だれかに話したくなる本の話

アメリカで40年読み継がれてきた不朽の長編小説、邦訳でついに刊行 2008年12月には全米で映画公開も

株式会社ヴィレッジブックスは『家族の終わりに』を4月19日に刊行した。著者はリチャード・イエーツ氏、翻訳者は村松潔氏。税込価格1575円。

 本書のテーマは「家族の崩壊」だ。舞台は1950年代、高度経済成長期のコネティカット州郊外。郊外で絵に描いたような家庭を営み、大都市のオフィスで働きながら本物の人生を夢見る若者たち。しかし、そうした郊外の生活を打破し、自由な人生を渇望する者たちもいた――。
 本書は1961年にアメリカで出版された小説『REVOLUTIONARY ROAD』の邦訳版となる。『家族の終わりに』という邦題について、ヴィレッジブックスは「この本の大きなテーマである「家族の崩壊」を打ち出したかったが、希望のないタイトルにはしたくなかったため余韻を出しました。読むと、この邦題に納得して頂けると思います」とコメントしている。
 また、アメリカで40年読み継がれた本書は、今年12月には全米で映画公開も控えている。主演は1997年公開の「タイタニック」以来、11年振りの競演となるレオナルド・ディカプリト、ケイト・ウィンスレット。監督はサム・メンデス。日本での公開は現在未定。
 40年読み継がれてきた名作だけあり、そのストーリーの重みは計り知れない。郊外に住むある家族がそれぞれの葛藤に悩み、崩壊へ向かっていくその姿は、時代を超えた現代に生きる私たちが読んでも実感できることだろう。