長い人類の歴史のなかで、演説はしばしばその分岐点になってきた。古くはリンカーンやキング牧師、最近ではオバマ米大統領が演説の名手として評価されている。
『あの演説はなぜ人を動かしたのか』は、名演説として語り継がれるスピーチに共通する要素を紹介している。人類共通の『ストーリーの黄金律』とは一体何なのか? 著者の川上徹也さんにお話をうかがった。
(取材・記事/山田洋介)
◆「参議院は全部回れたけど、衆議院は大変でした」
―本書、『あの演説はなぜ人を動かしたのか』を拝読させていただきましたが、演説というのは文字になるとこれほど面白いものだったのか、と驚きました。
川上「ありがとうございます。政治家のオフィシャルな演説というのは著作権がないので、この本で取り上げさせていただきました。本当は村上春樹さんのエルサレム演説ですとか、スティーブ・ジョブズさんの演説も入れて分析したかったのですが、政治家以外ですと著作権の問題があるようなので」
―周囲の方々の反応など、出版後の感触はいかがですか?
川上「まだ発売2週間ですが、反応は上々です。(演説に関する本ということで)議員会館を回ってプロモーションをしたりもしたので、そういうところからより話題になればいいなと思っています」
―議員会館をまわるというのは珍しいプロモーションだと思いますが、どのようなことをされたのでしょうか?
川上「演説を取り上げた本ですし、鳩山首相とはいかないまでも議員の方々に読んでいただきたいと思っていたんです。それで、書評ブロガーの鹿田尚樹さんが元参議院議員秘書ということで、相談に乗っていただきました。
最初は政党の機関紙に広告を載せるなどということを考えていたのですが、やはり議員の方々の部屋をひと部屋ずつ回るのが効果的だろう、ということで行ってきたんですよ。最初に鹿田さんと、同じく書評ブロガーの女子勉さんと一緒に参議院の議員会館をまわったのですが、各部屋にお邪魔して秘書の方に『もう先生には必要ないかもしれませんけど…』などと言ってチラシを手渡したり(笑)
参議院議員会館は全室回れて、また別の日に衆議院会館に行ったのですが、衆議院は議員数が倍じゃないですか、だから大変でしたね。それと、国会議事堂の中にある『五車堂』という書店さんにも行ってきました」
―国会議事堂の中に書店があるというのは初耳です。
川上「そうなんですよ。参議院、衆議院にそれぞれにあって、ビルの中にあるちょっとした書店という感じですね。品揃えもなかなかのものでした。ご主人も感じのいい方で、この本を平積みしてくれていました」
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歴史的名演説の共通点とは?―【著者インタビュー】『あの演説はなぜ人をうごかしたのか』著者・川上徹也さん(1)
[2009/11/05 配信]










