- 定価:
- 1,600円+税
- 著者:
- 吉野勲 (著), 資格スクエア (監修)
- 出版社:
- 中央経済社
- ISBN-10:
- 4502138215
- ISBN-13:
- 978-4502138218
【目次】
- 第1章
- 法科大学院に行かずに弁護士になる
- 第2章
- まずは予備試験を知ることから全ては始まる
- 第3章
- 予備試験短答式の系統・科目別攻略法
- 第4章
- 予備試験論文式の科目別攻略法
- 第5章
- 予備試験を一発突破する人の15の法則
- 第6章
- 予備試験に関する10の質問と処方箋
- 第7章
- 司法試験最終合格に向けて
解説
かつてほどではないにせよ、司法試験といえば「資格試験の王様」ともいえる難関試験であり、合格すれば人生が一変するだけの力がまだまだあります。
それだけに、この試験にパスしようと勉強を重ねる人は、学生・社会人にかかわらず多くいます。そんな中、存在感を増しているのが「予備試験」です。
「予備試験」とは大学受験における「大検」と似た制度で、この試験に合格できれば、法科大学院を卒業しなくても司法試験の受験資格を得ることができます。法科大学院に行く時間もお金もないという社会人や、とにかく早く司法試験をパスしたいと考える学生には便利な制度です。
ただ、もちろん予備試験は超難関。2014年の合格率は3.44%と非常に狭き門となっているのですが、なかには「一発合格」する猛者も......。
急成長を続ける資格取得のオンラインスクールとして注目される「資格スクエア」の講師として、予備試験対策に多くの実績を持つ吉野勲さんは、予備試験を一発で突破する人の特徴としてこんな点を挙げています。
■たかが試験と思っている
予備試験も含め、司法試験は確かに難しい試験なのですが、選ばれし天才しか合格できないというわけではなく、六法全書を丸暗記しないと太刀打ちできないというわけでもありません。普通の人が努力をすれば合格する試験です。
その意味で、司法試験も予備試験も「特別な試験」だと思う必要はありません。高校受験や大学受験と同じ「たかが試験」だと思っていればいいのです。
■勉強仲間を選ぶ
一緒に勉強する仲間を見つけるのは、勉強の方向性をまちがえないためにも、モチベーションを保つためにも大事なことです。それだけに、人選は慎重に。
吉野さんは、司法試験合格を目指す人には、やたらとマニアックで難しい問題に取り組みたがる傾向があるといい、この傾向がある人は「不合格予備軍」であり勉強相手には向かないとしています。
基礎ができないうちから難しい問題に取り組んでも実力は伸びないというのは、どんな試験でも同じですよね。
■ノートを作らない
勉強にノートはつきものだと考えられがちですが、ノートはまとめるのにとにかく時間がかかりますし、ノート作りそのものが目的になってしまうリスクもあります。
それなら、ノートは「○○についてまとめたものがない」という時だけ作るようにして、その他は参考書や判例集にポストイットを貼ったりメモを書き加えるなどして補強していくほうがはるかに効率的です。
ノートがかならずしもいけないわけではないのですが「5時間かけてノートを作っても、5時間勉強したことにはならない」というのは心に留めておきましょう。
■偏った勉強をしない
予備試験は科目が非常に多く、短答式と論文式で対策が異なります。どんなに時間がある人でも、その全てを毎日みっちりとこなすのは至難の業でしょう。
ただ、だからといって科目によって得意不得意がはっきりしているようでは合格は望めませんから、日によって重点的に勉強する科目はあっても、放置する科目はないように心がけましょう。短時間でもいいので、「勉強しない科目を作らない」ことが大事です。
吉野さんの著書には、予備試験を一発パスする人の特徴と、より具体的な試験対策、勉強法へのアドバイスがまだまだ数多く紹介され、ネット書店大手のアマゾンの「司法試験」ジャンルで発売前から1位(2015年3月12日8時時点)になるなど好評を集めています。
勉強する時間が十分にとれない社会人でも、無駄なく効率的な勉強をすることで合格することは可能。「仕事があるし...」と諦める前に、本書のやり方でもうひとがんばりしてみてはいかがでしょうか。
著者プロフィール
吉野 勲(よしの いさお)
明治大学法学部を次席で卒業。慶応義塾大学法科大学院既修コースに主席合格。
2008年司法試験合格。LEC東京リーガルマインドでの公務員受験指導を経て、試験合格後より伊藤塾で教鞭を振るう。自らの経験に基づいた等身大のカウンセリングが人気に。
ブログ『吉野勲司法試験道場‘For Big Step'』は受験生からの圧倒的アクセス数を誇る。2015年からフリーとなり「資格スクエア」で予備試験対策講座を担当。
また、司法試験道場ブランドでは、司法試験対策講座をリリースしている。
資格スクエア
「リアルを超えるオンライン学習」をコンセプトに資格試験業界初の新たな資格試験学習を提供(特許出願中)。人気講師の授業動画をはじめ、オンラインの利点を生かした質問や単語帳のデータベース集積、コストの大幅カットを実現。
最も効率のよい資格試験対策が従来よりも圧倒的低価格で受けられることから受験生が急増中。
代表取締役は弁護士である鬼頭政人。著書に、開成、東大、司法試験一発合格のノウハウを凝縮した『頭のよさとは「ヤマを張る」技術のことである』(中継出版)がある。
資格スクエア: https://www.shikaku-square.com