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こじらせママ 子育てしながらココナッツオイルで年商7億円。

  • 荻野 みどり
  • 集英社
  • 1,400円+税
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本書の解説

「石の上に3年も座っていると退化する」 気鋭の女性起業家の“働き方改革”

「働き方改革」という言葉が広がるなかで、「自分自身の働き方は果たしてこれでいいのだろうか?」と考えたことがある人は少なくないはずです。

新卒で配属された部署の仕事が自分にはまったく向いていないのに無理をして続けていたり、「仕事と子育てを両立しないと!」とずっと気を張った状態でいたり…。
そんな、自分に違和感を抱きつつも、なかなか変えることができないという人の力になる本があります。

『こじらせママ 子育てしながらココナッツオイルで年商7億円。』(集英社刊)です。

本書の著者である荻野みどりさんは、日本にココナッツオイルブームを巻き起こした仕掛け人で、株式会社ブラウンシュガーファーストの代表取締役を務めています。
まだ35歳と社長としては若手。気鋭の女性社長として注目を集める荻野さんですが、実はこれまでの人生を辿ると紆余曲折ばかり。様々な職を転々とし、子どもの子育てをきっかけに「自分のやりたいこと」を見つけますが、その後、夫と離婚します。

ただ、「やりたいこと」を見つけてからの荻野さんの働き方は、極めて合理的であり、その姿は、自分の本当の気持ちと向き合えなくなっている現代人に強く響くはずです。
ここでは、そんな荻野さんの本から、自分らしい働き方を実現させる3つの考え方をご紹介しましょう。

「石の上にも3年も座っていると退化する」

「石の上にも3年」とはよく言うもの。確かに一つの仕事をしっかり覚えて成功するには、辛抱強く鍛錬を積むことも必要です。
もちろん、自分の得意なものやできることであれば、辛抱することができるでしょう。しかし、不得手な仕事ならどうでしょうか。3年続けても上達は望めない。人よりも成長が遅い。不幸なことになりはしないでしょうか。

「これは苦手だな」という感覚は自分が一番よく知っているはず。それを我慢して続けたとして、ちゃんと成長することができるでしょうか。本来別のことに費やせばもっと成長できたはずの時間を過ごしてしまうのは、むしろ退化といえるのかもしれません。

荻野さんは、自分にできないことは大声で宣言し、チームで補えばいいと言います。不得意なことでパフォーマンスをフルで出すことは難しいはず。ならば、自分がどういう人間なのかを周囲に伝え、より結果を残せる仕事にシフトすることが大事なのです。

「しなければならない」を疑う

荻野さんが原宿に初めてのオーガニックスイーツ店をオープンしたのは2016年6月のこと。しかし、当時子育てにも追われており、「時間がいくらあっても足りない」状況だったそうです。

そんな中で、荻野さんは自分自身で何が優先かを決めて、一つ一つに集中して乗り越えます。例えば約束の時間が近づいているのに、子どもがグズってしまった。そうしたら相手に「ごめんなさい!」と遅刻の連絡を入れるのです。

私たちは「こうしないといけない」「こうしなければいけない」ということに雁字搦めになり、全てを完璧にこなそうとして失敗してしまいます。
しかし、逆に「今、遅刻の連絡をすれば誰にも迷惑かけないのでは?」「その時間までに行かないといけない理由って?」と柔軟に考えることで、完璧を求める心から開放され、自分自身のすべきことに集中できるようになるのです。

本音をずらす「ダメな自分」という思い込みを変える

荻野さんは自分自身を「自己肯定感が低い」と分析しています。だからこそ、「ダメな自分」ではなく「できる自分」をイメージするように意識しているそうです。

「自分は何がしたいんだろう」と考えていると、ネガティブなイメージが膨れ上がり、最後は自分の本当の気持ちが見えなくなってしまいます。そうしたネガティブさを振り払うために、自分で自分をほめて、将来に目を向けるのです。

