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私を幸せにする起業

アマゾンへのリンク『私を幸せにする起業』
  • 著者: 芳子ビューエル
  • 出版: 同友館
  • 価格: 1,500円+税
  • ISBN-10: 4496054191
  • ISBN-13: 978-4496054198

本書の解説

会社を30年続けた女性経営者が明かす"女性が起業したときに起こること"

2018年に帝国データバンクが発表した「女性社長比率調査(2018)」によれば、2018年4月末時点の企業における女性社長の比率は7.8%だったといいます(*1)。

この数字についてどう受け取るべきか。
確かに、2008年のデータは6.3%だったため「女性の社長が増加している」と言えますが、やはり比率が低いと考えざるを得ないでしょう。実際、管理職のレベルにおいても日本は女性管理職の比率は少ないと指摘されており、2019年3月に国際労働機関が発表した報告書では、日本の女性管理職の割合は12%と、世界平均の27%を大幅に下回っています(*2)。

実際、女性が会社を起業し、経営することは、男性が起業することとは異なる様々な壁が立ちはだかります。
2社で代表を務める芳子ビューエルさんは、著書『私を幸せにする起業』(同友館刊)で、起業と経営の生々しい現実とともに、「働く女性」「働くお母さん」として経験したことをアドバイスを含めて書きつづっています。

ここではビューエルさんが女性起業家としての経験したこと、そしてビューエルさん自身が「働くママ」だからこそ成し遂げられたエピソードを3つ、ご紹介しましょう。

起業するなら周囲からあれこれ言われてもブレない心を

もし、起業をしようと思ったとき、それを周囲に言うと「やめときなよ」「失敗したらどうするの?」と言われるかもしれません。特に結婚をしていると、夫や夫の親、自分の親、子どもの友だちの親などいろいろな人が勝手なことを言ってくるでしょう。

ただ、ビューエルさんは「失敗する理由は、もちろんやり方がうまくなかったこともありますが、精神的な部分も非常に大きいと思います。そのため、続けることを諦めてしまうのです」と言います。起業を決めたからには、人には頼ってはいけない。それがビューエルさんの先輩女性経営者としての言葉。

「起業って楽しそう」「自分にもできそう」と思うなら起業しないほうがいい。ビューエルさんは自分の経営者としての経験を通して、あえて厳しい言葉を送っているのです。

女性経営者同士のつき合い方は難しい

経営者にとって付きものの「社長同士のつき合い」。ですが、女性経営者同士のつき合いはなかなか難しいと言わざるを得ないとビューエルさん。嫉妬やねたみといった感情は男性の経営者にもありますが、女性同士だとさらに難しい問題が…。
実際、ビューエルさんは女性経営者同士のつき合いの嫌な面を多く見てきたそう。「あの人はこれがダメ、あれがダメ」と批判ばかりで、その場にいない人の悪口を言うこともあり、自身も批判に晒されたこともあると告白します。

ビューエルさんが起業をした頃は女性経営者もまだ少なく、経営や人間関係に関するアドバイスをしてくれる人もいなかったそうです。ただ、今では女性経営者も増え、そうした陰湿なやりとりも少なくなってきたとした上で、自分自身がされて嫌だったことを書くことで、自分のような思いをする人が一人でも減るように願っていると述べています。

「働くお母さん」だからこそ達成できた育休からの復帰率100%

3人の子どもがいるビューエルさん。自身も「働くお母さん」であり、子育てについてもおおいに悩んだといい、そうした体験を踏まえて、女性が出産後も復帰し、子育てをしながら活躍できる会社を目指し、なんと産後の復帰率100%を実現しています。

例えば、産育休中も自分の業務に関連するメールを自由に確認できるため、産休明けにスムーズに仕事復帰できるほか、「子供と二人きりで家にいると落ち込みそうになったこともあるけど、仕事のやりとりを見ると、会社と自分のつながりを感じることができてうれしかった」(p.173より)という声も上がっているといいます。また、社内には子育てと仕事を両立している先輩が多く、いろいろなアドバイスをもらえる環境が整っていることも、復帰率100%を後押ししています。

