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『恐るべき子供たち』コクトー著【「本が好き!」レビュー】

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『恐るべき子供たち』コクトー著【「本が好き!」レビュー】

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2部構成の小説で、思春期の姉エリザベート、弟ポール、ポールの友人ジェラール、第2部でエリザベートが働きだした時に知り合った孤児アガートの四人を中心とする物語。

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恐るべき子供たち

恐るべき子供たち

詩人コクトー(1889‐1963)の手にかかると、子供の世界も、ギリシア悲劇を思わせる格調の高さをもって、妖しく輝きだす。白い雪の玉で傷ついた少年ポールが、黒い丸薬で自殺するという幻想的な雰囲気のなかに登場する少年少女は、愛し、憎み、夢のように美しく、しかも悲痛な宿命をになって死んでゆく。