だれかに話したくなる本の話

新刊ラジオ第1765回 「"ふくしま式200字メソッド"で「書く力」は驚くほど伸びる! 」

「書く力」が自動的に身につくたったひとつの方法、それが“ふくしま式200字メソッド”。作文を書くのが苦手、感想文、小論文、記述式論文が書けない……、そんな悩みを“ふくしま式200字メソッド”が即座に解決してくれます。様々な実践のプロセスをふんでいくことで「書く力」が磨かれていきます。

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概要

こんにちは、ブックナビゲーターの矢島雅弘です。

今日紹介する本は、書くことが苦手、という人に読んで欲しい一冊です。

子供向けに書かれてはいるのですが、その方法は大人にも共通で、何か文章を書いてみたい、けれども書き方が分からない。

書くのが苦手、文章を上手く書くことが出来ない、書くことを楽しみたい、といった悩みを解決してくれるでしょう。

もちろん小学生、中学生、高校生、大学生が読んで、実際に書き方の型を覚えて練習することも出来ます。

作文や読書感想文が苦手、書く事が好きではない、国語の記述式の問題はお手上げ、小論文が上手く書けない、といった悩みを抱えていたら、この“ふくしま式200字メソッド”で、解決しましょう。

文章を書く力がつけば、成績までもが上がっていくそうです。

それも国語だけではなく、他の教科にもいい影響が出るのだそうです。

今までも色々な方法で、書き方の学習をしてきたと思います。

例えば、新聞のコラムの書き写し、書き方が伸びると書かれた本を読む……とか。

けれども、

「すべてが、間違っているのです。家庭学習も、学校の授業も、塾の授業も。今のやり方のままでどんなに文章を書き続けても、効果はありません」

と、著者は本のなかで言っています。

◆著者プロフィール 著者の福嶋隆史(ふくしま・たかし)さんは、1972年、横浜市生まれ。 早稲田大学文学部中退。創価大学教育学部(通信教育学部)児童教育学科卒業。 株式会社横浜国語研究所・代表取締役。 日本言語技術教育学会会員。公立児童館・学童保育職員、公立小学校教師を経て2006年ふくしま国語塾を創設。

「ふくしま式200字メソッド」とは?

それでは、ちまたにあふれる「書き方」と、「ふくしま式200字メソッド」との決定的な違いは、どこにあるのでしょうか?

それは、論理的思考の『型』をとことん追求しているということでした。

この型を理解し、文章をあてはめていけば、文章が激変するのだそうです。

驚くことに、この型は、感想・意見・主張などを含む文章であるならば、ほとんどすべてが、この型にあてはまるとか。

この“ふくしま式200字メソッド”、200字だけではなく、少し応用すれば、400字でも、800字でも書けるようになるというから驚きです。

そもそも何故書けないのでしょう?

その理由には大きく2つあるそうです。

ひとつは、書く内容が浮かばない。

何を書いていいのか分からないということですね。

そしてもうひとつは、どう書いていいか分からない。

書く方法を持っていないということのふたつに集約されます。

ではどうすればいいのでしょう?

答えは簡単でした。

“どう書くか” にこだわること。

“どう書くか” ということは、書くための方法、書くための技術、書くための『型』を意味します。

『型』は、安心感を与えてくれるので、よりどころのないまま原稿用紙に向かう時のような不安感を、消し去ってくれるのだといいます。

1文を書いても、2文めを考えなければならない。

1段落を書き終えても、2段落めを生み出さなければならない。

その都度、止まってしまう。

こういった手探り状態を、『型』があれば、一挙に抜け出すことができるというのです。

その『型』、知りたいですよね。

「型」

少しだけ、その『型』について、教えますね。

まず、全体構造としては、「根拠から結論」という流れになっています。

そして、最大の特徴は、「全体を支える骨組みが『対比関係』になっている」という点にあります。

アを否定して、イを肯定する。

ほとんどすべての文章が、この『型』で書かれていたのです。

対比するということは、比べるということ。

一見類似したものごとの間に「違い」を見出して、両者を「分ける」ことができたとき、人は「分かった」と表現しますよね。

ということは、

「分かってもらう」ためには、一見類似したものごとの間にある「違い」を強調してはっきりと示して、両者を分ける必要があります。

つまり、相違点をはっきりと示すことだったのですね。

これこそが、「対比する」ことで、「くらべる」ということなのです。

分かっていただけましたか?

具体的に例文をあげてみますね。

鉛筆は書いた後で消せるため、気楽に使える。

しかし、ボールペンは書いた後で消せないため、気楽には使えない。

だから、鉛筆よりもボールペンの方が、使う場面の少ない道具だと言える。

まずはこんな感じで、100字にも満たない文章で、練習するのがいいのだそうです。

「何と何をくらべるのか」を考えるのですね。

初めのうちは、簡単なテーマで、例えば 「犬と猫」 「タンポポとチューリップ」 「バスとタクシー」 「春と秋」 「サッカーと野球」。 この例、何か、気付きませんか?

そうです。「どこか似ている」んです。

それぞれの組み合わせには、多かれ、少なかれ、共通点があります。

多少の違いがあってもけっこう類似しているものを選ぶことがポイントなのだそうです。

本の中では、これらのことが図解入りで、細かく丁寧にやさしく書かれているので、とても分かりやすいです。

小学生でもすぐに理解できて、文章の書き方を練習することが出来るかと思います。

最初は、簡単な言葉を使って、短い文章からつくっていくことを学び、次に対比のレベルを高めていきます。

その都度、手順が図解で載っているので、その通りに実際に書いてみれば、徐々にハイレベルな文章になっていき、200字もスラスラ書けるようになるはずです。

また、ついやってしがちな間違いや失敗例をいくつか挙げて、その修正方法も書かれています。

応用編も用意されているので、400字・800字の作文や読書感想文、記述式問題、 小論文などの書き方もマスターすることができます。

子供向けに書かれてはいますが、実は、物を書く上での基本が詰まっているので、ビジネスパーソンにも参考になるはずです。

今まで、“なんとなく” 文章を書いていたり、書くことが苦痛で嫌だった人は、“ふくしま式200字メソッド”で、すぐに使える技術をマスターして、「書く力」を万全なものにしてみてください。

"ふくしま式200字メソッド"で「書く力」は驚くほど伸びる!

"ふくしま式200字メソッド"で「書く力」は驚くほど伸びる!

"ふくしま式200字メソッド"で「書く力」は驚くほど伸びる!

「書く力」が自動的に身につくたったひとつの方法、それが“ふくしま式200字メソッド”。作文を書くのが苦手、感想文、小論文、記述式論文が書けない……、そんな悩みを“ふくしま式200字メソッド”が即座に解決してくれます。様々な実践のプロセスをふんでいくことで「書く力」が磨かれていきます。