他にも働く時間の融通をきかせるための様々な工夫が凝らされているといい、こうした環境が子育ての理解の共有を促し、育休明けの女性や子育て中の女性でもモチベーションを高く保てる会社の土台となっているのです。

本書のサブタイトルは「会社を30年続けた女性経営者があなたに贈る起業家人生を軌道に乗せるための経験則」。その名の通り、起業家としてビジネスを軌道に乗せるためにはどうすればいいのかが書きつづられています。

しかし、本書にテクニックやノウハウといったものはほとんどありません。あるものは、泥臭い経営の現実と心得です。起業に対して家族から反対にあったり、前述のように銀行から信頼されにくかったり、子どものことで悩んだり…公私さまざまな問題が襲い掛かります。
それでも経営者はビジネスを成功させるために「逃げ道をつくってはいけない」とビューエルさんは強く訴えます。そして、起業を通して「かけがえのない喜び」を味わうことができると述べます。

その「喜び」とは一体なんなのか。それはぜひ本書を読んで確かめてみてください。

(新刊JP編集部)

*1…帝国データバンク/女性社長比率調査(2018年)より
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p180504.html
*2…世界の女性管理職比率は27%、ILO 日本はG7最低(日本経済新聞ウェブサイト)
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42179640X00C19A3EAF000/

インタビュー

「事業を続けていくことって、知れば知るほどハードルが高いんですよ」

著者、芳子ビューエルさんお写真

―― 今回上梓された『私を幸せにする起業』はビューエルさんのこれまでの半生をつづったキャリア本です。これまで書いてきた2冊は北欧のライフスタイルの提案本でしたが、今なぜこのような本をお書きになったのでしょうか。

ビューエル:今までは北欧のライフスタイルについての本を書いてきましたが、その内容って実際にその土地に住んだことがあったり、その文化に親しんだりしたことがあったりすれば書けるんですよね。

ただ、私はこれまでずっと実業家としてやってきて、そこは自分にしか書けないこともあります。だから、そういった経験を一冊でも本にまとめたほうがいいのではないかとアドバイスを受けたんです。

―― 本書ではご自身の生い立ちから現在までが明かされる中で、経営者としての苦悩を垣間見ることができます。

ビューエル:はい。経営者として日々過ごす中で、悩みや落胆すること、裏切られること、いろいろありました。でもそれを誰かに話すこともできないので、パソコンにずっと書いていたんです。それが結構な量がありまして、そのときのメモを見返しながら今回の本の材料にしました。

もちろん、私は現役で経営者をしていますし、今でも書けないことはありますから、今書けるギリギリの線を書いたつもりです。

―― 非常にリアリティのある一冊です。起業は覚悟を持って続けないと意味がないという強いメッセージを受け取ることができます。

ビューエル:自治体や金融機関が「起業したほうがいいですよ」ってよく言いますけど、すごく無責任な言葉だと思うんですよね。確かに誰でも資本金1円で起業できますけど、そのあとの苦労ってとにかくすごいんですよ。当たり前のように事業は上手くいかないし。起業をすすめてきた人は失敗を尻ぬぐいしてくれないですから。

特に日本は失敗したときの代償が大きいと思います。最近は起業に対するイメージも変わってポジティブに受け取られるようになりましたけれど、以前は敗者復活なんてほとんどなかったし、自己破産なんかしたら大変でした。経営者に対する制裁も厳しくて、よく簡単に「起業しましょう」なんて言えるな、と。

―― 起業後の詳しいお話は後ほどうかがっていきます。その前に、まずはビューエルさんが起業する前、カナダに留学をして現地で学生結婚し、就職されます。その職場で出会った支店長にビジネスの面で大きく影響を受けていると書かれていますが、どんなことを教わったのでしょうか。

ビューエル:一番は気持ちの切り替えですね。私は結構引き摺るタイプなんですが、嫌なことがあってもすぐに切り替えていくということは徹底してやらされました。

―― それはカナダ人の国民性によるものでしょうか?

