だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1729回 「黒い家 (角川ホラー文庫)」

生命保険会社に勤める若槻慎二は、保険金の支払い査定に日々忙殺されていた。
そんなある日、とある顧客から一本のクレーム電話がかかってくる。しかも、若槻を名指しして家まで来い、と。
訪れた家は、真っ黒な家。
電話の主・菰田重徳は用件をはっきりさせないまま若槻を家へと招き入れ――。
貴志祐介が贈る、恐怖の原点!!

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

今回ご紹介する『黒い家』は、1997年に発行されてから130万部を超えるベストセラーとなっており、1999年には映画も放映された大人気作品です。

夏真っ盛りのこの時期、この作品の魅力をあらためてみなさんに知ってもらいたいということで、紹介させていただきます。

それでは内容を。

物語の主人公は、生命保険会社員・若槻慎二。

日々、保険金の支払い査定に忙殺されていた彼は、ある日、クレーム対応として菰田重徳という顧客の家に呼び出されます。

クレームの理由もよく分からないまま目的地に赴い若槻でしたが、家の様子に奇妙なものを感じました。

半ば朽ちかけたような真っ黒な家。

すぐに立ち去りたい気持ちを抑えながら、若槻は菰田に促されるままその家の敷居を跨ぎます。

そのとたん、とんでもない異臭が彼を襲いました。

この家はいったい何なのか。

彼が呼び出された理由とは?

それでは、物語の一部をドラマにしましたので、どうぞ本編をお聴きください。

◆著者プロフィール 貴志祐介さんは、1959年大阪府生まれ。生命保険会社に勤務後、作家に転向。 96年に『ISOLA』日本ホラー小説大賞長編賞佳作となり、『十三番目の人格(ペルソナ)ISOLA』と改題して角川ホラー文庫より刊行されました。 2005年『ガラスのハンマー』で日本推理作家協会賞、2008年には『新世界より』で日本SF大賞。2010年『悪の教典』は映画化もされ大ヒットし、このミステリーがすごい!で1位、週刊文春ミステリーベスト10で1位とダブル受賞を果たしました。 そして本作『黒い家』は、第4回日本ホラー小説大賞を受賞し、130万部を超えるベストセラーとなっています。

黒い家 (角川ホラー文庫)

黒い家 (角川ホラー文庫)

黒い家 (角川ホラー文庫)

生命保険会社に勤める若槻慎二は、保険金の支払い査定に日々忙殺されていた。
そんなある日、とある顧客から一本のクレーム電話がかかってくる。しかも、若槻を名指しして家まで来い、と。
訪れた家は、真っ黒な家。
電話の主・菰田重徳は用件をはっきりさせないまま若槻を家へと招き入れ――。
貴志祐介が贈る、恐怖の原点!!