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  • 書籍名:岩波国語辞典第七版
  • 編者名:西尾 実,
      岩淵 悦太郎,水谷 静夫
  • 出版社: 岩波書店
  • 価格:2,940円
  • ISBN-10:4000800469
  • ISBN-13:978-4000800464

 最後に国語辞典を引いたのはいつですか?

 今は、わからない言葉があればインターネットで検索してしまうことも多いですが、“紙”の辞書には“紙”の辞書の特性があります。

 今回、『岩波国語辞典』が改訂され、大幅に収録語数が増えました。また、用例に小説の一文を引用する、「わかったつもり」になりやすい言葉の意味も収録するなど、意味を調べるだけの辞書とは一線を画した内容となっており、調べたい言葉の周辺に載っている語も読むことができるという紙の辞書の強みはそのままに、さらに使いやすく進化したといえるでしょう。

 言葉を知ることは文章力や会話力に直結するということで、ビジネスシーンでも重要なポイント。

 新しくなった『岩波国語辞典』であなたの日本語をさらに豊かにしてみませんか?


岩波国語辞典 最新版=第七版の特徴・改訂のポイント

 ポイント1 新たに2600語を増補、計65000語を収録

 日本語として定着した新語のほか、時代の変化とともに正確な理解が難しくなりつつある昔からの言葉も意識して収録しています。
 例)あかん/あらまほしい/言い散らす/怪気炎etc…

 ポイント2 充実した解説

 送り仮名、漢字の使い分けや、文法的な注記、用法上の注意をしっかり解説。
類義語との区別や用法の変遷を示す語釈や補説を加えています。
例)使いまわし ①工夫してさまざまに使うこと。▽以前はうまい利用法を言ったが、二十一世紀になって「注射針の―」「売れ残った品のあんを出して―をする」など悪用を言うことが多い。②さんざんに使うこと。酷使すること。▽動詞「つかいまわす」もある。「部下を―・して営業成績を上げる」

 ポイント3 語類表示が飛躍的に進化しました。また、格助詞に配慮した用例を増補しています。副詞や動詞と接続する格助詞が、一目で的確にわかるようにしました。

 例)× あかあか〈に〉燃える:○ あかあか〈と〉燃える
→「あかあか」の語類表示を《副》としています。

 ポイント4 擬音語・擬態語の大幅な増補

 びしっと・ぴしゃっと、ぽきっと・ぽきぽき、ぽきり、など、よく似た語どうしの意味を細かく書き分けることにより、日本語の豊かさを味わい、楽しめる内容です。

 ポイント5 大きな活字

 この規模の国語辞典のなかでは、最大級の活字となり、見やすさ・引きやすさが大きく向上しました。

 ポイント6 豊富な用例

・現代作例に加え、明治期以降の文献の実例を新たに収録。
・よく使う基本語で、間違った使い方をしやすい語への注意も行き届いています。
・使い分けが必要な語もしっかり解説されています。
・言葉遊びの面白さや、俗語の由来がよくわかります。


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