だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1642回 「里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く」

NHK広島放送局作成の番組で放送され話題を呼んだ『里山資本主義』。
「デフレの正体」の著者藻谷浩介氏とタッグを組み、現代社会の不安・不満・不信を解消し、新たな豊かさを享受するシステムを本書で解説します。

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

さて、今回の本なのですが、個人的にはとても興味深く読ませて頂きました。

本書は、NHK広島放送局作成の番組で放送され話題を呼んだ『里山資本主義』という新しい概念をもっと世に広めるべく、同番組にナビゲーターとして出演した地域エコノミストの藻谷浩介さんと、NHK広島の取材班がタッグを組み、2年かけて書き下ろされたものです。

藻谷さんは、50万部を超えるベストセラーとなった「デフレの正体」の著者としても有名ですね。

「デフレの正体」も、今日紹介する「里山資本主義」も、同じ角川Oneテーマ21という新書で出ていますので、読んでいない方はそちらもチェックしてみて下さい。

「里山資本主義」という概念こそが、本書の肝になるのですが、これは別に、机上で生み出された概念ではなく、既に日本の一部地域で行われている、とある経済システムへの”挑戦”を、「里山資本主義と名付けたものです。

実は、僕は大学時代から「今の資本主義が最良のシステムなのか?」という疑念を抱いていまして、以前紹介した社会起業家に関する本などと同様、「これは世界を変える一冊なのではないか!?」と期待を膨らませながら読み進めていきました。

結論から言えば、この本、及び「里山資本主義」という概念は、将来への不安を抱えている日本の老若男女すべてに、一つの希望を与えるものだと思います。

仕事のこと、老後のこと、子育てのことなどに悩んでいるアナタ、ぜひチェックしてみください。

さて、その内容のご紹介なのですが、今回は著者の藻谷浩介さんにスタジオにお越し頂いて対談という形でお送りしていますので、ぜひ本編をお聴きください!

◆著者プロフィール 藻谷浩介さんは1964年生まれ。株式会社日本総合研究所調査部主席研究員。株式会社日本政策投資銀行特任顧問。2000年頃より地域振興の各分野で精力的に研究・著作・公演を行われています。主な著書は50万部のベストセラーとなり、社会に人口動態の影響を与えた『デフレの正体』、 『実測! ニッポンの地域力(日本経済新聞出版)』。

NHK広島取材班 2011年夏、藻谷浩介さんとタッグを組んで「里山資本主義」という言葉を作り、1年半にわたって取材・制作を展開しました。 

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

里山資本主義  日本経済は「安心の原理」で動く

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く

NHK広島放送局作成の番組で放送され話題を呼んだ『里山資本主義』。
「デフレの正体」の著者藻谷浩介氏とタッグを組み、現代社会の不安・不満・不信を解消し、新たな豊かさを享受するシステムを本書で解説します。