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本が好きっ! 鬼頭あゆみのインタビューラジオ

『本が好きっ!』は、話題の本の著者をゲストに招いてお送りするインタビュー番組です。本についてはもちろん、著者の人となりや、成功体験、考え方、ビジネスのちょっとした気づきやなど、聞いて役立つトークをたっぷりお届けします。

ゲスト: 講演会コンサルタント 小山 竜央さん

『スマホの5分で人生は変わる』

小山竜央さん鬼頭あゆみの写真

スマホの「暇つぶし」が夢を阻む!?

鬼頭: 本の表紙を見ると、さわやかでシンプルなデザインなんですけど、ページをめくってみると、「スマホで脳が馬鹿になる」という驚きの内容が……。これってどういう事なんですか?スマホってみんな見てますよね?

小山: 見てますね~。そこでまず何が問題かというと、スマホを使えば使うほど人は「夢を追わなくなる」んですよ。人が何かを成し遂げたい、夢を叶えたいと思った時、行動の原動力として脳からアドレナリンが出ます。その原動力の分泌をスマホが阻むんです。最近、恋人は要らないみたいな若者が多いじゃないですか。その原因の1つはスマホだと私は考えています。

鬼頭: ええ!?でもスマホのメッセージのやり取りの中でも、それなりに刺激を得られるような気がするんですけど……。

小山: 確かにそうですが、それに関する話でもっと深刻な問題が発生します。それはスマホの場合、「簡単にインターネットにアクセスできてしまう」という事なんですよ。いつでもどこでもネットに繋げてしまうと、簡単に暇潰しが出来てしまいます。例えば、ゲームアプリなんかで暇を潰していると、脳からドーパミンが出っ放しになって、他の刺激を求めなくなってしまうんです。

鬼頭: そこに繋がってくるんですね……。

小山: そうです。他の刺激がいらないんだから、別に恋人を探す必要もなければ、夢を追う必要もない、という人たちが増えていくわけです。必ずしもそうなるとは言いませんけど、スマホで刺激が満たされてしまっているという状態は問題ですね。

鬼頭: そうですね。昔は今みたいな環境はなかったですもんね。

小山: なかったですね。昔は出会いを求めるにしてもわざわざ遠くに足を運ばなければいけなかったけど、今の世の中は指先一つで世界中の誰とも繋がれるので、情報が集まりやすくて、刺激で溢れているんです。

小山竜央さん鬼頭あゆみの写真

成功者は「役立ちそうな物」を選ばない

鬼頭: 本の中では現代の情報過多に飲み込まれてしまう人と、逆にスマホを使って成功している人がいるって書かれていたんですけど、この両者の違いは何なのでしょう?

小山: 分かりやすく言うと、まず成功する人というのは「役立つことを捜そうとしていない人」ですね。

鬼頭: 私は特に捜してないかも……。

小山: お~。なら成功しますね~。これはどういう事かというと、役立つ本とか役立つアプリとかを「なんだか面白そう」っていうだけで選ぶ方がいますよね。これは必ずしも間違いとは言いませんけど、これだけをやり続けると「成功」という視点で見た場合、かなり遅れをとってしまうんです。「役立つ」じゃなくて、「今必要な事」だけをピックアップしてる人の方が早く成功に近づくんですよ。

鬼頭: 「役立つ物」と「今必要な物」の具体的は違いというのは?

小山: 役立つものというのは、「いつか役立つかもしれないもの」なんですよ。必要なものというのは今まさに使うという事が前提にあります。今使うという事はそれがすぐに身に付いて、スキルに出来ますよね。だから成長が早い人というのは、自分に足りないものや、やるべき事を常に捜しているわけです。

鬼頭: となると、私のスマホに今必要な物は1つも入ってないかもしれません……。

小山: それでしたら、何か1つ「目的」を持ってみるといいかもしれません。「今週はあれが食べたい」とか、「来年はあそこへ行きたい」とか、なんでもいいので何か1つテーマを持って生きていると、より早く、良いアプリに出会えると思います。

小山竜央さん写真

意識的に脳に「質問」をしていく重要性

鬼頭: 何か目的を持って、それに関連したアプリを探していくという手段が有効なんですね。

小山: そうですね。脳は自分が欲しいと思ったものを中心に探していきます。ここで重要なのは普段「どんな質問をしているか」という事です。

鬼頭: 質問?ですか?

小山: 脳って無意識の間に1日に6万回くらい質問してるんですよ。例えば横断歩道で信号が赤になると、誰もが何も意識せずに止まりますよね。あれは何故かというと、「赤信号だから止まった方がいいんじゃない?」って脳で質問してるんです。その無意識的な質問が人間を動かしてるんですよ。

鬼頭: なるほど……。

小山: では逆に、意識して質問を作り出すとどうなるか?人はその回答を探そうとします。例えば、毎朝「今日はどんな良い事があるのかな?」って質問すると、脳が勝手に良い事を見つけようとするんです。

鬼頭: へぇーそうなんですね!

小山: もう1つ例をあげてみましょう。今まさに目の前で自殺しようとしている人がいます。その人に対して絶対に言っていけない言葉はなんだか分かりますか?

鬼頭: えーと、なんだろう……。私だったら、「やめなさい!」って言っちゃうかも。

小山: あー、それはあまりよろしくないですね(笑)。でもそれと同じくらいよろしくないのが「なんで自殺しようとしているんだ?」という質問。この質問をしてしまうと、自殺しようとしている人は無意識に死のうとしている理由を探すんですよ。その理由に納得してしまったら人は簡単に死んでしまいます。ではどんな質問をすればいいか?その逆を問えばいいんです。「なんで今まで死ななかったの?」と、こう聞けば、自殺しようとしている人は死なない理由を探し出すんですよ。

鬼頭: へぇー!そんな場面でも質問って重要なんですね!

小山: そうです。だから何か成し得たい事がある場合においても質問は重要なんですよ。毎朝どんな質問を作るか、というのが夢を叶える1つのポイントになってくると思います。

著者プロフィール

小山竜央

1982年香川県生まれ。株式会社ライブクリエイト代表取締役。2003年、個人で運営するオンラインゲームサイトが月間3600万PVを突破。ゲーム業界にてアバターを用いたアバガチャを広める。2005年大手広告代理店に入社しSNS開発、ゲーム開発、マーケティングに携わる。その後独立し、幕張メッセ、東京ビッグサイトなど、大規模な講演会にて聴衆から絶大な支持を誇る人気講師として活躍。後進の指導も行い、延べ人数は5万人を超え、何千人ものセミナー講師を日本全国に送り出している。

今回のパーソナリティプロフィール

鬼頭あゆみ

1976年、愛知県生まれ。フリーアナウンサー。活動拠点を東京に移す前は、東海テレビ放送のアナウンサーとして、主にニュース番組、プロ野球番組などを担当。フリーに転身後は、TBS「サンデーモーニング」やNHK「探検ロマン世界遺産」などに出演。

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