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伝わる イラスト思考

  • 著者:
    松田 純
  • 出版:
    明日香出版社
  • 定価:
    1,500円+税
  • ISBN-10:
    4756918751
  • ISBN-13:
    978-4756918758
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解説

「言葉で説明」はもう古い! イメージの共有をイラストですべき理由

ビジネスシーンにおいて、コミュニケーションは主に言葉を介して行われます。

報告事項も資料も議事録も、そのほとんどが言葉(文章)で表現されていることが多いでしょう。しかし、言葉だけで伝えようとすると齟齬が起きてしまうことがあります。

そこで最近、注目を集めているのが「イラスト」や「図」を使った伝え方です。

以前、広告代理店の営業マンがプラン発表会で全編イラストを使ってアピールし、非常に分かりやすい説明から拍手が起きた場面を見たことがあります。確かに言葉よりもイラストの方が直感的に捉えられ、イメージがしっかり伝わりましたし、全体で同じイメージが共有できていれば、議論の進みも早くなります。

もちろん言葉で補足することも大事なのですが、イラストや図、さらにはまんがといった表現方法の圧倒的な分かりやすさは武器になるのです。

ビジュアル化(見える化)することで、圧倒的に分かりやすく伝わる!

なぜ言葉よりもイラストの方がうまく伝わるのか?

伝え方のイラスト化が進んでいるのは、クリエイティブ分野だけではありません。GoogleやAmazonといった世界的企業でも会議の際に、グラフィックがコミュニケーションの重要な要素として注目されているといいます。

例えば外資企業に勤めていたり、外国人と一緒に仕事をしていたりすると、英語でコミュニケーションをする機会が多くあるでしょう。そこで英会話だけでは心許ないというときに、イラストが役に立ちます。

また、複数人で対話をする際にもイラストは有効です。会話の盛り上がりから議論が明後日の方向に向かったり、細かい言葉の定義をいちいち話し合わなくてもよくなりますし、異なる部署の人たちが集まったときも「絵」を見せることで共通のイメージを持ってもらえるでしょう。

イラストを使ったコミュニケーションを提唱する『一瞬で心をつかむ 伝わるイラスト思考』(松田純著、明日香出版社刊)によれば、ある公立小学校で行われた実験で、「文字だけの教科書」を使って授業を受けた子どもと、「イラストや図やまんがを組み込んだ教科書」を使って授業を受けた子どもが同じテストを受けたところ、後者の子どもの成績が前者の30%もよかったといいます。

もちろん、イラストだけで全てが伝わるというわけではありませんが、言葉の理解を促す上でとても重要な役割を果たし、コミュニケーションの齟齬を最小限に抑えることができるはずです。

話ばかり長くて全然伝わらない様子から、視覚的にも分かりやすく、話が伝わる様子へ

イラストセンスがまったくなくても伝わるイラストは作れる

一瞬で心をつかむ 伝わるイラスト思考』は、「イメージ」を一瞬で相手と共有できるようにする「魔法のツール」としてイラストやグラフィックを挙げ、どんな人でも伝わるイラストを作れるためのスキルを教えてくれます。

イラストといえば、絵心なりセンスなりの才能が必要だと感じるでしょう。しかし、著者の松田純さんは誰でも身につけることのできる「スキル」だと訴えます。

例えば、「営業部の○○さんと制作部の○○さんのイラストを描きたい」といったときに、その人のリアルな似顔絵を描く必要はありません。イメージが共有できればいいのですから、「ディフォルメ」でシンプルにしてしまって良いのです。これは「○○さんだよね」と分かる特徴さえつかんでいれば、相手に伝わるはずです。

他にも、イラストやグラフィックをどのように資料に落とすか、トークに連動させるかといったところまで本書では教えてくれます。話し下手、整理するのが下手といった部分をサポートする技術が詰まっている一冊です。

 ◇

まだまだ言葉で説明する文化が強い日本のビジネスシーンですが、これから先、国境を越えて様々な人とコミュニケーションを取ることになったときにイラストはとても使えるスキルです。また、世代間を越えたイメージの共有でも有効でしょう。

本書を参考にしながら、少しずつ人に伝えるときにイラストを取り入れていってみてはいかがでしょうか。

(新刊JP編集部)

インタビュー

「まんが×教育」から生まれた“どんどん伝わる”ビジネスコミュニケーションとは?

