だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1305回 「子どもがハーバードに合格!ふつうの母親のちょっとした習慣」

世界ランキング1位の大学、ハーバードに合格させる習慣とは?子どもがやる気になる、「魔法の言葉」とは?高学歴でも高所得でもない、「サラリーマン家庭」で実現したこととは?これを読めば、あなたのお子さんもハーバード大学合格できるかも。専業主婦だった著者が毎日実践したちょっとした習慣。そのつみかさねがやがて大きな結果に・・・。

新刊ラジオを購読する方はこちら

読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました

ふつーの家庭・教育から、ハーバード入学へ。

●著者について 若菜幸枝さんは、1961年生まれ。東京家政大学美術専攻を卒業。会社員、専業主婦を経て、ヘルパー、ベビーシッターの資格を取得。2004年より、国立私立小学校お受験の子どもたちを対象にした幼児教室の講師として、絵画、工作を教えています。

今回紹介する本は、若菜さんが専業主婦のときの子育ての仕方を紹介したものです。高学歴でも高所得でもない、普通の“サラリーマン家庭”の子どもが、ハーバード大学に合格した実録を綴っています。

若菜さんのお子さんは、1988年生まれ。現在は、ハーバード大学大学院で教育学を学んでいます。埼玉大学教育学部付属小・中学校から、お茶の水女子大学付属高校に入学。その後、高校在学中にオクラホマ州の高校に飛び級し、交換留学をします。

卒業後は、アーカンソー大学に入学。大学院にハーバードへと進学しました。そして、ハーバードを受けた時、他にも、オックスフォード大、ケンブリッジ大、ペンシルベニア大も同時に合格していたというから驚きです・・・!

そんなお子さんを育てた若菜さんは、いったいどんな育児、教育をしてきたのでしょうか?

“今日さがし”から、見つけたものとは?

若菜さんは、このように綴っています。

「我が家は、本当に平凡な家庭で、早期からの教育など、一切考えていませんでした。そんな娘は小学校六年になって「英語を勉強したい」と言いだし、近所の塾に通うようになりました。それが初めての塾通いです。 私は、娘や息子に、「勉強しなさい」と言ったわけではありません。また、家で学校の勉強を教えたりすることもありませんでした。 でも、私は私なりに、娘への「家庭教育」をしてきたつもりです。あくまでも、それは塾などを利用した「英才教育」や「○歳からの英語教育」といったものではなく、月並みですが、子どもの「自発性」を育てるための「家庭教育」でした。

実際に若菜さんはどんな子育てをしてきたのでしょう? それを理解するためのキーワードが、“今日さがし”です。

小学校に上がるまでは、幼稚園の送り迎えの時、買い物に出かけた時に“今日さがし”をお子さんと一緒にやっていたそうです。“今日さがし”とは、「昨日と違うものを見つけること」です。

具体的には、「道を歩いていて昨日は咲いていなかった花が咲いている」「セミの鳴き声が昨日と違う」。こんな感じのことや、季節の移り変わり、見たことのないもの、風の音、葉っぱが紅葉していく様子など…。とにかくちょっとしたことでも感じて欲しい、そう思いながら、“今日さがし”を毎日していったそうです。この“今日さがし”は、若菜さんのお子さんの“五感”を目覚めさせたといいます。

“自発性”を育て、“感受性”を高める効果があったのでは、と若菜さんは言います。 小学校に入学するときに、若菜さんはお子さんの進学をどうしようか悩んだそうです。

そして受験をすることになるのですが、またひとつ不安が。 若菜家では、受験勉強、つまり幼児教育をしてこなかったのです。

受験勉強をしなくても大丈夫だった理由とは?

ところが、受験用の問題集を見て安心します。何故かというと、若菜親子が毎日やっていた、“今日さがし”で、お嬢さんが知ったり、見たり、気づいたことが、同じような形で問題となっていたのです。

例えば、問題集にあった、 ・○(まるい)かたちをつかって、えをかいてみよう ・□(しかくい)ものをさがして、いってみよう といったものが並んでいて、まるいものを描く問題で、お嬢さんは、帽子やタイヤ、マンホール、信号機の明かりが点く部分など、次から描き、しかくいものなら、幼稚園のバスや窓、カバンやお店の看板など次から次へと挙げていったのでした。

ちいさなことを見つけ、気づき、感じる・・そういったことがお受験にも知らず知らずのうちに役立っていたのです。 本の中では、若菜さんとお嬢さんがどのように“遊び”、お嬢さんがそのように“反応”し、“五感”を研ぎ澄ましていったかが記されています。 若菜さんがやってきたことが、結果として、どのような力がついたのかが分かります。 それは、“観察力”であったり、“表現力”であったり、“読解力”というものが、知らずしらずに身についていった様子が詳しく書かれています。

いま、子育て中の方には読んで欲しいです。

“五感力”が高まる、ちょっとした習慣や、“読解力がつく、ちょっとした習慣”などが紹介され、“観察力”“表現力”といったものを、子どもにどのようにつけさせたらいいかが具体的に書かれた一冊です。

本の最後では、若菜さんのお嬢さんから聞いた、ハーバード大学の魅力も載っていて、そこを読むだけでも、日本の大学でなく、ハーバードに入れたいな・・・と思ってしまいます。

というか・・、自分がハーバード大学に入学したいと思っちゃうかも。

ラジオを聴く

子どもがハーバードに合格!ふつうの母親のちょっとした習慣

子どもがハーバードに合格!ふつうの母親のちょっとした習慣

子どもがハーバードに合格!ふつうの母親のちょっとした習慣

世界ランキング1位の大学、ハーバードに合格させる習慣とは?子どもがやる気になる、「魔法の言葉」とは?高学歴でも高所得でもない、「サラリーマン家庭」で実現したこととは?これを読めば、あなたのお子さんもハーバード大学合格できるかも。専業主婦だった著者が毎日実践したちょっとした習慣。そのつみかさねがやがて大きな結果に・・・。