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人生が2000%うまくいく ハーバードの秘密

解説

 「世界で一番有名な大学」として、多くの人はまっさきに「ハーバード大学」を思い浮かべるのではないでしょうか。
 ハーバード大学と言えば、いわずとしれた名門中の名門。ノーベル賞受賞者や政治家、起業家、芸術家、俳優など世界レベルの人材を常に輩出し続けて……あまりにも有名すぎて、こんな説明は不要ですよね。
 では、ハーバード大学に通うエリートたちは、私たちとどんなところが違うのでしょうか? 実はハーバード大学にいる学生たちは、学力試験で入学できたわけではありません。
 『人生が2000%うまくいく ハーバードの秘密』(左門新/著、三笠書房/刊)には、ハーバード大学の卒業生たちが各分野で活躍できるその理由が書かれた一冊。 誰もが、この秘密を日々の仕事や生活に活かせば、きっとハーバード卒業生と同じようにうまく生きることができるでしょう。

ハーバードは「学力」ではなく「○○」を重視する

 これはとても意外なことかもしれませんが、ハーバード大学に入るための筆記試験は存在しません。書類選考によるAO入試です。
 つまり、単純な学力ではなく「どういう人間なのか」を重視するというのです。
 ハーバードが最も重視する要素の一つに「EQ」と呼ばれるものがあります。これは日本語で「情動指数」と訳されるもので、相手の話を聞いてそれを受け入れることができ、自分を相手に理解させるコミュニケーション力を意味します。
 一人ひとり生徒と面接をして、この力があることを把握した上で受け入れる。この、学力よりもコミュニケーション能力を評価するという視点は、私たちにとって馴染みがないものですよね。
 でも、実際に社会で成功をおさめる上で重要なのは、このコミュニケーション能力です。ハーバードは、このコミュニケーション能力を養う教育が大切だと認識しているんですね。

教育目標は「リーダーシップを培う人材を育てる」

 もう一つ、AO入試で重視される能力が「人に好かれ、信頼され、目をかけてもらえるパーソナリティー」であるといいます。
 実は欧米社会では、会社でも大学でも、常に複数人からの“推薦状”が必要です。そして推薦者は誰でもいいというわけではなく、信頼できる推薦者でないと取り合ってもらえません。
 そして、コミュニケーション能力と推薦される人間性は、そのまま「よきリーダーになれるか」という素質をあらわすものです。ハーバード大学の教育目標は、世界中の様々な分野における未来のリーダーを育てること。徳や人望などを備えられる人材を、ハーバードは求めているのです。

 ハーバードの学生に求めている能力が「学力」ではないとすれば、誰にでも門戸は開いていると考えることができます。学力はどうしても優劣がついてしまうものですが、リーダーシップは心の持ちようであり、取り組む姿勢によって培うことができます。
 実はこの部分が、ハーバードの卒業生たちがさまざまなジャンルで活躍できる、その理由の「肝」といえるはず。単純な学力ではない、人間力の高さが本当の成功に結び付いていくのです。

 本書はそんなハーバードの学生たちが学んでいる“秘密の教え”をまとめた一冊。知って実践すれば、人生が飛躍的にうまくいくメソッドばかりですよ。
(新刊JP編集部)

目次

  • はじめに この本の秘密
  • Chapter1
  • 簡単なのに、今すぐ人生が変わる習慣
    ~この小さなことが、絶大なパワーを生む!~

  • ランチは少なく
    絶対に遅刻しない
    片づける
    仕事内容によって環境を変える
    朝30分は自分のためだけに使う
    「できること」を伸ばす
    賢く「上司」を頼る
    「締め切り」を決める
    「本気」を引き出す
    「基本」をしみこませる
  • Chapter2
  • 成功は、学力よりも“心”で決まる!
    ~ハーバードが重要視する能力はコレ~