著者近影

分かりやすく伝えたり、イメージのすれ違いをせず分かりあったりするためにどうすればいいのだろう。

そう悩んでいる人は少なくないはずだ。
言葉ではなかなか伝わらない、共有できない。ならば、ビジュアル化してみてはどうだろう。

一瞬で心をつかむ 伝わるイラスト思考』(明日香出版社刊)は、まんが教育家の松田純さんが提唱する日本発のビジュアルシンキングメソッド「イラスト思考」を説明する一冊だ。

考えていることをビジュアライズする、フレームワークに落とし込む、ストーリーを立てて伝える。説明やプレゼン、会議などビジネスにおけるさまざまな場面で使えるこの思考法について、松田さんにお話をうかがった。

イラスト思考 漫画画像 イラスト思考 漫画画像

まんが家としてデビュー、そこからビジネスの道へ

―― まず松田さんご自身の話から伺いたいのですが、肩書きに「まんが教育家」というものがあります。具体的にはどのようなご活動をされているのですか?

松田: 現在は「イラスト思考」をはじめとした、イメージやストーリーを使ったコミュニケーションの専門家として、ビジネスや教育の分野で、講座研修やコンサルティングを提供しています。

具体的には、企業のメッセージをビジュアル化とストーリーで分かりやすく伝えたり、イラスト思考を使ったチームビルディング・組織開発のサポートなどですね。

―― もともとはまんが家さんでいらっしゃったんですよね。

松田: そうです。学生時代にまんが家として角川書店からデビューして、それ以来13年ほど、教育系のまんが制作の仕事をしていました。これは大手企業や教育機関から依頼を受け、文章だけだと難しい内容を「まんが」で表現し、小学生にも分かる楽しい教育コンテンツに組み替える仕事です。キャラクターのデザインやストーリー構成も行っていました。

トヨタ自動車などの大手自動車メーカーの企画も担当したりしながら、まんがと教育を組み合わせることで生まれるパワフルな効果をこの目で見ていたんです。

―― そのご活動が、どのように「イラスト思考」につながったのですか?

松田: 今回帯にコメントいただいた神田昌典さんの著書『全脳思考』に出会ったのが、大きなきっかけとなりました。神田さんという日本のトップマーケターが提唱される課題解決の思考法が、それまで、まんが家として自分が当たり前に使っていた思考プロセスと、共通する部分が極めて多かったんです。

イメージの見える化やストーリーを考えるまんが家としての頭の使い方がビジネスでの課題解決や自己実現に対しても、強い影響を持っていることが分かってきました。そこで自分のまんが家としてのノウハウをメソッド化し、体系的な思考ツールとして教えはじめました。

―― まんが家の発想をそのままビジネスのメソッドに導入する考え方は斬新ですね。

松田: 日本の「まんが」は、今や世界中で読まれていますし、ビジネス書をまんが化して大ヒットするケースもありますよね。それはビジュアル表現の「イメージ」と、感情を動かす「ストーリー」の力があるからだと考えています。

例えば、同じ内容を学ぶにしても、文字ばかりで書かれた難しい文章を読むよりも、分かりやすいイラストやストーリーがあった方が、圧倒的に伝わりますし、相手の感情を動かしやすい。それはビジネスにおいても必要な力ですよね。

