だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1722回 「星やどりの声 (角川文庫)」

――いつかわかるよ。いつか、わかる。
海の見える町で、喫茶店「星やどり」を営む早坂家。三男三女母ひとりの生活は、亡き父親が大好物だったビーフシチューの香りに包まれている。
しかし、姉弟が成長していくにつれ、一家は卒業のときを迎える――。
朝井リョウ氏が学生時代最後の夏に描いた感動の物語!!

新刊ラジオを購読する方はこちら

読む新刊ラジオ 新刊ラジオの内容をテキストでダイジェストにしました

概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

朝井リョウさんと言えば、『桐島部活やめるってよ』で映画化もされましたよね。

今回はそんな朝井さんが学生時代最後の夏に書いた感動の物語。

早速、内容を見て行きましょう。

本作は、海の見える町が舞台。

そこで「星やどり」という喫茶店を営む早坂家という一家、この家族がこの物語の主人公たちです。三男三女の6人姉弟。

亡き父親が残した喫茶店を切り盛りする母を手伝う長女・琴美。

大学四年生の夏になっても就職先が決まらず、どこか頼りない長男・光彦。

顔も声もそっくりなのに、性格がまるで正反対の双子の姉妹・小春とるり。

毎日のようにバカ騒ぎをしているムードメーカーの二男・凌馬。

小学生にもかかわらず、いつもカメラを携えて、他の兄弟よりも落ち着いた雰囲気を持つ末っ子・真歩。

父親が大好きだったビーフシチューの香りに包まれた生活の中で、家族は徐々に変化を迎えていきます。各々がそれぞれ抱える葛藤。

父・星則が残した喫茶店「星やどり」は悩める彼らに何を与えるのでしょうか。

今回、物語の一部をドラマにしましたので、どうぞ本編をお聴きください。

◆著者プロフィール 朝井さんは、1989年、岐阜県生まれ。早稲田大学在学中の2009年、『桐島、部活やめるってよ』で、第22回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。13年『何者』で第148回直木賞を、男性では最年少で受賞。同年『世界地図の下書き』で第29回坪田譲治文学賞を受賞しました。他著に『チア男子!!』『もういちど生まれる』『少女は卒業しない』『スペードの3』などがあります。

星やどりの声 (角川文庫)

星やどりの声 (角川文庫)

星やどりの声 (角川文庫)

――いつかわかるよ。いつか、わかる。
海の見える町で、喫茶店「星やどり」を営む早坂家。三男三女母ひとりの生活は、亡き父親が大好物だったビーフシチューの香りに包まれている。
しかし、姉弟が成長していくにつれ、一家は卒業のときを迎える――。
朝井リョウ氏が学生時代最後の夏に描いた感動の物語!!