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2月のテーマ この作家は、まずはこの本から読め!

書店員が選ぶおすすめの3冊

世の中にはあんな本やこんな本、いろんな本がある。そのテーマも十人十色。 「感 動したい本が読みたい!」「思いっきり怖い本を味わいたい」と思っても、 どんな本 を選べばいいのか分からない! とお悩みの方も多いはずでは? そんなときにあ なたの味方になるのが書店員さんたちだ。 本のソムリエ、コンシェルジュとしてあ なたを本の世界に誘ってくれる書店員。 そんな彼らに、テーマごとにお勧めしたい 本を3冊答えてもらった。

ブックファースト 自由が丘店 スタッフさんが選ぶ
この作家は、まずはこの本から読め!

『パン屋再襲撃』

選んだ理由・読みどころ



◆村上春樹◆

とある理由からパン屋を襲撃することになった一組の夫婦。村上春樹の小説読者にはおなじみの、ナイーブでどちらかといえば消極的な主人公の夫に対して、有無をいわせぬ強引さでこの短編そのものをもぐいぐい引っ張っていく妻の能動性が素晴らしい。「パン屋みたいなもの」という理屈で標的となった某大手ハンバーガショップ店内での没交渉的やり取りは、終始その場にいる全員(妻以外)が困り顔で、嘉門達夫ばりに笑えます。

『パン屋再襲撃』
著者:村上春樹
出版社:文藝春秋
定価(税込み):480円

『69sixty nine』

選んだ理由・読みどころ



◆村上龍◆

主人公ケンと親友のアダマ率いる仲間たちが自分たちの通う高校を「バリ封」するために深夜の校内に忍び込んだとき、うっかり便意を催してしまった仲間の一人(ナカムラ)が校長の机の上にウ○コする。なんといってもここが一番おもしろくて笑えるのだが、このシーンのバカバカしいおもしろさはたんに校長の机の上にウ○コすることがおもしろいのではなく、ウ○コしながら交わされるしょうもない会話が九州弁であるのはやっぱり一つのポイントだ。さらにこのページを電車の中などの公衆の場で読むことによって、笑いをかみ殺しながらナカムラを見守るケンとアダマの二人を自ずと追体験することができるのである。

『69sixty nine』
著者:村上龍
出版社:集英社
定価(税込み):1000円

『神聖喜劇』

選んだ理由・読みどころ



◆大西巨人◆

主人公の東堂二等兵が持つ超人的記憶力は、軍隊という強大な特殊組織に立ち向かうための武器となるのではなく、むしろその緻密で執拗な組織的論理と根本では整合してしまうために、「虚無主義者」として生きることを決め込んだはずの彼をより一層迷わせる。読者である私たちには彼のような能力はないわけですが、たとえば私たちが日常ささいな不条理を感じてそれに反発するとき、反発することがそのまま不条理と同じロジックの上に立つことを意味せざるをえないというジレンマ…。ここに日本文学の金字塔ともいうべきこの大長編が、単なる戦争・軍隊小説という枠組みを超えて読まれ続けてきた理由の一つがある。

『神聖喜劇』
著者:大西巨人
出版社:光文社
定価(税込み):1100円

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ブックファースト 自由が丘店
店内写真

書店情報

住所:東京都目黒区自由が丘1-8-21 メルサ自由が丘PART1 地下1F
TEL:03-5731-8891
FAX:03-5731-8892

アクセス
東急東横線・大井町線 自由が丘駅より徒歩1分ほど

営業時間
10:00AM〜10:00PM

休業日
不定休


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