―― では、松田さんが提唱されている「イラスト思考」とは、どのような思考法なのでしょうか。

松田: 「観察」「デッサン(下書き)」「ディフォルメ(清書)」というイラストの3ステップを学び、誰でも簡単なイラストを使って、言いたいことをシンプルに「見える化」する思考法です。伝える効果が抜群に高まります。

イメージやストーリーを見える化することで、思考をクリエイティブに整理したり、共有しやすくなります。また、言葉だけでないニュアンスや背景も伝わるようになりますし、相手の共感や参加も得やすくなる特徴もあります。今は、マーケティングの分野や組織開発の分野で注目され始めていますね。

イラスト思考 イメージ

―― 今では、スマホでは「絵文字」や「スタンプ」だけでもコミュニケーションが成立するなど、ビジュアル中心に伝える時代になってきているのは理解できますが、「イラスト思考」はビジネスの分野で応用されている、と。

松田: そうです。「イラスト思考」を学ぶことで、自分の思考やイメージをサラッと「見える化」したり、相手に効果的に「伝える」ことができるようになるので、コミュニケーションの効率化が図れます。

例えば、実際に私も体験していることなのですが、企画会議やミーティングの場面でも、イラストを使いながらメンバーと対話をすることで、場が和んで意見が出やすくなりますし、他部署のメンバーや外国人など、背景の違う相手からも上手に「共感」を引き出すことができるようになります。

また、新しいアイデアを生み出そうとするときには、言葉で伝える努力に加えて、非言語レベルでのコミュニケーションがとても大切です。そんな言語化できないイメージや感情を、イラストで表現することで、場で生まれた創造性を見える化できるようになる。「イラスト思考」はそのプロセスを強力に促してくれます。

上手さは必要ない!「伝わる」イラストの描き方

イラスト思考 イメージ

―― ただ、イラストを描く上では、絵心が問われると思います。絵が苦手な人はどうすればいいのでしょうか。

松田: 大丈夫です。「イラスト思考」の講座に参加される方も、20人いればだいたい16人くらいは苦手と言いますが(笑)、皆さん下手ではないんです。小さな頃に親や先生から「絵が下手だなあ」と言われて、その言葉が残っている人が多い。

でも、(イラスト思考は)ちゃんとした方法で学べば誰でも使えるスキルです。だからまずは「自分は下手だ」という心のブロックを外すところから始めます。

―― どのように外していくんですか?

松田: そういう方々はどうしても上手く描こうとしてしまうんです。ただ、本質はそこではなく、楽しんで描くことの方が重要です。いくらイラスト思考を身に付けても、やりたくないことをやっていたら前進しませんから(笑)。

直感的に絵を描いたり、色を塗ったりと、まずはイラストが楽しいということを知ってもらえればOK。上手く描くよりも楽しく描くという視点に切り替えた上で、この本に載っているスキルを学ぶと、「イラスト思考」は一気に身に付きます。

自分はイラスト下手だと言っていても、30分ほどでイラストが描けるようになる人もいますよ。

イラスト思考 イメージ

―― そんな短時間で! 私が「イラスト思考」を読んで「なるほど」と思ったのも、イラストを描く目的はイメージの共有にあるという部分です。無理に上手く描こうとせず、分かるように描くということならできそうだと思いました。

松田: どんどん描いていくことが大事です。ちょっと話は進みますが、1対1で話をするときも、何人かでミーティングをするときも、その場にいる人たち全員で少しずつ簡単なイラストを描きあって、それを組み合わせていきます。「描きながら伝える」という方法ですね。

―― 確かに、言葉だけでは伝わらない場面があります。ところが、お互い認識がズレたまま話が進んでいって、まったくイメージが共有できていない。

松田: そういうときにもイラストを取り入れることで、「あ、こういうことか!」「そうだよ!こういうこと!」と言いあいながら、自分たちがどこに向かっているのかを共有できるようになります。イメージの見える化ですね。