ほめる場所はどこでもOK。「指が長いなあ」「爪の形がキレイだなあ」でもいいですし、1年前の自分とこんなところが変わったでも良いでしょう。これは、自分が本心からしたいことをするために必要です。

本書は荻野さんの半生、ブラウンシュガーファーストの起業物語、育児と仕事の両立、女性としての働き方など、内容が盛りだくさん。その端々に荻野さんの想いが詰まっています。

多様な生き方が可能になった今、「自分らしく働く」とは何かを考える機会も増えました。あなたがあなたらしく生きていけるようになるにはどうすればいいと思いますか? もし悩みが少しでもあるならば、本書からそのヒントが得られるかもしれません。
(新刊JP編集部)

著者インタビュー

「嫁という役割を脱ごう。」 女性起業家が離婚を決意した瞬間

著者、荻野みどりさん写真

2011年に第一子を出産。その4ヶ月後、オーガニックにこだわったお菓子ブランド「ブラウンシュガーファースト」を立ち上げ、7年間で年商7億円の企業に育て上げた気鋭の女性起業家・荻野みどりさん。
愛する娘を通して直面した「食」の問題を解決するためにビジネスを展開し、猪突猛進にその事業を広げている。

最近ではココナッツオイルの火付け役としてテレビや雑誌などのメディアに姿を見せる荻野さんの生き方は、今後の女性の生き方のモデルケースになるかもしれない。

こじらせママ 子育てしながらココナッツオイルで年商7億円。』(集英社刊)は、激動の半生を振り返りながら、仕事、子育て、離婚、ビジネス、食の未来について語り尽くした一冊。
注目を集める今、本書に込めた想いとは。荻野さんにお話を伺った。
(新刊JP編集部)

女性は「ねばならない」という檻に雁字搦めになっている

―― ご自身の半生を振り返る、メッセージ性の強い本です。執筆の経緯から聞かせて下さい。

荻野:2011年にブラウンシュガーファーストを創業して以来、それなりに志を持ちながら、ずっとがむしゃらに突き進んできた中で、ビジネスを通して自分がつくりたい未来をつくるための手ごたえを感じられるようになってきたんですね。

それで、これは多分私だけじゃなくて、他の皆さんもできることなんじゃないかと感じていて、私のエッセンスが役立つならばそれを伝えたいと思って執筆をはじめました。

―― 女性の働き方、生き方については特に深く書かれていますよね。

荻野:はい。特に子育てしているママたち、日本で働いている女性たちが、いろんな場面で「ねばならない」という檻に雁字搦めになっているのを見て、私は学歴も立派ではないし、本当にこじらせてここまできたけれど(笑)、「こうしたい!」っていう思いが強ければ、自分で切り拓いていけるということを知ってほしいと思っていました。

―― ブラウンシュガーファーストを創業して7年、今や年商7億円の事業になりましたが、もともとは青山の国連大学前の広場で開催されていたファーマーズマーケットという直売市で、オーガニックのお菓子を販売されていたんですよね。

荻野:それがスタートでした。ただ、そこから広げていくのがすごく大変で、食品業界にいたことがなかったので業界のルールも全然知らなくて。食品のサプライチェーンって参入障壁がすごく高くて、ここは苦労しましたね。

―― 本を読んでいると、自分のブランドのお菓子を取り扱ってもらうために、すごい行動力を発揮されていましたね。

荻野:そうなんです。コンビニで売ってほしいけれど、アテもないので代表電話から電話してアポを取りました。

―― その時はもう勢いだけで?