ビューエル:いえ、その人が特別だったのだと思います。その支店長はイギリス人でしたから。根っからの営業マンで、彼がリタイアする直前の最後の年に私は雇ってもらっています。「最後にもう一人育てたい」ということで。

―― 他にその支店長の思い出はありますか?

ビューエル:ユニークな人でした。褒め上手で私を乗せるのが上手いんですよ(笑)。それで、できるまでチャレンジの場を与えてくれましたね。そこで支店長から教わったことは、私の土台になりました。

―― その後、ご家族でカナダから日本に戻られます。ご友人のすすめで輸入販売の事業で起業されます。ご自身は「無知が力になった」と回想していますが、どんなノリだったのでしょうか?

ビューエル:自分は起業する気はなかったけれど、「日本でカナダと架け橋となるような事業を興したらどうか」と周囲のお友達たちから促されたんですよね。

当時、周囲に国際結婚をしているお友達が多くて、英語講師で生計を立てている人も多かったんです。それで、このまま英語の先生でやっていくにも不安があるし、何か仕事を作らないといけないという周囲からのプレッシャーもあったのかもしれません。そこで起業したのが平成元年のことですね。

―― その時、ご家族からはどのような声が出たのですか?

ビューエル:この本で書いている通り、「起業なんて!」という声はありましたね。特に私は教育者の家系で、私を先生にさせたかったんですよ。でも、全然違うことをしようとしているし、ましてや起業ですからね。父親には一言、「誰にも迷惑かけるな」とだけ言われました。

ただ、夫は起業に賛成していましたし、最初はその夫が社長に就任しました。そういう意味では、2人の責任ということでスタートしています。「誰にも迷惑をかけない」ということで親族にお金を借りるということはしなかったです。

―― すべて自分たちで責任を引き受けると。

ビューエル:そうですね。だから、銀行から融資を受ける際に保証人と言われるのも困るんですよ。いないですから。ローンで購入した持ち家しかないですという一点張りで、事業計画書を提出して、「これで事業をやらせてください」とお願いしました。今思えばよくやったなと思いますよ(笑)。

―― 「無知が力になった」と書かれていますが、これはどういうことでしょうか?

ビューエル:ある意味、楽観的な考え方ができないと会社は続けられないということです。あまり先のことを考えすぎると、「これは意味がないな」と思って手を引いてしまうと思うんですよね。

事業を続けていくことって、知れば知るほどハードルが高いんですよ。それに問題が次々に襲い掛かってくる。そして、会社に規模によってその問題も変わってくるわけで、それを事前に知っていたら「こんな面倒なことやるならやめたほうがいい」と思うでしょうね。

―― ビューエルさんは30年にわたり会社を続けてこられましたが、ここまで続けられてきた要因は何だと思いますか?

ビューエル:これはある意味で「自分ファースト」を貫いたからだと思います。経営者ってある程度会社が大きくなってくると現場を見なくなる傾向があるんですけど、私は現場が好きだから、ずっと現場にいたんですね。そうしたら、別の経営者の人たちから「ああいう風に現場ばかりにいる社長は大したことない」と言われていたらしくて。

でも、そういう風に陰口を言っていた人たちはみんなその後消えました。結局彼らが自分を食わしてくれるわけではないですから、噂とか悪口を気にせず、「あなたのやり方は間違っている」と言われても、自分がいいと思う道を進むことが大切だと思うんです。

―― 前著の『fika』でも「自分ファースト」という言葉が出てきましたが、まさに自分をまずは大切にするということですね。

ビューエル:言いたいことを言われるのが経営者です。でも、一度始めた会社を簡単にやめるわけにはいきません。じゃあ、言いたいこと言ってくる人たちが私の代わりをできるのかといったらそうじゃないですよね。彼らは何もしてくれない。そういう風に開き直るしかないんですよ。

「お金がなかったから、子どもとの時間を取ることができた」

―― 前半では起業当初までお話ししていただきましたが、起業間もなくの慌ただしい時代を経て、「ようやく落ち着いてきたな」と感じられるタイミングはいつ来たのですか?