「イラスト思考」講座写真

―― でも、やはり下手だと自覚している人間からすれば、絵は上手いほうがイメージの共有もしやすいのではないかと思ってしまいます…。

松田: 大丈夫です(笑)。描きやすいイラストサンプルをこの本で説明しているので、最初は見ながら数回描いてみてください。そうすれば見なくても描けるようになりますよ。私は「3回描くと自分の絵」と言っていますが、馴染んできます。

―― シンプル化した(ディフォルメした)イラストの描き方は参考になります。

松田: ここに描く人の個性をまぶす……つまり、自分なりにアレンジすることで一瞬で人の心をひきつけるイラストを描くことができるようになります。

イラスト思考 イメージ

企業マネジメントやマーケティングにも 「まんが」の持つスゴい力

イラスト思考 イメージ イラスト思考 イメージ

企業マネジメントやマーケティングにも まんがの持つスゴい力

―― イメージの見える化や共有に役立つ「イラスト思考」ですが、これはマネジメント層が会社の成長やビジョンを見せるときにも大いに役立つのではないかと思います。

松田: それは大いにあるでしょう。ただ、イラストだけで全てを伝えることは難しいので、ストーリー形式にして、経営者が理念と長期的な戦略を伝える際の手助けにすることが可能です。

―― つまり、「まんが」化するわけですね。

松田: まんがという表現方法は、ほとんどの世代が慣れ親しんできました。その意味では現代に適した伝え方なのかもしれません。

―― ちなみに、まんがをマネジメントに取り入れている会社はあるんですか?

松田: マーケティングの分野がメインになりますが、会社の歴史をまんが化して事業案内に掲載している会社はあります。「マンガマーケティング」というのですが。まんがが持つビジュアルの力と、ストーリーが持つ人に伝えたり、巻き込んだりする力は大きいと思いますね。

この「イラスト思考」には応用編があるのですが、それは「ストーリーの作り方」のメソッドです。

―― それはどんなメソッドなのでしょうか…?

松田: 人の気持ちを動かすストーリーには法則があります。伝えたいテーマ、キャラクター、そしてストーリーという3つの要素が揃ってはじめて1つの作品になるのですが、さらにその中のキャラクターには4つの役割があります。

その4つの役割をマトリクスに示したときに、左下は主人公がきます。この人が目的や夢を持って行動するところからストーリーは始まります。

右下にくるのは仲間です。悩みを抱える主人公を横から支えるキャラクターですね。

左上にはメンター、つまりは師匠です。このキャラクターは主人公を次のステージに導いてくれる存在です。

右上にくるのはライバルです。主人公は左下から右上を目指して旅をするのですが、それを阻むのがライバルの存在です。そのライバルは主人公を邪魔にしているようにしか見えないけれども、その裏では学びや成長を促してくれる存在です。『ジャンプ』で連載しているまんがは、まさにこのストーリー展開ですよね。

―― 確かにそうです!とても分かりやすいですね。

松田: そして何より重要なのが、主人公の持っている悩みや境遇を読者に似せてあげる。そうなると感情移入できるんです。

この共感を呼びだす仕組みはビジネスでも応用できます。お客様には主人公になっていただき、価値を提供する側の自分はメンターになる。

―― というと…?

松田: ビジネスの設計の方法は、ストーリーの組み立てと同じなんです。

この本は文章だけではなく、まんがでも「イラスト思考」を説明しています。

まんがはストーリー形式になっていて、主人公は新しく企画の担当になったケンジです。ところが、なかなか企画がうまく進まない。部長からは期待の言葉がかけられますが、その一方で「失敗したら地方に飛ばされる」というプレッシャーもかけられます。ケンジには家族もいるし、マンションもローンで購入したばかり。それは嫌だ、と。

ケンジは同僚や仲間から助言を受けて、イラスト思考を学びに行って師匠と出会い、新しい企画の考案に取りかかるのですが、部長やライバルとなる存在からのプレッシャーがだんだんときつくなっていくんです。

