だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1492回 「心がとけると愛になる 夢をかなえる秘密の教え」

心と体の本質的なケアができると、頭が冴え、直観も働き、仕事のマネジメントも、より速やかに、より正確にできるようになります。心と体のケアをするには、外からではなく内側からバランスをとり、浄化していくとよいのです。それには『瞑想』の実践が最適です。そして瞑想の実践を続けると心と体が軽くなり、今までの自分がとけて、愛そのものになることができるのです。

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ヨグマタの教え

 今日ご紹介する本は、まさに「生きる力」が湧いてくる本です!  今の日本は、震災や原子力事故の影響で、生きることへの不安が蔓延していますし、経済的にも低迷していて、みんな元気がなくなっていますが、この本を読むと、どうすれば私たちの意識が変わり、人生で起こる出来事を肯定的にとらえられるようになるのか、そして、何をすれば深いところから「生きる力」が湧いてくるのか、元気を取り戻せるのか、ということを知ることができます。  その方法とは、まさに『瞑想』です。今日は、心と体を充実させ、仕事も成功に導いてくれる『瞑想』とは、どんなものなのかをわかりやすく教えてくれる本をご紹介します。

著者プロフィール  著者のヨグマタ相川圭子さんは、ヒマラヤの大聖者のもとで修業して、「サマディ」と呼ばれる究極の意識状態に到達し、インド政府から、「サマディ・ヨギ」、「シッダーマスター」の称号を、女性として、また外国人として初めて授かった人物です。  「ヨグマタ」とは、「ヨガの母」を意味する尊称なんだそうですが、「ヨガ」というと皆さんはいろいろなポーズをする体操をイメージされるかもしれませんね。  もちろんそれも含まれているのですが、本来「ヨガ」とは、“瞑想”が中心にあるもので、ポーズをとる体操は、“瞑想”の体験を深めるための準備なのだそうです。  ヨグマタ相川圭子さんは、その「ヨガ」を極められた方であり、世界的に認められた“瞑想”のプロフェッショナルなんです。

サマディが体や心にもたらす効果

 サマディとは、ヨガ修行の究極のステージのことを指すのだそうです。

 「深い瞑想によって得られる真の悟りであり、究極の境地です。すべての感覚器官、そして体と心をコントロールし、死を超え時空を超え、光となり、創造の源の存在、神と一体になることです」(P140より抜粋)

 と本の中で書かれています。

 瞑想は悩みごとの解決も助けてくれるそうですが、リスナーのみなさんは、お仕事や生活のなかで、こんなことを悩んだ経験はありませんか?

 ◇「いったい人はなんのために生まれてきたのか」  ◇「私はこれから、どう生きていくのがよいのか」  ◇「いったいなぜ人生には、こんなつらいことが起こるのだろう」  ◇「どうすれば、仕事で成功することができるのだろう」  ◇「もっとクリエイティブに仕事がしたいのに」

 きっと誰もが一度はこんな思いに襲われたことがあるのではないでしょうか?

 人生にはいろいろな生き方、考え方があって、それぞれの人がその人の運命によって生きています。楽しんでいる人もいれば、退屈している人もいます。それなりに満足している人もいれば、人生はこんなものと納得した生き方をしている人、もっとよいこと、もっと成長したいと未来の希望をもって生きている人もいます。仕事や人間関係に悩んでいる人、病気と戦っている人もいます。

 人はいろいろなことにぶつかりながら、幸福になるために、成長するために、何かを探し求めているのでしょう。しかし、ときに人は、苦しいこと、悲しいこと、つらいこと、怒り、嫉妬も起こります。その苦しみは人の生命力を消耗させてしまい、細胞までも収縮させてしまうのだそうです。そのうえ、血液も流れにくくなっていき、やがて堅くなり、神経が疲れて、いろいろな病気となって現れてしまい、心までも堅くしてしまうのだというのです。

「心」とはなんでしょうか?

 「心」とはいったいどのようなしくみになっているのか考えたことはありますか? 心をよく見てみると、欲望や苦しみなどでいっぱいになっているといいます。そして、その心の奥深いところでは、深い海のような無限の静けさと愛があるのだというのです。その奥深い静けさこそが、大きな生命の力であり、神秘の力なのです。

 心の奥底には深い愛があるけれど、その周りには欲望や苦しみがこびりついていて、幸せの邪魔をしているといいます。多くの自己啓発で用いられる西洋思想は、「あなたにこれが足りないから与えよう」という、サプリメントのような足し算で考えます。相川さんの東洋思想では、デトックス的な引き算の考え方で、自分の心のまわりにある欲望や苦しみといったカルマを磨き、取り除くことで内面にある大きな愛や神秘の力を解放させようとするものです。そして、世の中の心理を知ろうとする。それがサマディの考え方なのです。そして、磨き上げる方法が瞑想であるということなのです。

