だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1440回 「山小屋で、会いましょう! 楽しみ広がる「お泊まり登山」」

「登山に興味があるけど、ちょっと敷居が高いかな…」と思っている、山女子のみなさんにぴったりのコミックが登場しました。この本は、登山初心者でも、上手に山小屋を利用して、大自然に触れ、しっかり感動できちゃう登山の方法が詰め込まれた、実用的な一冊です。お疲れ気味のあなた、都会の喧騒から抜け出して、自然の中で心の洗濯をしてみませんか?

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山ガール 夏のレジャースポット

夏のレジャーのひとつに登山があります。海水浴や川遊びと比べると準備も大変ですし、決して手軽な遊びではないので行く機会は少ないと思います。 しかし、そんな登山が今見直されています。そのきっかけとなっているのが、従来の重苦しい装備を取り払い、ファッショナブルで可愛らしい服装を纏った「山ガール」たちです。

『山小屋で、会いましょう! 楽しみ広がる「お泊まり登山」』(講談社/刊)は、山ガールの著者が、登山の魅力や、お泊り登山を楽しむ方法を伝えてくれるコミックです。

● 著者プロフィール 鈴木みきさんは、イラストレーター。24歳のころカナダで1年間を過ごし、そのとき出会った山に圧倒されて登山にはまったそうです。 その後、『ヤマケイJOY』の読者モデルに応募して、数々の山登りを体験。また、山小屋アルバイトも経て、登山系イラストを生業とするようになります。現在は、『山と渓谷』『フィールドライフ』などの雑誌に、イラストや紀行文を寄せるなどの執筆活動をされています。

山ガールが語る登山の魅力とは?

本書はこのような一文から始まります。

山の夜はとっても暗いです。 山の夜はとっても静かです。 そこに灯りがポツリとあります。 山小屋です。 なかに入ると人の話し声がします。

「あした、晴れるといいね」 「きょうの山、すてきだった」 そこは温かくてホッとします。 「きょうはどこに登ってきたのですか?」 自然にシェアする空間に気持ちも喜びも。

一歩、扉の外に出ます。 そこは見渡すかぎりの山です。

人間の姿はありません。 山にポツリと私たちはいるのです。 気持ちいいなあ、でもこわいなあ。 山小屋からかすかに笑い声がもれてきます。 でも、来てよかったなあ。

山の朝はやってきます。 山の朝は満ちていく力そのものです。

その力に山も私たちの顔も ゆっくりと照らされていきます。 新しい朝がきょうからはじまった そんな予感。

山に泊まりにきませんか? 山小屋で、会いましょう。 (P2〜3より抜粋)

山小屋に泊まると嬉しい5つのイイコト

● 山小屋に泊まるとイイコト その1「ラクなこと」 たとえば、標高差400mの登山を日帰りでするとします。 すると、その日のうちに400m登って、400m下らなければなりません。 合計800mの登り下り。これはちょっと大変です。 泊まりだとそれは分割されるので、体力に自身がない人でも山登りを楽しめますし、日帰りが厳しそうな(高い山や広い)山にも、挑戦することができるということです。

●山小屋に泊まるとイイコト その2「遠くまで歩けること!」 登山にはいろいろな登り方があって、日帰りに多いのが「ひとつの山頂を目指す点の山登り」です。鈴木さんがおすすめするのは「山頂と山頂を結んで稜線を歩く縦走」だそうです。登ったり下ったり、景色も移動するから、楽しそうではないですか??なんでも、山頂だけをめざす山登りとは違う感覚が目場合えるのだとか!

●山小屋に泊まるとイイコト その3「もっとも景色が美しい時間帯に山にいられる!」 日帰り登山の場合、朝5時はどこにいると思いますか?おそらく、息の電車の中ですよね。では、18時はどこにいるでしょうか?おそらく、帰りの電車の中ですね。 でも、実はその時間が、山の景色がもっとも美しい時間帯なのだそうです。 鈴木さんは、「静謐な山」が見られるのはこの時間が一番で、これが山に泊まる一番の特権だといっています。 ※静謐(せいひつ)=穏やかで落ちついている様子

●山小屋に泊まるとイイコト その4「星空鑑賞ができる!」 山は暗いですから、星空がとってもきれいです。特に、稜線や山頂に建つ山小屋に泊まったときの星空は特別きれいなのだそうです。視界に広がる夜空一面に星がいっぱいの景色を想像すると・・・たまりませんね! もちろん、流れ星に遭遇するチャンスも大いにありますよ♪

●山小屋に泊まるとイイコト その5「山の出会いがある!」 山小屋は狭いですから、当然コミュニケーションが発生するチャンスが多いのです。山登りをしている人は、当然、山登りが大好きな人たちが多いはずですから、“山友達”を見つけるには絶好のスポットというわけです。旅のわくわく感も手伝って、気軽に話しかけても大丈夫みたいですよ。

宿泊登山を最大限楽しむ方法

本書の続きでは、山小屋はどのようにして生まれ、どのように変遷してきたのかといった歴史的な話。 山小屋がどんなところなのかという紹介。食事は?お風呂はあるの?お部屋はどんなところなの?など、気になるところがばっちり紹介されています。

そして、ビギナーでも楽しめそうな登山縦走プランなどについて書かれています。

コミックなので、イラストでお部屋や食事のイメージなども沸きやすいですし、鈴木さんと助手が登山をしていくストーリーを楽しみながら、山に詳しくなれる一冊です。

山小屋で、会いましょう! 楽しみ広がる「お泊まり登山」

[お知らせ]新刊ラジオ@第2部の無料版をスターートしました。

山小屋で、会いましょう! 楽しみ広がる「お泊まり登山」

山小屋で、会いましょう! 楽しみ広がる「お泊まり登山」

「登山に興味があるけど、ちょっと敷居が高いかな…」と思っている、山女子のみなさんにぴったりのコミックが登場しました。この本は、登山初心者でも、上手に山小屋を利用して、大自然に触れ、しっかり感動できちゃう登山の方法が詰め込まれた、実用的な一冊です。お疲れ気味のあなた、都会の喧騒から抜け出して、自然の中で心の洗濯をしてみませんか?