荻野:そうです。「あ、コンビニだ!」ってひらめいて。でもそれも全部、このビジネスの目的がはっきりしていたから、淀みはなかったです。今の子どもたちが大きくなったときに、安心して食べられるオーガニックの食品を気軽に買える世の中をつくるというのが目的なので、シンプルに、それを達成するために一番実現に近づける選択をしたというだけですね。

―― それはビジネスをするためのポジティブな「ねばならない」ですね。

荻野:そうですね。業界経験がないと参入できないとか、そういうことも言われましたけど、不安要素をひとまず脇に置いて走りました。それで実際走っていると、皆さんいろんなことを教えてくれて、「区役所の何々課に聞くといいよ」とか。

今でも当時のバイヤーさんに会いに行くと、「あのときキックボードでうちに来たよね」って話しています(笑)。インパクトが強いのか記憶に残してくださっていますね。

―― 確かに印象に残りそうですよね。

荻野:あとはベビーカーを押しながらお菓子のサンプルを配ったり。初めて取引をしてくださった代官山のヒルサイドパントリーさんには、先日お会いしたときに「娘さん、もう小学生なの!? 初めて来た頃は赤ちゃんだったのに」と言われました。

本当に見切り発車的なところがあったんですけど、失うものなかったですし、目的ははっきりしていたので、どんどん動いていきました。

―― ご自身の中で「これはできるな」ということに対して何割くらい見えていれば行動しますか?

荻野:少しでも見えていれば走り出します。で、もし手ごたえがなければすぐにやめる。やめるというか、保留箱に入れて寝かせておきます。

―― 生き方が究極的に合理的というか、自分と合わないことをバンバン切り捨てていくじゃないですか。

荻野:そうですね、どんどん切り捨てて行きます。

―― 目的を達成するための最短ルートを選ぶために、捨てなきゃいけないものもある。本書では「妻」や「嫁」としての役割が自分を悩ませていたことから、それを手放します。その決断は印象的でした。

荻野:「妻は、自分より先に夫の役に立たなければならない」という価値観が私にはしみついていて、「妻として自分は努力が足りない」と思うようになってきて、妻としての役割が次第に重荷になってきました。夫を支えることに時間を割けなかったし、夫婦の関係が悪くなると仕事や子育てにも悪影響が出てしまって。「妻」+「母」+「社長」すべてこなすなんてムリ。そうであれば、自分にとって優先すべき「母」「社長」に集中したくて、離婚をしました。

もちろん夫との関係は今も良いですし、子どもとの関係も良いです。娘が「パパとママといる時間が幸せ」って言ったら、その時間を多くとるようにしています。ただ、私にとって重荷になっていたのは「嫁」「妻」としての役割を果たさなければいけないというところだったんですね。

―― 娘さんは荻野さんのお仕事を知っているのですか?

荻野:はい、細かく伝えています。出張の時も何の目的でどこに行くかも説明しますね。離婚している状況も娘は理解していますし、これから家族がどんな風になっていくかのイメージも話しています。もしかしたら、娘が一番大人なのかもしれません。

また、娘に「どんなことしているときが一番幸せ?」って聞きますし、それをすり合わせることも日常的にしています。

―― 人間って役割を何個くらいまで大事にできると思いますか?

荻野:本当にフォーカスできるのは2、3個くらいだと思います。ただ、薄く広く色んな役割をこなしていくこともできるし、人生のシチュエーションで変わってきますよね。例えば親が突然病気になって介護をすることになれば、そこにフォーカスしないといけなくなりますし…。

だから、なんとなくモヤモヤを抱えている人は役割を一度全て棚卸しして、自分が大切にしたいものを選ぶことが大事だと思います。

―― 棚卸しの方法はどのようにすれば良いでしょうか。

荻野:この本でも書かせてもらいましたが、書き出すことが一番です。それで役割を並べて、どれが一番大事って問いかける。それがシンプルで最もやりいい方法だと思いますね。

また、今だけで考えず、時間軸で考えることも大切です。先ほどお話した介護の話もそうですし、子育ても子どもと一緒に遊べる時間は今だけかもしれないとか…。明日が今日と同じような一日である保証はどこにもなくて、変化するので。今は子どもとの時間が大事だと思えば、その優先順位を一番にして、後でもできるものは保留箱にいれるということもできますし。

「食を通したつながりを守っていきたい」 気鋭の女性社長が見つめる未来とは

著者、荻野みどりさん写真

「世の中、きれいな話ばかりじゃないですから」

―― 本書を執筆するにあたり、ご自身の半生を振り返ったと思いますが、自分で最も成長した時期はいつだと思いますか?