 さらに、神秘の力は、私たちに深い気づきをもたらしてくれるだけではなく、全ての苦しみを溶かしていきます。生きていればさまざまな変化や問題は起きてしまうものです。本の中では、心の汚れや曇りを取り除き、純粋な本来の姿を取り戻していくことが必要だといっています。

「汚れと曇りを取り除く際には、過去生にさかのぼって浄化を進めていきます。人の心の中にある曇りや汚れ、あるいはトラウマに真理の知恵で気付き、その他の秘法や、愛やパワーで、それが何であるかを理解し、溶かして離れていきます。」(P16より抜粋)

 そんなに簡単にできるのだろうか? そんな疑問をもった方もいらっしゃると思います。けれども、これを実現するための教え、それこそが、本書で紹介されている“ヒマラヤの恩恵”である、『ヒマラヤ・シッダー秘教』の教えだったんです。

瞑想で意識を変革させる

 ヒマラヤ秘教の教えのなかで、心身を浄め、深い内面から満ちてくる「平和」と「愛」のパワーが一体となっていく流れを実感する、そのプロセスのひとつが『瞑想』です。『瞑想』により、深いリラックスを実感することができ、心が浄化され、空っぽになります。いわゆる仏教が伝えるところの「空(くう)」を体験できるのです。そして、体の歪みが修正されて、リフレッシュし、エネルギーの充電もでき、心身ともによみがえりをもたらすものだといいます。

 また、『瞑想』を行うことで、心とはいったい何なのか、体とはいったい何なのか、意識とは何なのか、といったことがひとつひとつ紐解かれて、解放されていき、本当の自分に近づくことができるというのです。浅い“瞑想”から、深い“瞑想”へ進めていくことによって、本当の自己に出会うことができると著者は言っています。

 それだけではなく、心と身体が強くなると、エネルギーのバランスが整えられて、様々なパワーが付くともいいます。そのパワーとは、集中力であり、理解力であり、深い知恵であり、深い愛になるのです。心身を浄め、深い内側から満ちてくる平和と愛のパワーを、実感していくプロセスこそが、“瞑想”なのです。

 そして、仕事において大きな悩みを持っている方へのアドバイスもありました。“瞑想”によって、仕事を成功へ導くこともできるのだそうです。秘法の瞑想を実践しつづけていけば、確実に内側から大きく変わっていき、考え方が肯定的になり、すべてにおいてクリエイティブになっていくと本書で教えられています。

 瞑想で内側から代わっていくと、意欲が高まり、仕事に力を出せるようになり、創造力にあふれたよい仕事をしたいと思うようになり、社会的にも大きな評価を受け、まちがいなく成功するのだといいます。

 仕事でなくとも、もし、あなたが何かに悩んでいたら、まわりを変えようとするのではなく、“自分自身が変わり、その結果、まわりをも変えていく力を得る習慣”というものを、この本は教えています。自分自身が平和で肯定的な生き方をしていくことによって、家族やまわりの人、職場の雰囲気はガラっと変わってしまうことでしょう。そして、当然のことながら、家族や会社の業績も向上していくというものです。

 内側の変容が、毎日の“瞑想”が、まわりを変え、家族を変え、会社を変え、スタッフを変え、社会を変え、世界を変えていくなんて、素晴らしいことではないでしょうか。“瞑想”が世界の平和に役立っていくのだというのです。

“瞑想”によって心がとけていき、心と体を悟りのための道具として、よい方向に導きながら、意識を変革させていくことで人生が豊かになり、心が愛であふれ、仕事もクリエイティブなことも成功するというように、自分自身の未来が変わっていくというのならば、“瞑想”を試してみようと思いませんか? その方法のすべては、この一冊の本につまっています。

心がとけると愛になる 夢をかなえる秘密の教え

童話物語(ひとつ前の新刊ラジオを聴く)

心がとけると愛になる 夢をかなえる秘密の教え

心がとけると愛になる 夢をかなえる秘密の教え

心と体の本質的なケアができると、頭が冴え、直観も働き、仕事のマネジメントも、より速やかに、より正確にできるようになります。心と体のケアをするには、外からではなく内側からバランスをとり、浄化していくとよいのです。それには『瞑想』の実践が最適です。そして瞑想の実践を続けると心と体が軽くなり、今までの自分がとけて、愛そのものになることができるのです。