ビューエル:化粧品販売が事業の一つなのですが、そのうちの化粧オイルがヒットして3万本売り上げたことがあったんです。そこで瞬間的にふと会社も、自分たちの生活も上にあがったような感じになりました。

債務超過の時期が長くて会社も生活も大変で、「いつになったら楽になるんだろう」と思っていました。でもこれくらいのヒットで何となく軌道に乗ったというか、そんなに大きな成功でなくても、会社って伸びていけるんだと思いましたね。

―― ビューエルさんには起業されたとき、すでに3人のお子さんの母親でした。働き詰めで家族との時間が取れないというようなこともあったのではないでしょうか。

ビューエル:すごく忙しかったけれど、できる限りのことはしていたつもりだし、一生懸命な私の姿が子どもたちに伝わっていたと信じています。

自分は覚えていないこともあるんですが、子どもたちは私がやったできる限りのことを覚えているようで、例えば雪の日に子どもが熱を出して寝ていたら、私が洗面器いっぱいに雪を積んできて、枕元で一緒に雪だるまを作ったとか。何か普通の大人がしないようなことを結構したかもしれないですね。そういうことは子どもたちがすごく覚えているんです。

―― 少ない時間の中でもちゃんと子どもと関わる時間を持っていたんですね。

ビューエル:経営者ながらお金がなかったことも良かったのだと思います。私と同時期に起業した女性の方には息子さんがいるのですが、忙しいためご飯を作れなくて、いつもお金だけ渡していたそうで、結局グレてしまったそうなんです。

うちはお金がなかったから、忙しくてもできる限り一度家に帰ってご飯の支度をしていました。でも、私もお金があったら、それだけ渡して「コンビニで買ってきて」って言っていたかもしれません。

―― この『私を幸せにする起業』は女性向けに書かれていますが、やはりいまだに女性の経営者は少ないと思います。そこにはどのような問題があると思いますか?

ビューエル:日本は独特ですよね。暗黙の了解であったり、空気を読めという文化や気質の中で、「男性は仕事をし、女性が子育てをすべき」という昔からの考え方や美徳がなかなか消えない。そのような価値観は薄くなってきているとも思いますが、それでもまだ強く残っています。

―― ビューエルさんが起業された頃(1990年前後)は、その価値観がより強かったのではないでしょうか?

ビューエル:すごくありました。それは今でもそうで、小学校に保護者向けに講演に行くと7割方のお母さんは仕事と子育てを両立しています。仕事をしていない親御さんのほうが少ないですよね。

その両立も保育園や学童保育などの制度を使って頑張っているけれど、やはりギャップはまだまだ埋められない。保育園は午後4時までなのに、仕事は午後6時までとか、カバーできる制度が整っていなかったり。「男性は仕事で成果を出すもの」という考え方も強く残っているので、お父さんに仕事を休んでもらうこともしにくい。となると全部お母さんに負担が行ってしまう。

それに、女手一つで子どもを育てているシングルマザーの方々も本当にすごいと思います。

―― 女性が子育てと仕事を両立しながら、キャリアを積み重ねていけるように経営者はどんな配慮が必要でしょうか?

