だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1177回 「42歳からの上司のルール」

プレイヤーとしても、マネージャーとしても、成果を求められる課長という立場。会社で頭一つ飛び出すには、確たる“覚悟”が必要です。安定期でもある40歳で異業種に転職し、攻めの人生を歩んできた著者が、会社からも部下からも信頼される、ブレない覚悟のエッセンスを100個のルールにまとめました。現在、課長職の方と、早く昇進したい方にぜひ読んでもらいたい一冊です。

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信頼される上司になろう!/まずは課長に昇進しよう!!

名著揃いの元祖・明日香出版社の年齢ものシリーズ!

今回のテーマはこちらです!

会社からも、部下からも、信頼される上司になろう!

「課長」という立場は、現場の最上位であり、経営の最下位という、広範囲に関われる役職です。社員(プレイヤー)たちとも仕事するし、経営クラスとも関わって仕事をします。

であれば、会社と社員、両方から認められてうまくやれるのが一番ですよね。 →ブレない課長のエッセンスを立読みしたい方は、2ページ目へ。

そして、現在は平社員だけど、昇進したいという方への裏テーマ。

まずは課長に昇進しよう!!

課長に昇進する人は、「課長の仕事をしてる人」なんだそうです。この本では、課長の軸となるメンタリティや、仕事のエッセンスが書かれているので参考になります。

著者は叩き上げの中間管理職

著者は、リクルート出身のコンサルタント。 人事課長、広報室課長、雑誌編集長などを歴任してきた叩き上げの中間管理職。 40歳の時に映画プロデューサーへ転身し、キネマ旬報社の代表取締役専務に就任するという、攻めの人生を行ってきた方です。

読めば動き出したくなる魅力溢れる一冊。 次のページでは、ブレない課長の「これをやったら一発アウト!」のルールを紹介します。

課長がこれやったら即アウト!のルール

部下の名前を忘れて「キミ」と呼んだら、即アウト!

これはよく言われることですが、深層心理にも刷り込まれる、部下のモチベーションに著しく影響するとても重要なことなんです。

歴史を振り返ると、ナポレオンは、戦士たちの士気をあげるために、部下の名前を徹底的に頭に叩き込んだそうです。戦地では、「レオン・ブルーム中尉、前へ! 突撃!」と必ず部下の名前を呼び、指揮を取っていたそうです。

著者の田中さんは、「部下を掌握するための第一歩は、部下の名前を呼ぶことから始まる。人間関係を深めるにはまず名前を覚え、名前を呼ぶことだ」と言っています。

これは、社内の部下だけに言えることではありません。

たとえば、取引先企業にプレゼンを行っている際に、

「御社のお考えは…」 「弊社の提案のポイントは…」

と、会社を主語に話す方は多いのでは? これは、人から信頼を得る上では、NGです。

会社を動かしているのは、生身の人間なので、

「○○さんがお困りの点は…」 「私が強調したいのは…」

と、先方の担当者の名前や、自分自身を主語にした方が、信頼感が高まりますよね。 すぐに実践できることなので、ぜひ今日から試してみて下さい。

次のページでは、会社からの苦しい意思決定を部下に伝える上で、絶対にしてはいけないルールを紹介します。

会社を敵にして現場をまとめるな!

田中さんが、ギャガコミュニケーションズ・製作部門責任者を務めていたとき、仕掛かりの映画を、途中で製作中止させなければならない状況になっていました。 会社の生き残りを賭けた、資金面、戦略面からの経営判断でした。

各映画プロデューサーたちに説明するも、納得できない社員たちから食ってかかられました。プロデューサーにとってみれば、ありえない話だということは重々承知している。しかし、経営判断が下った以上は、彼らの気持ちは理解しつつも、苦渋の決断を伝えるしか道はありません。

このとき、絶対にしてはいけないのが、 「自分は、個人的には反対なんだけど、会社の決定だから仕方ないんだ」

と、会社を敵にして現場をまとめようとすることです。 これは判断を自分以外の責任に転嫁して、逃げているようにしか見えません。

会社の意思決定に自分が納得したのであれば、決して逃げずに、真摯に説明を繰り返すしかありません。 そして、もうひとつ大切なのが、一度納得して決めたら、決して「迷わない」ことです。

上司は、物事を前に進めなければならないので、逃げたり迷ったりしていては、組織そのものが前に進まなくなってしまいます。

部下はブレない・逃げない・後悔しない上司についてくるのです。

この続きは、新刊ラジオ本編でお楽しみ下さい。

ブックナビゲーターの矢島が、社員時代の体験談などを交えながら、本について語っています。

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42歳からの上司のルール

42歳からの上司のルール

プレイヤーとしても、マネージャーとしても、成果を求められる課長という立場。会社で頭一つ飛び出すには、確たる“覚悟”が必要です。安定期でもある40歳で異業種に転職し、攻めの人生を歩んできた著者が、会社からも部下からも信頼される、ブレない覚悟のエッセンスを100個のルールにまとめました。現在、課長職の方と、早く昇進したい方にぜひ読んでもらいたい一冊です。