デンマークはドイツのすぐ北にあり、北欧諸国の玄関口として知られ、アンデル
セン童話や風車などで有名です。
そんなデンマークを語る上で欠かせないのが「福祉国家」というキーワード。
現在日本では消費税の上げるなどの議論でもめていますが、なんとデンマークの
消費税は日本をはるかに凌駕する25%。所得税率も50%です。
しかし、ロイヤルコペンハーゲン、ジョルグ・ジェンセン、レゴなど世界的企業
を多数持ち、GDP(国内総生産)は世界6位と世界最高水準と誇ります。
そしてデンマークという国を最も象徴するのが、「国民はすべての医療費が無
料」「65歳以上は24時間看護体制が完備」「小学校から大学まですべての学
費が無料」など、国家による社会サービスが手厚く整っている点です。しかも、
学費が無料なだけではなく、18歳までは全世帯に児童手当が支払われるなど、
人材育成の保護も国単位で仕組み化されています。
今の日本と見比べてみると、今、日本がやろうとしていることをはるか前を行く
デンマーク。福祉を充実するためには税金の問題など、高い壁を乗り越えていく
必要があります。日本がデンマークのように「日本人は幸福だ」と答えられる日
は来るのでしょうか?
1989年12月3日、それまで世界を覆ってきた「脅威」の1つが終結した。地中海に浮かぶマルタで行われた米ソ首脳会談によって半世紀にわたって行われきた冷戦が事実上、終結したのだ。さて、実はこの冷戦が終結した年、その後の20年間に及ぶ歴史的転換期となるような事件が世界各地で次々とおきている。
2月15日 ソ連によるアフガニスタンの軍事占領が終了
→それから12年後、アメリカはアフガニスタンへの空爆を開始。泥沼の時間を過ごすことになる。
3月 EC(EUの前身)に加盟する12ヶ国が地球環境の保護を掲げて、フロン製造の禁止に合意
→ヨーロッパで「環境問題」が政治の舞台に乗り、そこから徐々に世界に広がり始める。
5月 ソ連のゴルバチョフ書記長が中国を訪問。ソ連の指導者としては30年ぶり
6月 中国で天安門事件が発生。学生を中心にした一般人が民主化を要求するデモを行い、多数の死傷者が出る。
→現在、中国は社会主義経済を捨て、市場経済中心の赤い資本主義と呼ばれる混合経済政策を実施している。
9月 南アフリカでデクラーク大統領が就任。アパルトヘイト撤廃に向けた改革が始まる
→91年に法律が撤廃され、94年には全人種による初の総選挙が行われるに至る。
11月7日 ニューヨークで、ディンキンズ氏がアフリカ系として初めて市長に就任
→今年1月にバラク=オバマがアフリカ系として初めて大統領に就任する
11月9日 ベルリンの壁崩壊。東西ドイツが統一へ。
→以後、ドイツの躍進的な経済発展が始まる。