荻野:短大をやめて自力で生きていこうとしていた時期ですね。19歳から22歳くらい。

―― どういう風な成長を?

荻野:ようやく物心がついた、という感じです(笑)。それまではどんなに暴れたとしても、やっぱりレールの上にいたんですよ。でもそのときに家出をして、福岡から上京をして、貯金どころか負債を抱えていた状況の中で、必死に生きないといけなくて。

そのとき、「最低限これだけあれば生きていける」という土台に気付けたのが成長につながったと思います。

―― その頃、影響を受けた人はいたのですか?

荻野:その頃にお付き合いをしていた彼氏ですね。哲学者っぽい感じで、本をたくさん読みなさいと言われました。その彼が読めと言った本が、それまでの自分が読んだことのないような本ばかりで、「こういう世の中の切り取り方があるんだ」ということを吸収しました。

また、放送大学に入って、一般教養から学問まで様々なことを学んだのも大きかったです。ファッションというイメージの世界を抜け出して、突然社会の大きな骨格を見たような衝撃でした。

―― 社会の骨格ということは、一歩引いて物事を見る視点を身に付けたということですね。

荻野:そうですね、まさに。

―― 今でもその視点を大事にされていらっしゃる。

荻野:ちょっと行き詰ったりしたとき、グッと集中して考えたあとに、今度は俯瞰して全体像を見るということをしています。また、時間軸にも視点を広げて、過去と未来も見渡して考えるようになりました。

―― 本書の帯に「仕事の育児の両立」という言葉がありますが、この「両立できている状態」はどんな状態だと思いますか?

荻野:両立ですか。うーん、なんだろう…。でも、私自身そんなに冷静に両立しているという感覚はなくて、正直分からないんです。多分、上手くいったかどうか実感できるのは後々の話で、今は毎日起こるタスクを片づけていくのに必死です。

―― では、「両立」という意識はないということですか?

荻野:何をもって両立というのか、その定義が人によって異なると思います。私の中では、役割の優先順位が定まっているので、そこで発生するタスクをどんどん片づけていくという繰り返しです。そうやって前進して、数年後に振りかえって「あ、自分はちゃんと両立できていたんだな」という感覚になるのかなと。

―― 言い方を変えれば、優先順位が定まっていて、それがちゃんと順番に遂行できているかどうか、ということですね。

荻野:そうです。優先順位がぐちゃぐちゃしていると、両立できていたとは思えないかもしれないですね。なんかぐちゃーっとしていたなあと。

―― でも、そういうご相談も多く寄せられていそうですね。

荻野:そうなんですよ。だからこの本を書いたというところもあるんです。みんなモヤモヤしているんだけど、何にモヤモヤしているのか整理できていなくて、じゃあ、それを一回整理しましょうと言うんです。

旦那さんへの愚痴もよく聞きます。だけど、実はその根源にあるのは旦那さんの存在ではなくて、自分がやりたいことを阻害するものがあって、それができていないから、そのモヤモヤを旦那さんにぶつけているということもあるんです。そこをクリアにすれば、喧嘩せずに済むかもしれないし、旦那さんや家族と話ができるかもしれない。

ただ、モヤモヤするのは仕方なくて、子どもを産んだ瞬間から「母」としての役割が増えるんですよ。これはかなりヘビーな役割で、社会からの「理想の母像」の期待も大きい。一気に優先順位があがります。それでぐちゃぐちゃになってしまう人も多いので、まずは整理しましょうかという話をしますね。

―― 最近ご活躍ぶりから、荻野さんのようになりたいという若い女性も増えているのでは?

荻野:おかげさまで…(笑)。私はきらびやかな人ではないし、有名な大学を出たり、著名な企業にいたこともないのに…。

―― 本を読ませていただいて、泥臭さを感じました。

荻野:そうなんですよ! ブルドーザーみたいな生き方で。雑草魂というか。

―― 今までの人生で最もしんどかった状況は?

