困難を極める学生の就職活動に関する記事はこれまでにも何回か配信してきましたが、結局企業が欲している学生とはどんな学生なのでしょうか。
人材コンサルタントの常見陽平氏の著書『くたばれ!就職氷河期 就活格差を乗り越えろ』(角川書店/刊)に、企業が「こんな学生はいらない!」と思う学生の特徴が記されており、そのうちのいくつかは「確かに」と思わずうなずいてしまうものがあったので、紹介します。
■社会貢献志向、エコ大好き人間
ここ数年、常見氏は企業の採用担当者から、「社会貢献志向の強い学生」について相談を受けることが多いそうです。
「御社はどんな社会貢献活動をしていますか?」という質問はもちろん、さらに中には「社会貢献をしている会社しか受けたくありません」と言いだす学生もいるそうです。これは「エコ」についても同様です。
企業の社会貢献活動は否定できるものではありませんが、社会貢献活動とは環境保全活動や緑化運動をはじめとした“わかりやすい”ものだけではありません。本業で価値を提供し、雇用を創出し、高額の法人税を納めて社会に還元することも立派な社会貢献だと常見氏は言います。
■福利厚生をやたらと気にする人
学生にとって就職活動とは生まれて初めて所属する企業を決める活動ですから、福利厚生を含めた待遇面が気になってしまう気持ちはとてもよくわかります。
しかし採用担当者の目で見ると、福利厚生をしつこく聞いてくる人は「企業にしがみつく人材」と映ってしまうこともあるようです。「長く活躍してくれる人材は欲しいが、企業にしがみつく人材はいらない」というのが企業側の本音でしょうか。
■安定を期待する学生
常見氏によると、「内定」を取れる人と取れない人とでは、「安定」という言葉の解釈が違うそうです。
前者は「安定」を「足場がしっかりした環境で成果を出せる」と考え、後者は「自分の雇用を何とか守りたい、よい給料で一生食べていける」と考えます。
面接の場で「安定」という言葉を口にする際は、自分がその言葉をどう解釈しているのかをわかるようにした方がいいでしょう。
あくまでも著者の常見氏の体験が元になっており、今回紹介した内容が全てとは言えません。しかし、企業側の本音として考えると納得できる部分も多いはずです。
本書には、この他にも「学歴差別」や「就活がうまくいく学生の法則」など、就職活動をしている方々が気にならざるを得ないトピックを、採用担当者側の立場から取り上げています。採用担当者の本音、という意味では率直な本だと言えそうです。
(新刊JP編集部/山田洋介)
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