「パートナーの年収」は夫婦の大きな関心事です。専業主婦はもちろんですが、夫婦共働きの家庭でもそれは同じでしょう。
それなら、パートナーの収入アップのために協力するというのが、美しい夫婦の姿。そして、実際に励ましたり、尻を叩いたりすることで、パートナーの仕事力が上がり、収入増につながります。
今回はそんな励まし方や言葉のかけ方を本書から紹介します。
まわりの人や、最終的には自分にお金が入ってくる方法です。
■結果オーライが一番危ない
仕事がうまく行くと、家に帰って家族に話したくなるのが人の性。しかし、その成功が本当に実力によるものなのか、単に運が良かっただけなのかはきちんと見極めなければなりません。
たとえば、旦那さんが浮かれていて冷静さを欠いているようなら、奥さんの出番。話を聞きながら、旦那さんの成功が実力なのか運なのかを判断して、もし運がよかっただけの成功に酔っているなら「結果オーライが一番危ないよ」と釘を刺してあげましょう。
■失敗はチャンス。必ず後で生きてくる
反対に、落ち込んでいる時のケアも重要です。
自分で立ち直れる人なら放っておくのも手ですが、ほとんどの人はそんなに強くないでしょう。
たとえ失敗をしたとしても、それを糧に成長できればその失敗も無駄ではなかったと思えるはずなのですが、落ち込んでいる最中の人はそこまで考えられないことも。さらには「俺は何てダメな奴なんだ」と、より深みにはまってしまうこともあります。
もし、パートナーがそんな状況に陥ってしまったら「この経験はチャンス。後で必ず生きるよ」と言って、失敗を成長の糧にする姿勢を思い出させてあげると、パートナーは気持ちを立て直すことができるはずです。
■いい反省と悪い反省
失敗を乗り越えてさらに成長できるかどうかは、失敗した時にどんな反省ができるかにかかっています。
単に怒られたり、落ち込んだりするのを避けようとする反省は、失敗を恐れ消極的になるだけの「悪い反省」です。これでは、その失敗によって仕事力が上がることはありません。
これに対して、「いい反省」は、積極性を失わず、なおかつ同じ失敗をしないためにどうすればいいかを考えること。その失敗のおかげで技術やノウハウを得られるのが「いい反省」です。
もし、パートナーの反省が「悪い反省」だと感じたら、失敗した原因や対策に水を向けて、「いい反省」ができるように導いてあげましょう。
パートナーが成長して、出世したり、収入を上げることができるかは、あなたの腕次第。
本書には、失敗を最大限利用し、自分の血肉にしていくための考え方が数多く取り上げられていますので、パートナーに「もっと稼いでもらわないと」と考えている方は、活用してみましょう。
そして、この考え方はまわりの人に対してや自分でも、意識することで失敗をお金に変えることができます。
失敗したことのある人は、ぜひ読んでみてください。
(新刊JP編集部)
営業コンサルタント。関東学園大学経済学部講師。
大学卒業後、営業の世界へ。「口ベタ」「あがり症」に悩み、7年もの間、クビ 寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。
失敗から目をそむけ、さらなる失敗を呼ぶというスパイラルの中で、「対人恐怖 症」「訪問恐怖症」にまで陥る。
今までの営業活動の失敗経験を活かし、やり方を大きく変えるようにしたとこ ろ、突如として独立するまでの4年間連続でトップ営業マンに。
自分と同じように仕事で悩んでいる人たちをサポートしたい、「失敗をお金に変 える」方法を伝えたいとの思いから、2006年に独立。
現在は、企業研修や営業通信講座の他に、全国でも初の「営業の授業」を大学で 行う。
社会に出てすぐに使えるノウハウ・知識・心構えは、幅広い層からの支持 を受けている。
著作に 『訪問しないで「売れる営業」に変わる本』(大和出版)、
『「稼げる営業マン」と「ダメ営業マン」の習慣』(明日香出版社)、
『面接ではウソをつけ』(星海社新書)など。