だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1656回 「希臘から来たソフィア」

政治家一門の4代目である橘航太郎は、爽やかなルックスと名家の英才教育を武器に颯爽と成果にデビューをしようとするが、衆議院選挙で大敗をしてしまう。失意の彼を支えたのは元総理である祖父の手記であったが、再戦に挑む彼の前には、日希ハーフの絶世の美女、ソフィアが現れる。『グローバリズム』の光と闇に向き合う美男美女は、どんな未来を描くのだろうか……?

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

皆さんが初めて「グローバル化」という言葉を聞いたのは何年前になりますか?

日本の歴史をちょっと遡ると、1996年頃のバブル崩壊当時、「国際経済に共通する理念」といった意味で「グローバルスタンダード」という言葉が多用されたことから広まったそうです。

もう20年近く経つんですね。

あの頃と比べてばインターネットなどの台頭によりグローバル化は進んだと言っていいように思えますが、はたして、グローバル化とは諸手を上げて歓迎するべきものなのでしょうか……。

今回はそんな「グローバル化」をテーマにした小説をご紹介したいと思います。

舞台は201X年、主人公の政治家一族の名門、橘航太郎。爽やかなルックスと叩きこまれた英才教育を武器に、颯爽と政界にデビュー……する予定でしたが、そんな彼に早速試練が訪れます。

またヒロインのソフィアは、ギリシア人の父と日本人の母のハーフとして、誰もが振り向く美貌を持ち、ギリシアのサントリー二島1のホテル支配人の令嬢として育てられるも、ギリシア国家辞退がユーロ離脱などを行った関係で、決して順風満帆な人生というわけではありませんでした。

そんな二人はどのようなドラマを描くのでしょうか?

物語の一部をドラマにしましたので、ぜひ本編をお聴きください。

◆著者プロフィール 著者のさかき漣(れん)さんは、もともと美術関連のお仕事をされていた方なのだそうですが、日本文化の保持に貢献したいという想いから作家業を開始されたそうです。 経済評論家・中小企業診断士として活躍する三橋さんとコンビを組まれ執筆された「コレキヨの恋文」「真冬の向日葵」と続いた三部作の最終巻である本作の『希臘(ギリシア)から来たソフィア』です。

希臘から来たソフィア