これまで新刊JPニュースが追いかけてきた『Corseka』(コルシカ)問題。
この記事では『Corseka』がデジタル雑誌出版においてどのような問題を提示したのか、現在他所で提供されている新たなサービスを取り上げながら、オンライン雑誌販売についての「今」を紹介していきたい。
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事の発端は今月7日、株式会社エニグモが運営するオンライン雑誌閲覧サイト『Corseka』がオープンしたことにはじまる。
このサービスは、ユーザーが雑誌を購入すると、Web上の専用ビューワーでその雑誌のスキャンデータが閲覧できるというもので、もし、ユーザーがその雑誌の現物が欲しくなった場合、送料を支払うことで実物を郵送してもらえる。
サービス開始当初はネット上を中心に“出版業界に新たなビジネスモデルの誕生か”と好意的な意見も多く聞かれたが、8日、事態は急転する。
日本雑誌協会が各報道機関宛てに各出版社の許諾なしに配信を行い、明らかな著作権侵害行為であると指摘するFAXを送り、エニグモ側に即時サービスの停止を訴えたのだ。
翌9日、エニグモと日本雑誌協会は意見調整を行い、日本雑誌協会に加盟する出版社の全雑誌を配信停止。しかし、日本雑誌協会に加盟しない出版社の雑誌は掲載されている状態が続き、本編集部の取材から「許諾が取れていない状態で掲載されている」という実態が浮かび上がった。
その後、各出版社から販売継続・停止を含む様々な要望が寄せられたが、13日、各出版社と個別に協議を行っていき、十分な雑誌を取り揃えるまで一時的なサービス停止を発表。事実上、『Corseka』は閉鎖状態となった。
◆不信感を拭い去ることが求められている“Corseka”
では、『Corseka』が残したものとは何だったのだろうか。そしてオンライン雑誌販売の今後の動きとは?
『Corseka』がサービスを停止して以来、その後の動きは特に見られない。日本雑誌協会も「その後、当協会とエニグモさんとの折衝は行っていません。今後も何らかを協議する予定はなく、各出版社が個々で対応して頂くことになっています」と話す。
また、今回の騒動で『エニグモ』と意見調整を行った日本雑記協会だったが、その関係者は『Corseka』の担当者自身がビジネスモデルをちゃんと把握していないのではという指摘をする。
「今、エニグモさんは各版元に説明にまわっているという話を聞きますが、担当者自身が“Corseka”のビジネスモデルをちゃんと把握しているか不明な点もあるという印象はあります。“仕入れた冊数だけしか、スキャン数を流さない”と言われても、それを知る手立てがない以上、不透明ですよね。また、現物を送るというサービスも、(内容が全部見ることができるのだから)高い送料払ってまで読者が利用するとは思えませんし…」。
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【関連リンク】
・やはり違法だった? オンライン雑誌販売サイト『コルシカ』問題を追う(10月9日配信)
・日本雑誌協会会員社の雑誌を削除も、掲載されたままの出版社“許諾した覚えない”―コルシカ問題(10月10日配信)
・『Corseka』(コルシカ)
・雑誌・定期購読専門サイト『Fujisan.co.jp』
・社団法人 日本雑誌協会
コルシカ問題が残したものとは? コルシカの失敗と反響からデジタル出版の現実と未来を探る
[2009/10/22 配信]
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