…と、あらすじはここまでで留めておいて、スタートの時は未熟だった主人公が師匠と出会い「イラスト思考」を駆使しながら経験を重ね、リーダーとして成長していく。最後にはライバルと対決するのですが、ケンジと同じような境遇、悩みを抱いている人は数多くいるはずです。

イラスト思考 漫画画像 イラスト思考 漫画画像

ビジネスを設計する上で、お客様を主人公役、自分たちをメンター役、お客様の悩みをライバル役に見立てて、お客様が悩んでいることを解決するという目的で考える。そうすれば分かりやすいですよね?

イラスト思考 イメージ

―― なるほど。確かにストーリー立てて考えれば、ビジネスの設計もしやすくなる。

松田: まんがのストーリーの作り方は、いろいろな場面で役立ちます。それはぜひ知っておいてほしいですね。

30~40代のリーダー層に身に付けてほしい

―― 「イラスト思考」を導入する上で、必要なものってありますか? ペンタブとかあったほうがいいのでしょうか。

松田: まずはホワイトボード、もしくは付箋とペンがあれば大丈夫ですよ(笑)。ミーティングでのイメージの共有くらいならば、その場で絵を描くこともあるでしょう。付箋にイラストを描いて貼りつけたり、ホワイトボードに全員で描き込んでしまう。すぐに消せますし、議論も活性化するはずです。

社内外に公式に出す場合は、上手な人にペンタブで清書してもらったり、外注してもいいでしょうね。

―― また、本書では、マインドフルネスについて言及されている部分があります。こちらは「イラスト思考」を実践する上で必要不可欠なものなのでしょうか。

松田: イメージを使った思考法は、右脳と左脳を高度に連携させていくプロセスです。マインドフルな「状態づくり」がとても重要です。作為や曇りのないニュートラルな意識の状態でいることは、思考の質や非言語コミュニケーションの質に深く関わってくるので、この本でも書かせてもらいました。

―― この「イラスト思考」を今一番身に付けるべき年齢層、職業などについて松田さんはどのようにお考えですか?

松田: 30代から40代のリーダー層に学んでいただきたいですね。時代の変化が勢いを増すなかで、チームメンバーをコネクトさせるスキルが重要になっています。「なぜするのか?」「どうなりたいのか?」を見える化して共有することが、自己発見のプロセスにつながるはずです。

―― おそらく今後、コミュニケーションにおけるイラストの重要性は増していくと思います。その一方で日本ではまだまだ言葉だけで説明する文化が根強いと思いますが、その点についてはどのようにお考えですか?

松田: まんが文化を醸成してきた日本人の思考モデルはとても優れています。漢字も視覚的なものですよね。ビジュアルシンキングは海外からの流入が主でしたが、まんが世代が組織の大半を占める現在、広がる素地は熟してきています。グラフィックファシリテーターの方々の活躍もありますし、職業としても一般化していくと思います。

―― 最後に、読者の皆さんに向けてメッセージをお願いします。

松田: 今は、頭の中のイメージやお互いの気持ちを見える形にして伝え合う力が必要な時代です。だからこそ、「イラスト思考」を当たり前のように使えることは、その人にとっての付加価値になると思います。

人工知能が人間の仕事をとって代わるという話もありますが、言葉とイメージと感情を立体的に組み合わせたコミュニケーションは、人間でしかできないものです。

ビジネスマン、教育者、人と関わる仕事をしている方、クリエイターの皆さんにもぜひ学んでほしい思考ツールですね。

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書籍情報

目次

  1. Introduction

    1. 「言葉」だけでは伝わりにくい……。そう思ったこと、ありませんか?
    2. 話し下手な営業マンが、イラストを描くだけで、売り上げが3倍に……! ?
    3. 簡単なイラストを使うことで、「理解度」が170%も高まる
    4. 本書を読めばたった30分で、イラストが使えるようになります!
  2. 第1章 Mind Set「考え方」を知る