荻野:20代前半の頃の、お金がない状況は本当にきつかったです。生命の危機というか。ネットカフェ難民になりかけたりもしました。

でも、その頃、社会の底支えをしている人たちに出会ったことは、私の原点でもあります。私もそうでしたけど、みんな生きるのに必死で、一日一日積み重ねていくような生き方をしていました。今の私の、目の前のすべきことをこなしながら生きるという特徴はそこで培われたものだと思います。世の中、きれいな話ばかりじゃないですから。

―― 当時の自分にアドバイスをするとしたら、どんな言葉をかけますか?

荻野:母の口癖で「死にゃせん」という言葉ですね。博多弁なんですけど、どんなにきつい状態であっても希望を持っていれば死にはしない、と。こうじゃなければ自分は不幸だという基準なんて幻想ですし、生きていること自体が大切で、それだけプラスですから。
しかも日本という国の東京にいること自体がすごく恵まれているじゃないか。だから「何でそんなに悩んでいるの?」って。

―― 広がりを見せているブラウンシュガーファーストですが、今後荻野さんがやっていきたいことはなんですか?

荻野:食の未来についてずっと考え続けています。「食べる」って2種類あると思っていて、一つは「摂取」の意味での食、もう一つは「心を満たす」という意味での食です。

「摂取」の意味での食は大手企業さんIT企業さんがどんどん進めていらっしゃるのでそちらはお任せして、私は心を豊かにする食を追求したいと考えていて、その豊かさの根本はどこにあるのかというと、「つながり」だと思うんですね。

食べる人、作る人、売る人。みんなのつながりであったり、地球と人とのつながりであったり、過去と今、未来の時間のつながりだったり、そうしたつながりの複雑性が心を豊かにする食を実現できるのがオーガニックだと思っていますし、オーガニックという選択肢を世の中にもっと広げていきたいです。

―― 「つながり」を感じることができる食の文化ですか。

荻野:食べ物はお母さんから子どもに与えるのが基本だと思っています。子どもって純粋に母親から生まれてきますし、まず口にするのは母乳です。母乳神話みたいな話ではなく、「ヒト」という種の話です。そういう親子のつながりから食文化の本質が育まれてきたと思っているし、そういう時間や手と手、地球と人など多様なつながりの上にある食の文化を残していきたいんです。

いずれその人にとって適切な食品がそれぞれ届くようになる時代がくるのかもしれないけれど、最後はお母さんが子どもに料理を渡す、最終加工はお母さんがするというような「人と人のつながり」を守っていきたいですね。

―― 本書をどのような方に読んでほしいですか?

荻野:モヤモヤを抱えている人にぜひ読んでほしいです。また、自分の人生を生きていないと感じる人にも。ヒントになることがあれば、嬉しいです。

書籍情報

目次情報

  1. 第1章 頑張っているのに、うまくいかない。美しくないわたしの履歴書
  2. 第2章 自分をシンプルにすれば悩みの解決法が見えてくる
  3. 第3章 どんどん大きくなる娘と仕事。荻野流・ワクワクしながら働くポイント
  4. 第4章 全力で走り続けるのはムリ。だから不安になったら立ち止まろう
  5. 第5章 仕事もプライベートも「つながること」でうまくいく

著者プロフィール

荻野 みどり

株式会社ブラウンシュガーファースト代表取締役。1982年生まれ。福岡市久留米市出身。
2011年に第一子を出産。その4か月後、「わが子に食べさせたいかどうか?」を基準に食材を厳選したお菓子ブランド「ブラウンシュガーファースト」を立ち上げる。
2013年より、「有機エキストラバージンココナッツオイル」を発売、美容・健康にいいと大ブレイク。ブームの立役者としてテレビ、雑誌等多数のメディアに出演。
2017年には、大きな社会問題となっている「フードロス」を解決すべく「#食べ物を棄てない日本計画」をスタートするなど、注目の起業家である。