

現在、注目を集めている存在がある。
「社会起業家」と呼ばれている人々だ。
「ソーシャル・アントレプレナーシップ」とも言われるこの存在は、21世紀の新たなビジネスモデルを構築し、自分たちの利益ではなく社会そのものを変革していくことをミッションとして掲げ、活動を展開する。
そして今や、彼らは社会を変革する旗手として、様々な分野から脚光を浴びているのだ。
本特集はその「社会起業家」の実態に迫っている書籍を取り上げ、彼らは一体どのような人たちなのか、どのような仕事をしているのか、どのような影響を与えているのか、そして彼らの生み出したビジネスモデルの全貌について紹介していくものである。
▼本特集で取り上げている「社会起業家」を知るための書籍

特集に入る前に、「社会起業家」やそれに付随するキーワード「NPO」といった存在が注目されるに至る経緯をざっくりと説明しておきたい。
かつて社会運動が盛んであったとき、市民たちは草の根の民主主義やカウンターカルチャーを形成し、社会をマネージメントする組織―行政や大企業たちに対して批判的に向き合い、社会を是正しようと運動を繰り広げた。
しれからしばらく経過した現在。「社会運動」という言葉はすっかり聞かなくなった。
しかし、その代わりに台頭してきた概念がある。それが「活動」だ。
この「運動」と「活動」は本質的に似て異なる。「運動」における市民は基本的に受身であり、行政や大企業に対し、自身の意思表示や改善要求を行う。逆に言えば、「お上任せ」的な部分が強かった。
しかし、近年言われる「活動」の特徴は、市民自身が動き、市民の手で解決しようと自ら動くことにある。受動から能動へ。「運動から活動へ」は、市民たちの意識の変化を示す格好のキーワードといえる。
さて、現在の「活動」の幅は今や多岐に渡り、無償だけではなく「有償」、つまりビジネスと混合させた新しい活動を展開する組織も増えている。
例えば「コミュニティビジネス」という言葉を聞いたことがあるだろう。これは地域の住民が主体となり、自らの地域の課題をビジネスの手法を用いて解決していくというものだ。ビジネス化することで、サスティナブル(持続可能)な活動になることができるのだ。
「社会起業家」について書かれた本は現在、確実に増えてきている。
そうした中から、新刊JP編集部が厳選した書籍を取り上げているので、気になったら実際に手に取って読んで見て欲しい。
(新刊JP編集部)