だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1650回 「心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹(角川文庫)」

その神社の境内には、一本の杉がある――。
死者の魂が見えるという赤い左眼を持つ「斉藤八雲」のもとに奇妙な相談事が舞い込んでくる。そして「小沢晴香」の友人が聞こえるという「殺してやる」という謎の声。
その正体を追ううちに明らかになる衝撃の真実とは――!
あの『心霊探偵八雲』が新シリーズとなって登場です! 

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

さて、今回紹介させていただくのは、アニメ化などで話題になりました「心霊探偵八雲」、その新シリーズです。

本作は現在発売されている「八雲」シリーズとはコンセプトが違い、1巻完結のミステリー小説という形で、初見の方でも世界観に入り込みやすい内容になっています。

元々は2008年に舞台のオリジナルストーリーとして公演されたのが始まりで、今回待望の書籍化というわけですね。

それでは早速内容のほうを見ていきましょう。

主人公は、大学生の青年「斉藤八雲」。

口が悪くて、ひねくれた性格が目立つ彼は、ある特異な能力を有しています。

それは死者の魂が見えるという赤い左眼。

彼はこの能力で様々な謎を解き明かしていきます。

そしてヒロインにしてトラブルメーカーの「小沢晴香」。

彼女は八雲の能力によって救われて以来、彼の支えとなるようにがんばっているのですが、お人好しな性格が災いし、結果として八雲を面倒ごとに巻き込んでしまいます。

本ストーリーも、晴香が「麻衣」という友人の悩みを八雲に相談することが始まり。

はじめは興味を示さない八雲でしたが、どうやら事は深刻な様で……。

内容の一部をドラマにしましたので、続きは本編をお聴きください。

◆著者プロフィール 神永学さんは1974年生まれ。 2003年に自費出版で『赤い隻眼』を発表し、話題となりました。 その後、2004年に『赤い隻眼』を改題した『心霊探偵八雲 赤い瞳は知っている』で、本格デビュー。 同作からはじまる「八雲」シリーズが、若者を中心に圧倒的な支持を集め、漫画化やアニメ化、舞台化などされて大ヒットとなりました。

心霊探偵八雲 ANOTHER FILES いつわりの樹