しておきます。たいてい2、3日もすると、汚い保留ボックスが邪魔になってきて、迷った物を捨てたくなるそうです。
「迷った物」である時点で、実は自分の今の生活に必要ないものであることが、少し時間をおくだけで実感できるのです。

保留ボックスは、アマゾンで買い物するときの「カート」の役割に近いかもしれませんね。ネットショッピングしているとき迷った物はカートに入れておきますが、何日か時間をおくとそれが本当に必要なものか不必要なものか判断できるようになります。保留ボックスもそんな理屈なのかもしれません。

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吉川さんは今でこそ片づけのプロですが、もともとは「片づけられない女」だったそうです。
今でも片づけは「めんどくさい!」と思っており、だからこそ続けられる簡単な方法を考案しました。

どんなにズボラな人でも、家を最短時間でスッキリさせる方法、それが「鬼速片づけ」。
平成最後の大掃除は、鬼速片づけで部屋をキレイにし、すがすがしい気持ちで新年を迎えられてはいかがでしょうか。

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(新刊JP編集部)

なかなか捨てられない人のための 鬼速片づけ

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