    1. 人を動かせる人は「言葉」と同時に「イメージ」を伝えている
    2. イラストや図を使うとイメージ」を伝える強力な武器になる
    3. 必要なのは「才能」ではない。正しい「スキル」を知ること
    4. イラストが「描ける」プロセスは、「日本語」を学ぶのと同じ
    5. 「うまく描く」より「楽しく描く」! それだけで、ぐんぐん上達する
    6. 完成された絵よりも、「描きながら伝える! 」ことで、相手の心は動かせる
    7. 話を「見える化」できると、思考が整理されて「伝わる」話になる
    8. イラストを使って「共通言語」が生まれると、コミュニケーションの質が変わる!
    9. ブレイクタイム「無」になる時間をもつ
    10. たった3分でできる! 頭と心をゼロクリアにする禅エクササイズ
    11. 「数息観」の3つのステップ
  3. 第2章 Skill「やり方」を学ぶ

    1. たったの30分。3つのステップでどんな絵でも描ける!
    2. ステップ1:「観察」モデルの特徴を具体的に捉える
    3. ステップ2:「デッサン」(下書き)捉えた特徴を、紙の上にざっくりと再構成する
    4. ステップ3:「ディフォルメ」(清書)線をシンプル化して、自分なりにアレンジする
    5. 3回描けば自分の絵!
  4. 第3章 Emotion「想い」を伝える

    1. 絵に「感情」がこもると、共感力がグンとアップ!
    2. 「感情表現」の6つのパターン
    3. 「感情表現」を増幅させる特別なテクニック
    4. あなた自身をシンプルなキャラクターにしてみよう
    5. 「感情表現」をつなげて「ミニストーリー」をつくってみよう!
  5. 第4章 Flamework「型」を使いこなす

    1. 情報を構造化・見える化する7つのフレーム
    2. トークの「流れ」をあらかじめ整理して、準備しておく
    3. 《描きながら伝える》ことで、相手の理解度が圧倒的に高まる!
  6. 第5章 Story 私たちの「物語」が動き始める

    1. ストーリーとは「変化」を描くこと
    2. すべての仕事・ビジネスは「ストーリー」である
    3. コミュニケーションの質を高める
    4. 「ストーリー思考」は、顕在知と潜在性をつなぐ架け橋
  7. 第6章 Future 新しい「未来」が引き寄せられる

    1. イラストや図を使うと、なぜ相手に「共感」されるのか?
    2. 「イラスト思考モデル」 イメージ + 感情 + 言葉
    3. 意識の5つのレベル
    4. ボクの仕事が、うまく回りはじめた《秘密》……! ?
  8. さあ、やってみよう

プロフィール

松田 純 (まつだ じゅん)

まんが教育家/イラスト思考開発者
内閣府支援 まんが教育プロジェクト 代表
一般社団法人国際まんが教育協会 代表理事
株式会社 月笛クリエイションズ 代表取締役

1977年熊本県生まれ。
「イラスト思考」の開発者であり、イメージとストーリーを使ったビジネスコミュニケーションの専門家。
大学在学中に角川書店よりまんが家デビュー。
その後、トヨタ自動車・三菱商事などの大手企業や教育機関との連携で、
まんが教育コンテンツの製作を手掛け、『7つの習慣』のまんが講座企画も担当する。 多くの企業や経営者に「イラスト思考」をはじめとした組織開発プログラムを提供する一方で、
教育活動にも精力的に取り組む。
禅の体験をベースにまんがの思考法を融合させたユニークな教育メソッド「まんが教育」を提唱し、
日本発のキャリア教育として、全国で30校を超える小学校~大学をはじめ、
中国やアジア圏にまでその活動は広がっている。
在家禅者として、学生時代から円覚寺派の臨済禅道場(人間禅)で20年間禅の修行を続けている。
号は大愚。