ビューエル:これはすごく難しいと思うんです。女性の場合、結婚、妊娠、出産そして子育てというイベントがある中で、普通で考えるなら時間か成果報酬のどちらかで管理するしかないんですよね。その両方で管理することはできません。

だから時間で管理ということになるんですけど、私はすごく迷って成果で管理をするようにしました。初めて女性社員が妊娠して、出産を経て会社に戻ってくるにあたり、どういう風にすればいいのか考えて。それで、勤務時間ではなく成果で見てみようと。そうすれば、時間の融通がきくようになりますからね。

―― ビューエルさんの会社では女性が営業として活躍されているそうですが、そういう背景があるからなんですね。

ビューエル:そうなんです。だからその女性社員もすごく頑張ってくれて、本当に活躍しています。思い切った選択をしたと思うのですが、今は一番しっくりくる形になったと思います。

―― 今後もその方針は変えずに?

ビューエル:社会情勢も変わっていくので、何かしらの変化はあると思います。制度的な影響もあるでしょうし、合わせていくしかないかなと。

―― これまで30年間会社を経営してきて、経営者が求められる素質はなんだと感じますか?

ビューエル:柔軟性とバランス感覚ですね。年齢を重ねてくるとだんだん凝り固まってしまいますから。

―― では、起業を志す人やフリーランスとしてやっていこうとしている若い人たちにメッセージをお願いします。

ビューエル:起業というチャレンジを通して、会社員でいたら得ることができない金銭的、そして時間的自由をぜひ手にしてほしいです。特にフリーランスとしてやっていくのであれば、その部分はすごく魅力になるはずです。

―― 最後にビューエルさんが「起業して良かった」と思う瞬間はなんですか?

ビューエル:うーん、なんでしょうか(笑)。いつも大変でしたからね。でも毎日がハラハラドキドキしています。何も起こらない平凡な毎日がいいと思う人は起業をしないほうがいいと思うけれど、私はどうせ生きていくのであれば、ワクワクとドキドキがあったほうが幸せだと思うので。そういう意味では良かったなと思いますね。

書籍情報

目次情報

  1. 第1章 私の「成り行き起業」
  2. 第2章 私のビジネス修行の原点
  3. 第3章 起業に必要な心構え、知っておきたいこと
  4. 第4章 会社経営の8割は、人とお金の問題
  5. 第5章 ヒット商品はどうやって生まれるのか
  6. 第6章 女性経営者の心構え、働く母親の覚悟
  7. 第7章 社員を育て、会社を伸ばす仕事力
  8. 第8章 ピンチを乗り切る 自己管理力

プロフィール

芳子ビューエル

北欧流ワークライフデザイナー。 株式会社アペックス取締役社長、株式会社アルト代表取締役。
「産後復帰率100%、希望退職率0%」を目指す経営者。
群馬県高崎市出身。高校卒業後にカナダに留学。大学在学中にカナダ人男性と結婚し、8年半カナダに滞在。カナダ滞在中はBenndorfVerster LTD.(現kinko’s)に女性第一号の営業マンとして採用される。カナダからの帰国後、3人の子育てをしながら、アペックス、アルトの2社を起業、北欧輸入の第一人者として、2社合計で年商20億円を達成。 世界的に有名なデンマークブランド「menu」「DYKON」等、北欧の 大手メーカー7社の商品を取り扱い、「北欧雑貨・家具ブーム」の礎を築くことに貢献する。
また、テレビ通販では、デンマーク発祥の寝具ブランド「Danfill」を紹介、枕だけで50万個以上を販売。株式会社アペックスはM&Aで東証1部企業と資本提携しており、この経験から、中小企業の事業承継に悩む企業オーナーへのコンサルティングも行なっている。
実業家として成功を収める一方で、「女性らしい柔軟さや、家族や家庭を大事にする心もとても重要」と語り、ワークライフバランスの実現や、世界各国から学んだライフスタイルの提案も発信。2017年には世界各国から集めた上質な商品を扱うインテリアショップ「ALTO (アルト)」、カフェ「Hygge(ヒュッゲ)」をオープンした。