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3月のテーマ 学生時代に読んでおけばよかったと思う3冊

書店員が選ぶおすすめの3冊

世の中にはあんな本やこんな本、いろんな本がある。そのテーマも十人十色。 「感 動したい本が読みたい!」「思いっきり怖い本を味わいたい」と思っても、 どんな本 を選べばいいのか分からない! とお悩みの方も多いはずでは? そんなときにあ なたの味方になるのが書店員さんたちだ。 本のソムリエ、コンシェルジュとしてあ なたを本の世界に誘ってくれる書店員。 そんな彼らに、テーマごとにお勧めしたい 本を3冊答えてもらった。

ジュンク堂書店新宿店 阪根正行さんが選ぶ
学生時代に読んでおけばよかったと思う3冊

『16歳 親と子のあいだには』

選んだ理由・読みどころ



 学生時代、沢木耕太郎の『深夜特急』にあからさまに影響を受けて海外へ旅立つ友達がいた。「なんて単純な奴なんだ」と軽んじていた。でも今では彼の方が正解であったと実感している。平田オリザという《人》を知ってそれは決定的となった。青年団という劇団を率いて、劇場を経営して、さらに世界各地で公演をするなど、大いに活躍されている。とても真似できない。そんな平田は16歳の時、自転車で世界1周旅行をした。そのことが本書で紹介されている。旅は人を創る。もっと詳しく知りたい人は『十六歳のオリザの未だかつてためしのない勇気が到達した最後の点と、到達しえた極限とを明らかにして、上々の首尾にいたった世界一周自転車旅行の冒険をしるす本』という本もあるので入手されたい。

『16歳 親と子のあいだには』
著者:平田オリザ
出版社:岩波書
定価(税込み):819円

『5日でわかる世界歴史』

選んだ理由・読みどころ



 「ルネッサンスっていつですか?」と真顔で質問をしたことがある。ここまでお粗末だと髭男爵のギャグさえ笑えない。そんな有様なので、ベストセラーになっている山川出版の『日本史』と『世界史』の高校教科書を今でも読んでいる。 働き始めると日々の仕事に振り回されて、視野がどんどん狭くなっていく。それに反して《歴史》的視野を持ち、戦後日本のみならず、江戸時代や室町時代、またルネッサンス、バロックといった時代に瞬間的にジャンプできるぐらいに視野を広げておけば、世の中の怪しい動きに惑わされない。 《歴史》の本にもいろいろあるけど、羽仁進の歴史本は、物事の関連付けが独特で面白い。世の中に知の巨人と言われる人が何名かいるけれど、個人的には立花隆よりも松岡正剛よりも羽仁進が好き。

『5日でわかる世界歴史』
著者:羽仁進
出版社:小学館
定価(税込み):790円

『17歳からの聖書の読み方』

選んだ理由・読みどころ



 震災という苦難に直面しているので今後、宗教の勧誘などが活発になるかもしれない。日本では宗教に無関心の人が多いので大きな問題にはならないと思うけど、全く知らないと逆につけ込まれやすい。 僕自身も《宗教》を一通りは知っておこうと勉強を始めたのは遅く、大学を出てからだ。仏教では、末木文美士『日本仏教史』がよかった。流れが非常に分かりやすい。坊さんも昔は戦争をしていたんだな。 キリスト教では『聖書』を読みたいところだが、なかなか難しい。ガイド本だけでも十分だと思う。生田哲さんの入門書は分かりやすいし、また本書は聖書からの引用文も多く、西洋の世界観をイメージする手助けをしてくれる。 信者になるかどうかではなく、いろんな《宗教》の世界観や考え方を知るのは興味深い。

『17歳からの聖書の読み方』
著者:クリスチアン ニュルンベルガー
出版社:主婦の友社
定価(税込み):1995円

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ジュンク堂書店新宿店
店内写真

【選者プロフィール】 ジュンク堂書店新宿店 阪根正行(さかね・まさゆき) 藤原ちから+辻本力編『〈建築〉としてのブックガイド』(明月堂書店)が発売中。私も書評エッセイを寄稿しました。よろしくお願いします!

書店情報

住所:東京都新宿区新宿3-29-1 新宿三越アルコット6〜8F
TEL:03-5363-1300
FAX:03-5363-1301

アクセス
JR新宿駅より徒歩3分ほど

営業時間
AM11:00〜PM9:00

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