

平均年収300万円時代といわれる今、自分の収入に満足しているという人は昔と比べると減っているはず。そして、会社員をやっているかぎりは、今後昇給があったとしてもその額は知れたもので、おのずと自分が一生かけて稼ぐ金額も予想がついてしまいます。
しかし、世の中にはごく少数ですが、年収1億円以上稼ぐ人もいます。
本書の著者、午堂登紀雄さんは、「年収1億円の人」と「年収300万円」の人の間には、考え方や仕事の仕方、心構えなどあらゆる面で違いがあるといいます。
一体、両者の間にはどんな違いがあるのでしょうか。
■年収300万の人は「人に迷惑をかけないように生きる」。年収1億の人は…
「人様に迷惑をかけないようにしなさい」。
こんなことを親に言われて育った人は多いはず。これは一見正しい教えのように思えますが、人に迷惑をかけることを恐れすぎると、失敗することまで恐れるようになります。そして失敗を恐れる状態が長く続くと、挑戦できない人間ができあがります。
年収1億円の人はこう考えます。
「今は迷惑をかけても、いつか成功して報いよう」
もちろん迷惑はかけないに越したことはありません。しかし、迷惑をかけることや周囲とのあつれきを恐れている人のところには大きな成功はやってこないのも事実です。
これが年収1億円の人の割り切りなのです。
■赤信号、律儀に止まるのは?
年収300万円の人と年収1億円の人ではルールの捉え方に違いがあるといいます。
例えば目の前に赤信号があったら、年収300万円の人は律儀に立ち止まり、年収1億円の人はすばやく左右を見渡し、車が来ないようならさっさと渡るのです。
これは単なるたとえですが、両者のルールの捉え方という点で象徴的です。
年収300万円の人が、ルールを「守るべきもの」としか認識しないのに対し、年収1億円の人は、そのルールの成り立ちや本質まで考えを巡らせることができます。
確かに、道路交通法には「歩行者は信号機に従わなければならない」とありますが、同時に、道路交通法の目的を「危険を防止し」「交通の安全と円滑を図り」「交通に起因する障害を防止するため」とも定めています。
つまり、これらの事態を回避できるのであれば、歩行者は赤信号をわたってはいけない、とは言い切れないとも考えられるのです。
これは、ルールを侵していいということではありません。
しかし、ルールや規制の本質を見抜いて、現実にそぐわないと感じたならば上手に機転を利かせられることも、高収入を得られる人の条件だといえます。
■「世の中は甘くない」は低年収の口癖
「苦労は買ってでもするつもりでコツコツ努力しなさい。世の中甘くないよ」。
これは年長者から年少者へのお説教で定番のセリフですよね。
しかし、これも午堂さんいわく、年収300万止まりの人の発想。
このセリフの背景には「苦労は美徳であり、それに耐えてこそ力がつく」という考え方があります。
これに対し、高い年収を得ることができる人は、不得意なこと、つまり“苦労”が必要なことなどはどんどん避けて、自分の得意なことに専念しようとします。得意なことですから、いくらやり続けてもストレスは感じませんし、世の中は厳しいものだとも思いません。
苦手なことや嫌いなことは捨てて好きな分野の力を蓄えよう、というのが高収入の人の発想です。
あなたの考え方は「年収300万」でしたか?それとも「年収1億円」でしたか?
本書には、この他にも両者の様々な違いが取り上げられています。
「もっと年収を上げたい」「お金を稼ぎたい」と考えているならば、「年収1億円」の人々がどのように考え、仕事をしているかを学び、取り入れてみてはいかがでしょうか。

1971年岡山県生まれ。米国公認会計士。中央大学経済学部卒業後、会計事務所、大手流通企業のマーケティング部門を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームのアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして活躍。2006年、著書『33歳で資産3億円をつくった私の方法』(三笠書房)がベストセラーとなる。同年、不動産投資コンサルティングを行う株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。経営者兼個人投資家としての活動のほか、出版や講演も多数行っている。『お金の才能』(かんき出版)、『頭のいいお金の使い方』(日本実業出版)、『オキテ破りのFX投資で月50万円稼ぐ! 』(ダイヤモンド社)、『日本脱出』(あさ出版)ほか著書多数。