だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1417回 「羽田空港から行く週末海外!」

羽田空港が国際空港化しておよそ半年。「仕事が忙しくて海外旅行を諦めていた」という方に朗報です! 本書は、航空ジャーナリストの著者が、少ない休みを活用して、ゆったり、楽しく、お安く海外旅行する方法を教えてくれます。その最大の方法が「羽田空港」を使うことなのですが、その秘密は本書でじっくり読んでください。

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仕事が忙しい人でも海外旅行に行く方法

● 著者プロフィール 緒方信一郎さんは、旅行業界誌の記者や、旅行雑誌の編集者などを経て独立。 現在は、航空ジャーナリスト、旅行ライターとして、「地球の歩き方」などでの論評や、出版分野などでご活躍されている方です。 緒方さんご自身ももちろん大の旅行好きで、古今東西、世界各地へ出かけていってのグルメ探求や世情観察は、すでにライフワークと化しているのだそうです。

今回、緒方さんが執筆されたのが、「羽田空港から行く週末海外!」という本。 この本によると、仕事が忙しいことなどが理由で時間がない人でも、羽田空港を上手に利用すれば、ゆっくり、たっぷり楽しめる海外旅行プランが立てられるのだそうです。

羽田空港が本格的に国際空港化したことで、都心から遠く離れた成田空港まで行かなくても気軽に海外に行けるようになりました。もちろん便数はまだまだ少ないですが、都心にすんでいる方や、まとまった休みが取れない方にとっては、この本の情報がとても役に立つのではないでしょうか。

週末旅行で、ここまで遊べる! 完全シミュレーション!

本書のアジアンシティ編より「ソウル3日間の旅」をご紹介します。 食と美容に関心のある女性におすすめです。

羽田からソウルへはANA、JAL、アシアナ航空、大韓航空など4社が、合計1日13往復以上も運行しており、手軽さは抜群です。週末ソウルなら、羽田を午前便で出て、夜遅めに帰国するのが、「現地でより長く遊べる」パターンなのだそう。

それでは出発(したイメージで読み進めてください)。

羽田を朝8時半に出たJAL091便は、ソウル市内近くの金浦(キンポ)空港に到着。 ホテルは空港からタクシーで40分のイビス・ソウル明洞(ミョンドン)。どこに行くにも便利な場所を選ぶのは週末海外のキホンです! さっそく腹ごしらえに韓国料理店へ。

1食目は、煮込まれたスープと弾力のある細麺がよく絡む、レベルの超、超、チョー 高い、ムルネンミョン(サツマイモの冷麺)をいただく。満腹になったら明洞(ミョンドン)を散策しよう。

女性なら、コスメにネイル。男性なら、地元スーパーでの調味料漁りが楽しい。 ソウルは物価が安く、お得感が強い。

そのまま南大門市場まで歩いていこう。 広すぎる南大門市場は的を絞るのが正解。雑貨の揃うD棟なら、少し早いけど帰国後の会社みやげのまとめ買いに最適。

続いて、地下鉄2号線で南大門の隣駅に移動。 美容スポットの汗蒸幕(ハンジュンマク)という、現地のサウナに入って、デトックスでリフレッシュしよう! すっきりした後は、明洞北側にある乙支路入口駅まで行き、牛カルビ店でディナー。

食後はタクシーで夜遊びスポット、弘大へ繰り出す。 土曜の夜だから、バーもクラブも盛り上がる。深夜、就寝。

2日目は、観光を楽しむ1日がはじまります

古宮「徳寿宮」を見物して、伝統工芸や、伝統のお茶を楽しみ、国立中央博物館で、半跏思惟像(はんかしゆいぞう)など国宝級の文化財を堪能。Nソウルタワーに上って、ライトアップされたソウルの街の夜景を眺めます。 ちょっと遅めの夕食は、豚の背骨肉、ジャガイモ、春雨、ニラ、ネギなどを煮込んだカムジャタン。濃厚なスープの韓国鍋をいただきます。

食後は露天を物色したり、ソウル最後の夜にカジノでひと勝負するもよし。

そして・・・3日目も夕方まで遊べるのが羽田便の魅力なんです。 チェックアウトを済ませてホテルに荷物を預け、明洞の町に繰り出します。 朝食は、あっさりとして胃にやさしめのコムタンスープで疲れを取って、免税店へ。 免税品は空港で受け取ることになりますが、フライトの6時間前などの時間制限があるため、行くなら早目がベターです。

最後の最後に向かうのはデパ地下の食品売り場。 キムチをはじめ賞味期限の短い食材を調達して、岐路に着きます。

どうですか? とっても充実した旅行ですよね。

さて、ここで問題。 これで予算はいくらでしょうか?

答えは・・・

航空券49240円、ホテル2泊で10280円、現地移動費14500円、スパ、食事、施設入館料などもろもろ合わせて合計は・・・たった100,140円です。

こんなに安くて、ゆっくり、充実した旅行を送ってみたいと思いませんか? 本書には、こんな旅行ができるヒントがたくさんかかれています。

1章は、「なぜ羽田空港が週末旅行に適しているのか」「安く旅行できるのか」という知識編。 2章は、羽田空港を使った海外旅行のときに効果を発揮するちょっとしたウラワザ。 3章は、今回ご紹介もしました、海外旅行のシミュレーション。アジアンシティ編、ビーチリゾート編、ヨーロッパ編、アメリカ編があります。 4章は、羽田空港発着の航空会社とタイムスケジュールについてのカタログ。 実際に、よし!旅行しよう!と思い立ったとき役立てて下さい。

これから夏に向けて、旅行したい気持ちが膨らんできます。少しのお休みで、気軽に、お安く海外旅行する方法を教えてくれるこの一冊、いかがでしょうか?

羽田空港から行く週末海外!

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羽田空港から行く週末海外!

羽田空港から行く週末海外!

羽田空港が国際空港化しておよそ半年。「仕事が忙しくて海外旅行を諦めていた」という方に朗報です! 本書は、航空ジャーナリストの著者が、少ない休みを活用して、ゆったり、楽しく、お安く海外旅行する方法を教えてくれます。その最大の方法が「羽田空港」を使うことなのですが、その秘密は本書でじっくり読んでください。