だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1609回 「かのこちゃんとマドレーヌ夫人」

万城目学さんの本が文庫に!好奇心旺盛な小学生「かのこちゃん」と、優雅な猫「マドレーヌ夫人」が織り成す、温かくてちょっと不思議な物語。その輝かしくも何気ない日常は、みなさんの心に、誰もが通り過ぎた日々を感じさせてくれます。

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

今回の本は、ちょっと不思議なお話。久しぶりに暖かい気持ちにさせてくれる物語でした。

本作、題名からどんな内容か想像できないと思います。

なので、早速内容のほうを見てみましょう。

この物語は基本的にふたつの視点で描かれています。

ひとつは、小学一年生の女の子「かのこちゃん」の視点。

この子は、小学校に入る前、親指を加える癖があっていつもぼーっとしていました。しかし、ふとしたきっかけによって好奇心が旺盛になり、何事にも積極的な性格になります。

そしてもうひとつが外国語を話す優雅な猫「マドレーヌ夫人」の視点。

そう、この物語は一人の女の子と一匹の猫のお話なのです。

でも、なぜ夫人と呼ばれているのか。そしてこの猫は一体どのような活躍をするのか。

今回、物語の一部をドラマにしましたので、是非、音声版の方を聴いてみてください!

■出演(敬称略)

かのこちゃん:赤千夏 マドレーヌ夫人:桐山智花 すずちゃん:松平美波穂 玄三郎:浅科准平 お父さん:矢島雅弘

◆著者プロフィール 万城目さんは1976年大阪生まれ。2006年に、第4回ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。 他の著書は『ホルモー六景』『偉大なる、しゅららぼん』 『プリンセス・トヨトミ』『鹿男あをによし』など。『鴨川ホルモー』『プリンセス・トヨトミ』は映画化、『鹿男あをによし』はドラマ化されて大きな話題に。

かのこちゃんとマドレーヌ夫人