じっくり聴きたい通常版(11:53)
忙しい人のためのショート版(2:37)
1.美月あきこさんが、元・国際線キャビンアテンダントの目線から
2.成功者は往復200万円かけてファーストクラスに乗る
3.メモを取る習慣は成功への第一歩
★ ワーク1 「早口な上司の伝言を、漏れなくメモできるか?」
★ ワーク2 「成功者の“正しい立ち姿勢”を真似してみよう!」
テキスト版(音声版をまとめたものです)
新刊ラジオテキスト版
「ファーストクラスに乗る人のシンプルな習慣」
著者の美月あきこさんは、元・国際線キャビンアテンダント(CA)。日系・外資系双方で活躍されていました。現在は、航空業 界への就職・転職を支援するスクールCA-STYLEと、法人向けサービス研修などを行うCA-STYLE BIZを主催。人財育成コンサルタントとして、講演や研修で全国各地を飛び回る忙しい毎日を送っています。
* 他にも…
米国公認会計士。All Aboutではビジネスマナーに関する記事を連載中。
国際線のファーストクラスの搭乗料金は、(日本⇔ニューヨーク間)の往復だと、およそ200万円と、新車が買えてしまうほどの 金額です(航空会社や季節、曜日によっても値段設定は大幅に変わるそうです)。しかし、それでも成功者たちはファーストク ラスに搭乗します。そこにはコスト以上のメリットがあるからにほかなりません。
日本でいう富裕層とは、一般的に金融資産を1億円以上保有している人たちのことを指し、日本国内における富裕層人口は、 全体の2%なんだそうです。また、ファーストクラスのシートは300席のうち9席というのが一般的で、全体の座席数の3%程度 と、偶然にも日本の富裕層人口の比率とほぼ同じです。
本書では、そんなファーストクラスに搭乗する“成功者”たちを、もっとも近くで見てきた元キャビンアテンダントの美月あきこさんが、「成功者の習慣や立ち振る舞い」、また、その中に隠されている「成功のヒント」を、実体験と見聞をもとに書き表しています。
ファーストクラスで成功者と触れ合う中で教わったことや感じたこと、体験したことなど、CAだからこそ知るエピソードなども満 載されています。
美月さんは、CAになって身についたスキルのひとつに「メモの取り方、使い方」をあげています。…といっても、特別なメモ術 が書かれているわけではありません。美月さんのメモは、気配り、習慣化、そして使い倒すためのメモです。
メモを取るには、まず人の話をよく聞かなければなりません。すると、当然ケアレスミスも減りますし、相手には「この人は自分 の話をよく聴いてくれる人だな」と好印象を与えることができます。実際、ファーストクラスに乗る成功者たちは、いつもペンとメモを持っていて、CAとの会話の中でさえ、「うん、うん」と頷きながら、必要に応じてメモを取っているんだそうです。
そういった対人関係にも良く作用しますが、メモは正確でなければなりません。固有名詞やキーワード、特に「日付・時間・金 額・納期・人数」など、数字に関することは正確にメモしなければなりません。
それでは、実際に練習してみましょう。下記の音声を再生して、聞き取った内容から
必要な事項のメモを取ってみて下さい。
必要な事項のメモを取ってみて下さい。
答えあわせ(▽ドラッグして反転すると答えが現れます)
2月16日(水)ロンドン出張。新刊エアライン。10時10分成田発。ロンドン支店、
18日現地時間午前9時。メディア案件の会議開催。本社代表として参加。社長命令。
2月16日(水)ロンドン出張。新刊エアライン。10時10分成田発。ロンドン支店、
18日現地時間午前9時。メディア案件の会議開催。本社代表として参加。社長命令。
★ 注意したいポイント
・ 「来月の16日に…」と言われたものは、「2月16日に…」と、数字を使ってメモをしましょう。
・ また、合わせて、「2月16日ですね」と、上司に確認返しをしましょう。
他には…
「気持ちを伝えるメモ」
「周囲への心遣いになるメモ」
「記憶力を強化するメモの力」
などについて書かれています。
メモの使い倒し方については、多くページを割いて解説されているので是非読んでみてください。
コストはペン代とノート代だけなので、コストパフォーマンスは高いです。
◆ ファーストクラスのお客さまは姿勢がいい
ファーストクラスのお客さまは、とにかく姿勢がよく、目線の角度が高いのが特徴だそうです。堂々と振舞い、正面を向いてい るので、目線の角度が高くなるのです。そして、狭い範囲を見る視線ではなく、遠くの先々まで見渡せるような視線の送り方 をしています。
「姿勢は自信の表れであり、オーラを形成する重要なファクター」と、美月さんは言います。
148~151ページにかけて、「エネルギーにあふれる立ち方」が掲載されています。
「運気を呼び寄せるために顔を上げろなんてバカバカしい」なんて思わずに、騙されたと思ってやってみて下さい。自信に溢れ た、信頼のおける姿勢で仕事に臨むようにすると、交渉や営業で、相手に与える説得力に大きな違いが出てくるはずです。
1. 顔は正面を向け、顎は上げもせず、下げもしない(つむじの上から、糸で引っ張られる感じ)
2. 左右の肩の力を抜く
3. お腹を引っ込める
4. お尻にキュッと力を入れる
5. 背筋をピンと伸ばす
6. 肩甲骨を引き寄せる
7. 丹田に力を入れる
8. 膝は伸ばし、両足をつけ、つま先は少し開く
9. 体重は左右均等に親指の付け根にかける
10. 横の線(耳―肩―腰―くるぶし)は一直線になるように
ヒント★鏡や窓ガラスに全身を映して、姿勢をチェックしながら行うと効果的です。
◆ 【まとめ】大切なのは、ビジネスエリートの立ち振る舞いの“気持ち”を考えること
この本には、美月さんが実体験した、成功者の習慣、会話、立ち振る舞いのエピソードが多く掲載されています。そこには必 ず成功のヒントがあり、読者はそれを見つけ出すことで、成功のゴールに一歩近づくことができます。
「成功したければ、成功者の真似をすることが近道だ。」確かにそうですが、全部そのまま真似をすると、身の丈に合わない 立ち振る舞いが空回りしてしまうでしょう。ファーストクラスに乗るような成功者は、なぜそれを習慣としているのか?
その立ち振る舞いの真意はどこにあるのか? それらを読み取り、自分の身の丈にスライドさせた形で実践していくことが 成功への第一歩なのかもしれません。