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注目の若手女性起業家、山口絵理子さん(株式会社マザーハウス代表取締役社長)に聞いた、気になる6つのこと

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 「今、自分がやりたいことができていることが、そういった(皆がやりたいことができる)社会につながっていく第一歩だと思っています」。そう山口絵理子さんは強く、そしてしっかりと語る。だからこそ、彼女が代表取締役をつとめる「マザーハウス」は、多くの人に支持され、愛されるブランドに成長しているのかも知れない。

 『裸でも生きる2』(講談社)を上梓した山口さんは、1981年生まれの28歳。若手女性起業家として、世界から大きな注目を集めている存在だ。

「マザーハウス」の理念は、「途上国から世界に通用するブランドを作る」というもの。アジア最貧国のバングラデシュやネパールで現地の素材を使ってアパレル製品(主力製品はバッグ)を製造し、それを先進国で販売するというビジネスモデルだ。

なぜ山口さんは「途上国」を選んだのか。詳しくは、彼女の前著である『裸でも生きる』(講談社)を読んで欲しいが、そこには、「よりよい社会をつくるために情熱をかたむける」1つの企業、そして1人の女性の大きなストーリーが存在する。

 今回はそんな山口さんにインタビューを敢行。「人」「女性」「自信」「社会起業家」「休日」「世界」という6つのテーマについて語ってもらった。そこから浮かび上がってくる1人の実業家としての山口さんの姿を詠んで欲しい。
新刊JP編集部/金井元貴)


テーマその1◇「人」

 現地(バングラデシュ、ネパール)の人と信頼関係を築くために心掛けていることは、やはり「思ったことを何でも言う」ということですね。よく言われますけど、日本ってすごく回りくどい言い方、相手を傷つけない言い方をするじゃないですか。でも、現地でそういう風に言ってもまったく言葉の真意が伝わらないんですよ。一週間話していても何も伝わらなかったことなんてザラにあります(笑)。だから、『私は、これは好きじゃない!』とストレートに言ったりしますね。あ、もちろん日本でそれをやってはいけませんが(笑)。
 喧嘩したり、怒鳴り散らしたりすることも多いですが、「それはそれ」というということで、話が終わったらすぐに仲直りして、一緒に食事をしに行ったりします。

 これまでの経営者人生の中で最も印象に残っている人ですか? そうですね…やはり、マザーハウスでいうと、副社長の山崎(大祐)でしょうね。今まで会社として様々なステージがありましたが、皆が反対する中でずっと私の味方をしてくれました。危機は何度もありましたけど、それらを乗り越えてこられたのは山崎がいたからだと思います。
 山崎とは大学時代のゼミ(竹中平蔵氏が主宰するゼミ)で出会ったのですが、すごく頭が良い人だというのが第一印象ですね。もちろん、本当に頭が良くて、ゴールドマン・サックスに就職しましたし。

 だから、マザーハウスに入ってくれるとは思わなかったし、その話を聞いたとき、嬉しいというよりも不安になったんですよね。もちろんずっと社外の視点からアドバイスはもらっていたんですけど、会社に入るということは人生を賭けるということじゃないですか。それに、私がこの人をマネジメントするというのが想像つきませんでした。
 でも、マザーハウスは変化が激しくて楽しい会社だと言ってくれたし、ちょうど会社が立ち上がって1年経って、自分が経営者としてのハードルにすごく悩んでいたんですね。そんなときに山崎から『そんなんじゃダメだ』と何度も叱られたりしていて。だから、すごく心強い存在ではありました。

 実は山崎と歩調が合って、本書のエピソードにもあるような息の合った意思決定ができるようになったのは最近のことだったりします(笑)。一応、販売の代表が山崎で、生産の代表が私という役割分担をしているのですが、いつも喧嘩をしていました。販売と生産って基本的に合わないじゃないですか(笑)。やはり生産はゆっくりと良いものを作りたいし、販売は早く作ることが重要だと思いますし。そういう意味ではトヨタ自動車さんとかはよくシステム化されていると思います。
 それでも私と山崎の距離がすごく近かったから、喧嘩しても、素早く意思決定ができました。これはマザーハウスの強みですね。最近は山崎が品質の大事さを理解して、バングラデシュに行って生産の現場を見たりしているので、そういうことをしているうちに自然と歩調が合うようになってきています。


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