  • 「EQ」を高める
    「好かれる人」になる
    リーダーシップを培う
    「人間的魅力」を高める
    何か1つ、抜きんでる
    夢を実現する「手順」を知る
    「繰り返し」練習する
    「初心」を忘れない
    「当たり前」を疑う
  • Chapter3
  • ポジティブで「折れない心」をつくる
    ~「アクティブ」なことは、頭のよさより重要~

  • 週1回、心の燃料をチャージする
    徹底的に「やりきる」
    体を整える
    「準備」に手を抜かない
    「本番経験」をつむ
    苦手なことを処理するコツ
  • Chapter4
  • 桁外れに成長できる「ケース・メソッド」
    ~世界が認めた“やり方”を自分のものに!~

  • ケース・メソッド
    「当事者」になって考える
    実際の授業の進め方
    私が体験したケース・メソッド
    「すごすぎる事例」から学ぶ
    「本質」を見抜く
    「現場」に足を運ぶ
    「出発点」に戻って検証する
  • Chapter5
  • 自分の「壁」を、早くラクに超える法
    ~あなたをサポートするあらゆる方法~

  • 「レベルの高い人」と接する
    幹部との接触を避けない
    「リミット」を外す
    「専門バカ」にならない
    「統計学」を学ぶ
    「ライバル」を持つ
    「人事」の秘密
    かけるべき「お金を惜しまない」
    情報は「鵜呑みにしない」
  • Chapter6
  • 輝く「コミュニケーション力」をつける!
    ~仕事も恋愛も友情も、基本は同じ!~

  • 人間関係の基本原則
    コミュニケーション力を伸ばす
    「ネットワーク」を広げる
    「笑い」で心をつかむ
    雑多な分野の人とつき合う
    「相手の常識」を受け入れる
    「異性の友人」をつくる
    「批判」も肥やしにする
    無責任な批判はしない
    よく遊び、趣味を楽しむ
    人に教える
    自分から“コンタクト”をマメに取る
    「顧客に」愛されているか?
  • Chapter7
  • 「ビッグな才能」が目覚めるコツ
    ~さらに「仕事ができる自分」「すごい自分」~

  • 中退、転職、進路変更していいとき
    「天職」を見つける
    「使命」を貫く
    「方法」は柔軟に変える
    「過去」にしがみつかない
    “24時間”世界は動いていると意識する
    「名著」に学ぶ
    「古典」に学ぶ
    「リタイア」を目指さない
    人を動かす「評価法」
  • Chapter8
  • ムリ・ムダのない「効率のいい勉強法」
    ~人生は、その時々で学ぶべきものがある~

  • 20代、30代の学び方
    40代、50代の学び方
    資格は若いうちに取る
    「書く力」を付ける
    1ページ1秒!「速読術」
    英語耳になってペラペラ!「外国語マスター術」
    実践「外国語マスター術」
    上手な英語文章の書き方
  • Chapter9
  • 次々すごい「アイディア」がひらめく頭に!
    ~ユニークな企画が!大発明が!~

  • 専門外の人と話す
    アイディアあふれる「脳」にする
    「違う事」を試す
    「問題解決」できる議論のやり方
    「イグノーベル賞」というアイディア
    「曖昧さ」を許容する

著者プロフィール 左門 新 (さもん あらた)

医学博士。ハーバード大学院卒。Harvard Club of Japan会員。
医学部卒業後、サンケイスカラシップ奨学金を得て、ハーバード大学院へ留学。
その後、英バーミンガム大学医学部へ研究留学。帰国後、都立築地病院、
国立小児病院での勤務のほか、神奈川県保健所や厚生省(当時)にて、医療行政にも従事。
自治医科大学講師、産業医科大学教授として教鞭も執る。
数多くの国際共同研究班のメンバーとして、また、世界保健機関(WHO)の
専門委員として、世界各国の第一線の教育者との関係も深い。
ハーバードで学んだ「人生を輝かせる知恵」や、
臨床・研究・行政・教育にまたがる豊富な人生経験から、
British CouncilJapan Association会長として、
若い世代への様々なアドバイスや留学支援を行っている。